格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★秋山はなぜ戦極を選ばなかったのか

UFCを選んだ理由より、こっちの方が気になる。戦極には秋山が対戦を望んだ三崎・吉田がいる。それだけでも参戦を決める価値はあると思ったのだが。
DREAMを蹴った理由ははっきりしていて、佐藤Dの煽りVに代表されるネガキャンに嫌気がさしたんだろう。主催者は「強豪と戦うのが嫌で逃げ出した」と主張したかったのだろうが。秋山を一つだけ弁護するとしたら、秋山は少なくとも田村とは対戦したいと言っていた。DREAM.5の試合後に田村を指名し、DREAM.6で実現させようという動きはあったが、田村がケガで辞退している。田村を強豪に入れて良いかは、バナナをおやつに入れて良いかというのと同じくらい難しい問題だが、主催者が組みたくてファンも見たいと思うカードはないわけではなかった。大晦日の桜庭vs田村にガッカリした人の中には、これなら秋山vs田村の方が良かったと思う人もいるかもしれない。
さて、それでは戦極を蹴ってUFCに行きたいと思った理由は何なのだろう。「強豪と対戦したい」というなら、戦極にだって王者サンチアゴのように強い選手はいる(サンチアゴUFCをリストラされた選手ではあるが・・・)。ギャラだって、UFCは税金を30%も取られるし、戦極より破格にいいわけではないはずだ。UFCも、韓国経済崩壊で当分韓国大会を開く予定はないと言っていたし、韓国市場目当てで秋山を特別扱いすることはないだろう。石井すら特別扱いしないのに。日本大会はまだ諦めていないようだが、宇野ですら自ら売り込みに行ってようやく参戦が決まった程度だし、UFCがどれだけ日本人集めをする気があるかはわからない。
秋山の唯一にして最大の金星といえばカーン戦だが、そのカーンも中堅選手にあっさり負けてしまったのがUFCミドル級。しかし、岡見とはほぼ同門なので、一緒に練習していて自分がUFCで通用するかどうかは分かっているはず。自信はあるのだろう。シウバ戦やマイア戦やマーコート戦の実現に期待したい。