格闘技徒然草

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UFC296:第4試合・ケイシー・オニール vs. アリアネ・リプスキ

女子フライ級。オニール12位、リプスキはランク外。

オーストラリアのオニールは幼少からキック・柔術を学び、15歳でアマチュアMMAデビュー。21歳でプロに転じると、父が運営するEternal MMAでキャリアを積んでUFCと契約(Eternal MMAはフライ級ランカーのスティーブ・エルセグらを排出した、オーストラリアのフィーダーショー)。UFCデビューから3連続フィニッシュ勝利で、TUF準優勝のロクサン・モダフェリ相手にはスプリット判定となったものの勝利して4連勝。今年3月にタイトル挑戦経験のあるジェニファー・マイアと対戦したが、打撃の手数で押される展開で判定負けし、デビューから10戦目・UFC5戦目で初黒星となった。9月に地元オーストラリアで試合が組まれていたものの負傷欠場している。26歳。

オニールの再起戦はノーランカーのリプスキと。グラウンドに穴があり、武器の打撃もそこまでではないため、前座で勝ち負けを繰り返していたが、今年は2戦して2連勝。ようやくUFC戦績を5勝5敗の五分に戻した。とはいえ、ランカーと組まれるほどの実績ではない。29歳。

リプスキが左右のパンチ連打で攻める。オニールシングルレッグ。こらえてパンチで引き剥がしたリプスキ。またパンチを打ち込むリプスキ。左右のパンチからミドル。オニールの打撃は単発だが、リプスキは常に連打を打ち込んでいる。またワンツーからミドル。さらにワンツーを打ち込み首がのけぞるオニール。ワンツーがヒットし一瞬腰が落ちたオニール。手数で倍以上の差がついている。パンチからタックルに入るオニールだが、リプスキが組んできたところを投げてテイクダウン。パウンドを入れるとすぐ離れてスタンドに戻す。先に手を出すオニールだが、打ち終わりに常に打ち返しているリプスキ。オニールのワンツーに3連打を返すリプスキ。ホーン。

1Rリプスキ。

2R。すぐに出たオニール。しかしジャブの後のワンツーをもらい効いた!リプスキさらにパンチを打ち込む。タックルに来たところをスイッチでひっくり返してパウンド連打!オニール動きが鈍い。パウンドを打ち込みバックに着く。チョーク。なんとか外して向き直るがリプスキ腕十字!身体をまたいでディフェンスするオニールだがリプスキがオモプラッタ状態でさらに極めに行くとオニールタップ!

リプスキ、打撃で圧倒した上で最後はサブミッションでフィニッシュ。UFC戦績を勝ち越しとしてランキング入りも確実に。UFCデビュー時は期待されていたが連敗となり、長く前座に甘んじていたが、ここに来て覚醒か。

対するオニールは膝の靭帯損傷からの復帰戦だったが、終始動きが悪く完敗。