格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

COLORS Vol.2:第3試合・川西茉夕 vs. 天天さくら

新人王トーナメント女子アトム級ワンマッチ決勝5分2R・延長1R。

川西はBURST所属でCOLORSのCSO藤井惠の弟子。5月のCOLORSにも出場したが、メインでタイトルに挑戦する中村に判定負け。相手の天天はここまでキャリア0勝2敗。

詰めてケージに押し込む川西。天天は首相撲に捕らえて膝を入れる。ダブルレッグに入る川西だが両脇を差して防ぐ天天。入れ替える。川西押し返して体落としでテイクダウン。サイド。ガードに戻す天天。しかし川西頭をまたいでキムラ。腕十字に移行。クラッチして耐える天天。体をまたいで防ごうとしたが、クラッチが切れてタップ!

川西一本勝ち。

COLORS Vol.2:第2試合・前澤智 vs. 山田海南江

グラップリングマッチ51kg契約8分1R。

元DEEP王者前澤。MMAから引退後、5月のCOLORSでグラップリングマッチで復帰しドローになって以来の試合。山田は今年の全日本柔術茶帯女子フェザー級で優勝。

首四つから山田ダブルレッグ。抱え上げてテイクダウンするが、前澤すぐに立った。投げを狙った前澤だが崩れない山田。下になった山田。ニーシールド。前澤が体を起こしたところで立ち上がる。タックルに入る山田にギロチンを狙った前澤だがテイクダウンを許す。足関に行った山田。抜けた前澤だが山田腕十字へ。前澤が体を起こすと三角に移行。そのまま上になり三角十字でタップアウト。

COLORS Vol.2:第1試合・緒方亜香里 vs. 奥谷晴加

グラップリングマッチ85kg契約8分1R。

柔道でロンドン五輪に出場した緒方は、昨年アマチュアルールで修斗デビューしたが、女子ライト級では相手もおらず、その時以来の試合。奥谷は柔道三段で柔術紫帯。

引き込んだ奥谷だが、緒方パスして頭をまたいでキムラ。完全に極まりタップアウト。

UFC on ESPN52:オッズ/予想と展望

ベニール・ダリウシュ 3.25
アルマン・ツァルキヤン 1.36
ジェイリン・ターナー 1.43
ボビー・グリーン 2.90
ロブ・フォント 1.74
デイブソン・フィゲイレード 2.14
ショーン・ブレイディ 1.82
ケルヴィン・ガステラム 2.02
クレイ・グイダ 3.70
ジョアキム・シウバ 1.29
プナヘレ・ソリアーノ 1.37
ダスティン・シュトルツフス 3.20
ミーシャ・テイト 2.30
ジュリア・アビラ 1.65
ザック・リース 1.46
コーディ・ブランデージ 2.80
ドラッカー・クロース 1.80
ジョー・ソレッキ 2.05
ティーブ・ガルシア 2.95
メルキザエル・コスタ 1.42
ホドルフォ・ベラト 1.21
イーホル・ポティエリア 4.60
ウェリントン・トゥルマン 1.51
ジャレッド・グッデン 2.64
ヴェロニカ・ハーディー 2.20
ジェイミー・リン・ホース 1.70

なかなかの豪華カードが揃ったUFCオースティン大会。元王者ミーシャ・テイトの試合がプレリムに組まれている。セミもダン・フッカー vs. ボビー・グリーンの5Rマッチの予定だったが、フッカーが負傷欠場となり、代役のジェイリン・ターナーと通常通り3Rマッチでの対戦に変更となった。

メインはイランのダリウシュ vs. ジョージアのツァルキヤンという西アジア勢同士の対戦。両者ともマイナー国出身で、UFC初期は地味なグラップラーだったためか、勝ってもなかなか上位と当てられず。ダリウシュはUFC16勝5敗1分けでランキング4位にもかかわらず、今回が初のメインとなる。

8連勝していたダリウシュだが、6月の試合でチャールズ・オリベイラに打撃を効かされ、凌ごうとして組み付いたところを潰され、パウンドでKO負けし連勝がストップした。その前の試合では、ツァルキヤンに勝った直後のマテウス・ガムロットに判定勝ちしている。

ツァルキヤンはUFC7勝2敗。デビュー戦の相手がいきなり後の王者のマカチェフだったが、マカチェフからUFCで初めてテイクダウンを奪うなど、レスリングゲームで互角に渡り合った。今となっては、UFCでもっともマカチェフを苦しめた選手かもしれない。マテウス・ガムロットにも敗れたが接戦で、メディアのジャッジも割れたがツァルキヤン支持が多かった。

ゴリゴリのグラップラー同士を潰し合うもったいないマッチメイクだが、柔術バックボーンのダリウシュと、レスリングがバックボーンのツァルキヤンでタイプが違う。両者ともに打撃でも撃ち合えるレベルにあるので、打撃戦になる可能性も高いか。

ツァルキヤン判定勝ち。

セミ前では元フライ級王者フィゲイレードが登場。デビューからずっとフライ級で戦ってきた(体重オーバーしてのキャッチウェイトはあり)が、今回はバンタム級デビュー戦となる。前戦が、ブランドン・モレノとのUFC記録となる4連戦目で、敗れてバンタム級転向を示唆していた(しかし合間にフライ級でのマネル・ケイプ戦を謎に挟んだものの、結局怪我が治らず欠場している)。

相手はバンタム級8位のロブ・フォント。フォントも4連勝の後、上位陣相手に1勝3敗と、トップランカーの壁に跳ね返されているが、オッズはフォントがフェイバリット。長身のフォントが相手だとリーチ差がきついか?バンタムでもタイトル戦を狙うなら、年齢的にも一度も落とせず勝ち上がらないと厳しい。

第1試合開始は3日朝6時から。速報します。

PFL2023#10:メインイベント・オリヴィエ・オウビン・メルシェ vs. クレイ・コラード

ライト級決勝戦5分5R。

カナダのOAMことオリヴィエ・オウビン・メルシェはUFCではデビューから7勝1敗だったが、相手のレベルが上がるとアレクサンダー・ヘルナンデス、ギルバート・バーンズ、アルマン・ツァルキャンに3連敗し2019年にリリース。PFL初年度は2戦目からの出場で勝ったが決勝トーナメント進出ならず、昨年は2018・19年ウィナーナタン・シュルチ、2021年ウィナーハウシュ・マンフィオに勝利して決勝トーナメントに進出すると、決勝では同じ元UFCのスティーヴィー・レイにKO勝ちで100万ドルゲット。今年の初戦は元UFCフェザー級ランカーのシェイン・バーゴスに判定勝ち、その後は2試合連続KO勝ちで決勝進出。PFLでは9連勝で負けなし。バックボーンは柔道。34歳。

コラードも元UFCで、2015年に1勝3敗でリリースされている。一昨年のPFLでは元UFC王者アンソニー・ペティスに判定勝ちしたが準決勝で優勝したマンフィオに判定負け。昨年は元UFCフェザー級ランカーのジェレミー・スティーブンスに勝ったが2戦目で敗れ予選落ち。今年は修斗ライト級王者西川大和、昨年準優勝のレイ、準決勝では元UFCシェイン・バーゴスに勝って初の決勝進出。30歳。

PFLチャンピオンズ vs. Bellatorチャンピオンズで対戦するBellator王者は現時点ではウスマン・ヌルマゴメドフだが、ドーピング検査に引っかかり、タイトルの行方とライト級GP決勝戦がどうなるかは不明の状況。

続きを読む

PFL2023#10:セミファイナル・デニス・ゴルソフ vs. ヘナン・フェレイラ

ヘビー級決勝戦

ゴルソフは2019年は石井慧に勝利し準決勝に進出したが、そこでTKO負け。2021年は予選リーグで2試合連続KOしたものの、またも準決勝で敗退。昨年は予選リーグで2連勝したが、今度はビザの問題でイギリスに入国できず、準決勝を棄権。今年は予選から準決勝まですべて1Rフィニッシュで、初の決勝進出を果たした。2016・17年のサンボ世界王者。33歳。

フェレイラは2021年に元UFC王者ファブリシオ・ヴェウドゥムと対戦し、三角絞めでタップしたが、レフェリーが見落としたことをいいことにパウンドを打ち込みKO(後にノーコンテストに変更)。今年は初戦判定負けも相手のドラッグテスト失格でノーコンテストになり、2戦目は1RKO勝ち。準決勝は元UFCファイターのモーリス・グリーンに1RKO勝ちして決勝進出。11勝中9KOのストライカー。34歳。

続きを読む

PFL2023#10:第9試合・ラリッサ・パチェコ vs. マリーナ・モフナトキナ

女子フェザー級勝戦5分5R。

PFLではケイラ・ハリソンにしか敗れておらず、昨年はついに3度目の対戦でハリソンを下して100万ドルを獲得したパチェコ。今年はPFLシーズンは、自身のベスト階級のフェザーで開催され、初戦は元Bellator女子フェザー級王者ジュリア・バッドに接戦の末に判定勝ち。2戦目と準決勝はいずれも秒殺でのKO勝ちで、2年連続の決勝進出。29歳。

モフナトキナもまた、PFLではケイラ・ハリソンにしか敗れていない。一昨年のPFLデビュー戦ではワンマッチで判定勝ち。昨年はケイラ・ハリソンに敗れ、2戦目で判定勝ちしたが予選リーグ敗退。今年は初戦でJEWELSバンタム級王者東よう子に2RKOし決勝トーナメント進出。準決勝は1R腕十字で勝利。サンボ世界大会で6度の優勝経験がある。35歳。

チャンプ vs. チャンプならこの試合の勝者がBellator女子フェザー級王者クリス・サイボーグと対戦することになるが、話題性でハリソンが優先されそう。

続きを読む

PFL2023#10:第8試合・サディボウ・シ vs. マゴメド・マゴメドケリモフ

ウェルター級決勝戦5分5R。

昨年優勝のサディボウ・シはリーグ戦は2試合連続KO勝ちで3位通過。準決勝は昨年も同じ準決勝で対戦したカーロス・レアルにスプリット判定勝ちで決勝進出を決めた。36歳。

マゴメドケリモフはPFL初年度となる2018年のウィナー。翌年はワンナイト準々決勝&準決勝の初戦で判定勝ちしたが、準決勝を棄権し無敗のまま敗退。一昨年は準決勝でサディボウ・シに判定勝ちして決勝に進出したが、前年優勝のレイ・クーパー3世に3RKO負けでPFL唯一の黒星を喫した。昨年は予選リーグは初戦で欠場し、2戦目で勝利したが得点が足りず敗退。今年は予選リーグを2試合連続1RKOで1位通過し、準決勝はソロモン・レンフロに判定勝ちで決勝進出。33歳。

続きを読む

PFL2023#10:第7試合・ジョシュ・シルヴェイラ vs. インパ・カサンガナイ

ライトヘビー級決勝戦5分5R。

ATTヘッドコーチで1997年にUFC日本大会のトーナメントで桜庭に一本負けしたマーカス・コナン・シウヴェイラの息子ジョシュ・シルヴェイラ。昨年PFLに2戦目から出場し、1RKO勝ちで決勝トーナメントに進出したが、元UFCオマリー・アクメドフに判定負けでMMA初黒星。今年はリーグ戦は2試合連続1Rフィニッシュ勝利で1位通過すると、トーナメント準決勝でも1RKO勝ちした。両親はブラジル人だが、本人はアメリカ生まれのアメリカ人。30歳。

カサンガナイはUFCウェルター級に参戦していたが、2勝2敗で2021年にリリースされた前座ファイター。その後ミドル→ライトヘビーまで上げると、今年のPFLには失格となった選手の代役枠で2戦目から出場し、2R一本勝ちでリーグ戦を3位通過。準決勝は2021年準優勝のマールシン・ハムレットに1RKO勝ちで、UFCの前座から100万ドルまであと1勝とした。29歳。

勝者が対戦することになるBellatorライトヘビー級王者はワジム・ネムコフ。減量苦によりヘビー級転向を示唆しているが…。

続きを読む

PFL2023#10:第6試合・ケイラ・ハリソン vs. アスペン・ラッド

女子150ポンド契約ワンマッチ。

柔道2タイムオリンピック金メダリストで、アメリカ柔道界のスターだったハリソン。PFLではワンマッチでMMAデビューし、2019年からは女子ライト級リーグ戦に参戦。世界的に層が薄い、ハリソンのために作られた階級で、決勝でパチェコを破り優勝。2021年も全試合フィニッシュ勝利で2連覇を達成したが、3度目となる昨年は決勝でパチェコに判定負けし、MMA初黒星を喫した。今年はリーグ戦には出場しなかったが、PFLを代表するファイターの1人であり、Bellatorとの対抗戦が実現する折には、女子フェザー級王者クリス・サイボーグとの対戦が期待されている。33歳。

当初は元Bellator女子フェザー級王者のジュリア・バッドと対戦予定だったが、バッドが欠場となり、契約体重も150ポンドに変更の上、元UFCのラッドとの対戦に変更。ラッドはUFCの女子バンタム級では無敗のまま連続KO勝ちで期待された選手だったが、体重オーバーを繰り返したことでリリース。昨年のPFLデビュー戦では、ワンマッチでジュリア・バッドに判定勝ちした。しかし、今年のフェザー級リーグ戦は初戦でオレナ・コレスニクに敗れ、2戦目は一本勝ちしたが決勝進出できなかった。28歳。

続きを読む

PFL2023#10:第5試合・レイ・クーパー3世 vs. デレク・ブランソン

ミドル級ワンマッチだったが、クーパーが0.8ポンドオーバーし、キャッチウェイトに。

ハワイのMMAイオニアの一人、クーパー3世。親父は1990年代から修斗で活躍したレイ・クーパーJr.。PFL初年度からウェルター級で活躍するミスターPFLの1人で、初年度は決勝でマゴメド・マゴメドケリモフに一本負け。翌年はマゴメドケリモフが途中で棄権し、対戦がないまま優勝。3度目となる2021年シーズンは、決勝でマゴメドケリモフをKOし、PFL2連覇を達成した。が、昨年は初戦で体重オーバーした上に判定負けし、2戦目はKOで勝ったが予選落ち。今年は出場せず、1年4ヶ月ぶりの試合となる。今回は階級をミドルに上げたが体重オーバーしてしまった。25勝8敗1分けの30歳。

UFCからの電撃移籍となるブランソン。UFCでは5連勝していたが、ジャレッド・キャノニアとドリカス・デュ・プレシに連続KO負け。まだランキング10位以内だったが、UFCではタイトル挑戦が難しくなったことで移籍を決意した。来年のPFLリーグ戦にはライトヘビー級で出場予定。UFC出身者はノーランカークラスが優勝する一方、ランカーや元王者クラスのベテランは苦戦する傾向にあるがどうか。39歳。

続きを読む