格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DEEP54感想

SAMURAIニアライブで視聴。
解説は青木&北岡futuringクマクマンボ。DEEPの解説デビューとなる北岡は嬉しそう。マットにドンキのロゴがある所を見ると、長期的なスポンサードなのか。
藤沼弘秀vs大西健太郎
空手家の大西。藤沼のセコンドにはパンクラススーパーフライ級王者・清水。テイクダウンした藤沼が圧倒。大西はパウンド連打に為す術無し。レフェリー小路は不慣れなせいかストップが遅かったと思う。デビュー戦で技術がないのは分かっていたのだから、もっと早く止めても良かった。
金原弘光vs辰巳豪人
辰巳のタックルに入られた金原は、ロープに腕を絡める反則。かなり堂々と腕を絡めてはいたが、レフェリー芹澤ノーチェック。ブレイクがかかった後に口頭注意していたが、あれだけ絡めていたらカードでいいのでは。口頭注意ではやった者勝ちになってしまう。
ブレイク後、辰巳にテイクダウンを奪われた金原だが、下からスイープするとダブルリストロックへ。ハーフで耐えた辰巳は脱出するとパウンド。ゴング。2R。金原のローがローブローとなり、タイムストップ。ダメージが大きくインターバルが取られる。また口頭注意……。
打撃で押された金原が倒れるが、押さえ込もうとした辰巳だが金原が立つ。辰巳が組み付くと、金原はギロチンで引き込む。ギロチン日本一の北岡は「不十分」と指摘。抜けて辰巳が上になるが、金原が立ってスタンドで四つ。そしてきれいな払い腰でテイクダウン。そしてマウント。キープしたままパウンド。肩固めに移行するが抜ける。コーナーに押し込む辰巳。タイムアップ。
判定3−0で辰巳勝利。
キャリアに大きな差があるマッチメークで、てっきり現在はプロレスの比重を高めている金原に配慮したマッチメークだと思ったが、岡見をセコンドにつけた辰巳が意外な実力者だった。金原はプロレスと二足のわらじになって、貯金だけでやってる感じ。
TAISHOvsグァク・ミョンシク
毎試合前に「佐伯代表42歳バースデー」のVが流れるが、1回でいいだろう。全く同じ映像を何度も使う必要性があるのか?どうもSAMURAIのDEEP中継は試合以外の部分での作りがいまいち受け入れられない。
19歳のミョンシク。体が強く、気も強い。パンチで押し、ダウンを奪うとパウンド連打。しかしTAISHOが下から外ヒールを仕掛けるとタップ。逆転勝ち。
北岡は最初「たいしたもの」と言っていたが、青木はミョンシクに対し「外ヒールなんだから逃げないと。ディフェンスが出来ていない。負けなくていい負け」と苦言。確かに、一昔以上前の修斗でフットロックの防御を知らない選手が来た時のような結末。当時はともかく、この情報化時代にちょっといただけないが、まあ19歳だし穴があるのは仕方がないか。
クォン・アソルvsバルバロ44
戦極では國奥に判定負けしたアソルだが、HEATではウェルター級王者で、先日は田村ヒビキに1RKO勝ち。着実に実力を付けてきている。フェザーだったバルバロに対し、アソルはウェルター級で、契約体重はライトとウェルターの中間くらい。体格差がある。
アソルと練習したことあるという青木。どんな会話をしたか聞かれると「言葉通じないんで。まあボコボコにしましたけど」。日本人でもよく海外修行する選手はいるけど、言葉が通じなくても一緒に練習するのはなんとかなるものなのか。
打ち合いでアソルのパンチをもらってしまうバルバロ。2Rは体格差が響いてきたか、バルバロが組み付くが逆にテイクダウンを取られてしまう。立ち上がってもスタンドで押される。最後に足関を狙ったバルバロだが、3-0判定負け。アソル、70kgまで落とせればかなり良い所までいきそう。
8・26廣田参戦発表
青木に腕を折られて以来、1年8ヶ月のブランク。
誠悟vsどすこい羅頭魔勢
メガトン王座挑戦者決定戦。元柔道グルジア代表のどすこい。北岡は吉田道場でスパーしたこともあるとのこと。羅頭魔勢のパンチがヒットして後退する誠悟。組み付いたが胴タックルでテイクダウン。パウンド連打。スピードはないが重そう。誠悟はディフェンス一方だったが、ロープの間から場外に出てブレイク。誠悟には場外逃避で即イエロー。スタンド再開。羅頭魔勢のパンチが入って誠悟がぐらついたところでレフェリーが止めた。
羅頭魔勢はUFCやDREAMのヘビー級で勝負出来るレベルではないかもしれないが、「メガトン」というジャンルでは世界一になれるかもしれない。
長南亮vs岩瀬茂俊
レフェリー島田。蹴りでバランスを崩した長南の上になりパウンドを落としていく岩瀬。長南は下から十字を狙う。オモプラッタに。抜けてサイドになる岩瀬。亀になった長南のバックに着こうとする岩瀬。しかし上を取ったのは長南。逆にバックを取る。仰向けになり、後ろからパンチを入れていく長南。しかしブレイク。打ち合いから長南の左がクリーンヒットし、岩瀬は目を見開いたまま失神!完全KO。
長南、メジャー戦士の底力を見せた。長南は興奮してマイクを握ると「俺が負けると思ったやつ、FUCK YOU!」とシャウト。
横田一則vs昇侍
「ピカちゃん……、あ、横田選手ですけど」となぜか2回言う北岡。スタンドでプレッシャーをかけていく昇侍。横田は下がって様子見。しかし、昇侍のパンチが入ると横田もスイッチが入って打ち返していく。そして組み付くとテイクダウン。下から蹴ってすかさず立ち上がった昇侍。再び打撃で攻め込む。コーナーでバランスを崩した昇侍に蹴りを入れる。その後もパンチでリードするのは昇侍。横田は前蹴りで距離を取る。1R終了。
2R、組みに行った横田に対し、体を入れ替えた昇侍が投げを狙うが、腰が重い横田が上を取る。昇侍は下からしがみついて耐える。パウンドを落としてきた横田にタックルで逃げようとする昇侍だが、横田はがぶってキープ。離れてパンチを打ち込んでいく昇侍だが、横田はタックル。しかし切る。そして昇侍がサバ折りテイクダウン。成功!バックに回るが横田に立たれる。ちょっともったいなかった。2R終了。
ロープを掴んだ横田に口頭注意。戦極時代からロープ掴みには定評がある横田だけに、口頭注意する意味があるのか?ロープを掴んだら駄目なんてことは注意されなくても知ってるはずなのに。
また組んでいった昇侍。横田は首投げを狙ってヘッドロック。クラシックプロレスのような体勢。首を抜いた昇侍がコーナーに押し込む。離れるとまた前に出ていく昇侍だが、組み付かれてテイクダウンされてしまう。とにかく前に出てパンチを狙う昇侍だが、全て横田のタックルに捕まってしまう。ゴング。両者笑顔。ガッツポーズを見せる昇侍に、青木&北岡は揃って駄目出し。
判定3−0で横田。判定結果が発表されても笑顔の昇侍いい試合が出来て満足ということなのかもしれないが、スタンドレスリングの穴を埋めなければ今より上には行けないだろう。別にDEEPが格闘技人生のゴールでもいいかもしれないが。
横田久々のマイク。特に面白くも滑ってもなく、ただ長いだけのらしいマイク。
中村“アイアン”浩士vs大塚隆史
煽りでDREAMバンタム級GPの映像が使われたが、(c)リアルエンターテイメントのクレジット。
パンチからタックルに連携しテイクダウンする大塚。ハーフ。青木は大塚に「ジャッジが入れやすいように、長い時間支配しろ。動いてポジションを悪くするのは頭が悪い」とアドバイスしたとのこと。しかし立たれる。大塚、組み付いてクリンチアッパー連打。中村がテイクダウンを狙うが、倒せずにブレイク。1R終了。大塚、テイクダウンは取れている。
2R。すかさずタックルに行った大塚だが、アイアンが逆にテイクダウンし上を取る。ハーフで状態を固めてパスを狙っていく。パス狙いの動きのみで、ダメージを与える攻撃がない。しばらく狙っていたがブレイク。前に出てパンチからタックルに入る大塚だが、アイアンに切られる。ブレイク。プレッシャーをかけていく大塚だが、入っていくところでパンチをもらってしまう。コーナーでまたブレイク。パンチが入ってアピールする大塚だが、残り10秒でアイアンにテイクダウンされる。パウンド。ゴング。アイアンの動きが良くなり、大塚はタックルが取れなくなってきた。
組んで投げの打ち合い。投げ勝った大塚が上に。パウンドを落とし、立ち上がり際に蹴り上げる。さらにまた組み付いて投げようとするがブレイク。前に出てパンチがヒットし、アイアンダウン!大塚パウンド。しかし離れてスタンドを要求。アイアンが組み付いてテイクダウンを狙うが倒せない。ブレイクがかかるが、再開後にタックルでテイクダウンを取るアイアン。残り1分。密着したままパウンドを打ち続けるアイアン。残り10秒でマウントを狙うがガードに戻される。ゴング。
判定5-0で大塚。際どい試合での負けが続いていた大塚、ようやく勝利。DREAMバンタム級GPファイナリストの今成に勝ったアイアンを破ったのは自信になるだろう。しかし、大塚は細かいところでポイントを取るのがやっぱりあまり上手くない。これで12試合連続判定決着。試合前の煽りでは「ぶっ殺す」と言っていたけど、殺すより「ぶっ押さえ込む」方が向いていることを認めて、確実にポイントで勝つことを追求した方がいいのでは。そこが強くなれば、メジャーでももっと活躍出来るだろう。
中西良行vsベルナール・アッカ
アッカの印象を「面白いような、面白くないような」と、的確に評する中西。
いきなりパンチで突っ込むアッカ。打ち返した中西がテイクダウン。ロープに手をかけたが倒される。アッカも掴み常習犯だし、今日のDEEPは特にロープ掴みが多い。みっともないので、ロープ掴み即イエロー(罰金&減点)にしてほしい。アッカがコーナーを使って立ち上がろうとしたところ、中西は離れて顔面にミドルキック!一発で立ったまま失神してるアッカ!衝撃決着。