格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★格闘技専門誌のフジ放送中止問題記事

ゴン格、格通とも、大きく扱ってはいたが内容は浅い。ゴン格ははっきりと「暴力団云々については扱わない。なぜなら我々は格闘技を扱っているのであってスキャンダルを扱っているのではないから」と断っていたけど、それでいいのか。現状、格闘技界の裏社会とのつながりを報道しているのは一般紙ばかりで、全部「黒いつながりがあるのは当たり前」という論調。それに対して格闘技側の視点でアプローチした記事も必要だろう。今後PRIDEがどうなるかとか、テレビなしで続けて行くにはとかはさんざんページを割いていたのに、なぜ契約解除されたかといった所には全く踏み込んでいないので不自然に映る。格闘技側からの反論は、DSEの「記事は事実無根」という主張しかない。読者の声なんかも載せていたけど「DSEの主張を信じる、後ろ暗いことはやってないはず」という意見ばっかりで、実際はかなりいるであろう「裏社会とのつながりはあるだろうけど(あるいはあるかもしれないけど)、それでも今のPRIDEを見たい」という意見は載せていなかった。
唯一、良心的な意見だったのがゴン格に載ったクマクマンボのコメントで、DSEの会見を見た人の多くが「グレーゾーンだと感じた」と言っていて、それはDSEにとってマイナスであり、潔白を証明するよう努力していかなければならないというもの。この辺が専門誌の限界か。しかし、団体によってはリングサイドに思いっきり裏社会の面々がならぶ所だってあるし、それを当然知っていながら暴力団問題は完全スルーという態度をとっていたら、業界全体がますますグレーゾーンに見られるだけだろう。
あと面白かったのは格通に載ったゴルドーのコメント。格闘技は武道なんだから金目当てでやるのがそもそもの間違いで、テレビ局撤退はちょうど良かった、DSEは一度選手にものすごくファイトマネーを下げてオファーしたらいい、国のために戦うと言ってるのが本当かどうかはっきりするだろう、と。いくら何でも無茶だし、だいたいゴルドーに武道を口にする資格はないと思うが。