格闘技徒然草

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UFC on ESPN+84:第5試合・テイラー・ラピルス vs. ケイラン・ロフラン

バンタム級

ラピルスの相手のムイン・ガフロフとメインカードで組まれているウィリアム・ゴミスの相手ルーカス・アルメイダがともにビザの問題で欠場。UFC初参戦同士でメインカードで組まれていた、ヤニス・ゲムーリとケイラン・ロフランのバンタム級マッチをバラして、それぞれラピルスとゴミスの相手に組み替えている。

地元フランスのラピルスは2015年にUFCと契約し、佐々木憂流迦に勝利するなど3勝1敗の成績を残したがリリース。一時はボクシングに転向したものの、すぐMMAに復帰し、Ares FCやTKOのバンタム級王座を獲得するなど8勝1敗の戦績を残し、昨年UFCと再契約。初のフランス大会で再デビュー予定だったが負傷欠場。結局、1年間復帰することができず、今回がUFC再デビュー戦となる。佐々木にはパンチでダウンを奪い、パウンドでKO勝ち。バックボーンは柔術ムエタイクラヴマガ。フランスのMMAファクトリーの他、SBGアイルランドでもトレーニングしている。31歳。

アイルランドのロフランは本来はメインカードでゲムーリとのUFCデビュー戦対決を行う予定だったが、再デビューのベテラン選手とプレリムで対戦することに変更。もともとはボクシングをしていたが、16歳からMMAに転向。アマMMAでキャリアを積み、プロデビューは2019年。そこから8戦負けなしで、ケージウォーリアーズバンタム級王座を獲得している。8勝中、判定が1度あるだけで、5KO・チョークでの一本勝ちが2回。地元のアイルランドではUFCでの活躍が期待されているが、マクレガーや売出し中のイアン・マシャド・ギャリーのように結果を残すことができるか。27歳。

今日一番の大歓声で迎えられるラピルス。

がっしりした体型のロフラン。距離を詰めていく。タックルのフェイントを見せつつ詰めてワンツー。ラピルスの左がヒット。タックルに入った。ケージでこらえるラピルス。両脇を差し返したラピルスだが、シングルレッグで取り直すロフラン。が、放した。またパンチを入れるラピルス。詰めていくロフランだがジャブをもらっている。タックルに行ったロフラン。切って離れるラピルス。ケージに詰めてパンチを入れるロフランだが距離を取りかわしたラピルス。ロフラン詰めてパンチからタックル。テイクダウン。尻餅をついたラピルスの両足をまたいでレッグマウント。足を抜いて片膝になり立ったラピルス。離れ際に膝。パンチで出るラピルス。ホーン。

1Rラピルス。

2R。距離をキープし打撃を入れていくラピルス。ロフランまたプレスして出ていく。ケージまで下がったところでまたタックルからテイクダウン。またレッグマウント。今度は寝かせた。固めてパウンド。ラピルス足が抜けない。上半身を起こして立とうとするラピルスだが、ロフラン押さえながら殴る。背中を向けて立ったラピルス。ロフランハーフバックで背中に乗ったが前に落とされた。しかし立つとまたタックルへ。ケージでこらえるラピルス。ロフラン放して肘を入れまたタックルに入るが、ラピルスまたこらえた。離れる。残り1分。左右のパンチを入れたラピルス。ロフランじわじわ出るが、打撃を入れるのはラピルス。ホーン。

2Rロフラン。残り1分で打撃を出していったラピルスだが、前半の攻めを取り返そうというほどの意識は感じられなかった。

3R。詰めるロフラン。パンチの間合い。ラピルスのパンチがヒットしたが、ロフラン出てタックル。ケージでこらえるラピルス。一回放してパンチを入れまたタックル。が、止めるラピルス。離れた。また詰めるロフラン。タックル。ケージでこらえるラピルスがボディに膝。ロフラン離れるが、すぐにまたタックル。また切られた。ジャブを入れるラピルス。ラピルスタックルは切っているが、攻めもそこまではない。ロフランタックル。またケージで耐えるロフラン。パンチを入れて離れたロフランがまたすぐタックルに入るが切られた。ロフランアンクルピックを狙うが倒せず。ラピルスの左がヒット。ロフランまたタックル。が、切られた。ロフランハイからバックブロー。しかしラピルスのワンツーがヒット。ジャブ。タイムアップ。

勝利アピールをするラピルスだが、そこまでの差はない。

三者29-28でラピルス勝利。

地元の観客は大喜びだが、3Rはもうちょっと攻めた方が良かったのでは。一回でもテイクダウンされていたらどうなっていたかわからなかった。

ロフランはUFCデビュー戦でMMA初黒星。後半しつこくテイクダウンを狙って行ったが、倒せる気配がなかった。他の武器も持っていなかったか。