格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★「Strikeforce and M-1 Global Present: Fedor vs Silva」予想と展望

PPVは全5試合で、すべてヘビー級戦。トーナメント1回戦が2試合、3試合がリザーブマッチ。PPVにするなら前座の試合も日本で視聴できるようにしてほしい。

ヴァレンタイン・オーフレイム vs レイ・セフォー

オープニングマッチがこの異次元対決。すでにK-1では全盛期を遥かに過ぎてしまったセフォーと、最強に最も近い弟を持つ男・兄フレイム。
兄者は試合を見ているととても弱くは見えないのだが、なぜかコロッと負けてしまう。負け癖がつきすぎている。
セフォーは総合3戦目。戦法はタックルを切っての打撃勝負という、打撃系総合格闘家のセオリーどおりなのだが、1年半前の試合では簡単にテイクダウンを取られていた。年齢的に、それほど成長も見込めないので厳しい。
兄者が順当に勝利と予想。

チャド・グリッグス vs ジャンピエロ・ビランテ

シェーン・デルロサリオ vs レイバー・ジョンソン

グリッグスはボビー・ラシュリーを下したファイター。というくらいしか知らない。全員、ローカルでのキャリアはつんでいるようだけど、さすがにこの辺が本戦に出ることになったら厳しすぎる。

アンドレイ“ピットブル”アルロフスキー vs セルゲイ・ハリトーノフ

アルロフは3連敗中だが、1敗目はヒョードル相手にKOされる寸前までは優勢で、2敗目のロジャース戦は出会い頭。3敗目のペザォン戦は、負けはしたが内容は悪くなかった。両者の状態を比較するとアルロフが有利に思える。
アルロフがどうこうよりも、ハリトーノフがどれだけ復調できているかが問題。
ハリトーノフハリトーノフらしい試合は、PRIDE崩壊以降には見られていない。もっと言うと、プライド末期の時点でも、期待はずれの試合が多かった。一昨年末からK-1に挑戦し1勝2敗。K-1挑戦の成果がMMAで発揮されるにはまだ早すぎるか。Dynamite!!での水野戦で快勝できたのが唯一の好材料。これも相手が階級下の水野だからあまり当てにならない。
アルロフのKO勝ちと予想。

エメリヤーエンコ・ヒョードル vs アントニオ“ペザォン”シウバ

計量の結果。
http://mmaplanet.jp/archives/1437167.html
ヒョードルはジーパンを履いたままで104.3kg。対するペザォンは、減量して119.7kg。当日はさらにリカバリーしてくるので、20kg近い体重差になる。体格差は歴然。
ヒョードルが最強幻想を復活させるには圧勝が必要。ペザォンはランクから言えば勝って当然と見られている相手で、苦戦するだけで評価を下げてしまう。ヴェウドゥム戦に続いてのハイリスク・ローリターンな試合だ。
ヒョードルvs巨漢と言えば、vsズール、vsチェ・ホンマン、vsティム・シルビアがあるが、いずれも2分以内で勝利している。ズールとチェ・ホンマンが技術的に問題外なので、シルビア戦が参考になりそうだが、それだけにペザォンもこの試合の研究はしているだろう。序盤に懐に入らせないように警戒してくるはず。リーチ差があるのだから、距離を取って戦えばヒョードルと言えど一発KOは難しい。テイクダウンも簡単には取れないはず。ヒョードルの金網でのテイクダウン技術も未知数。ヒョードルが負けるとすれば、組んでもテイクダウンを奪えず、スタンドでは打撃で徐々に削られていっての判定負け。
勝つとすればパンチでダウンを奪ってからのパウンドorチョーク。ビッグヒットが入るかどうか、そして今のヒョードルに畳み掛ける爆発力があるかどうかが勝敗のポイントになる。
最終的な予想はやっぱりヒョードルヒョードルが敗れるとしても、もうちょっとだけ先にして欲しい。ここでヒョードルが負けたらトーナメントの盛り上がりが違いすぎる。
明日正午より速報します。