8時からUFC.tvで前座無料中継開始。前座はアメリカでケーブルテレビのFuel TVで放送されるだけに、Facebook中継とは違い遅れはない模様。
実況がいつもと違う。マイク・ゴールドバーグの声じゃないのでびっくりした。
前座に出場するホルヘ・リベラが今日の試合で勝敗にかかわらずで引退するとのこと。
★UFC on FX1:ダニエル・ピネダ vs. パット・シリング
5戦全勝のシリング。入場テーマはフォレスト・グリフィンと同じ「I'm Shipping Up To Boston」。ピネダは総合15勝7敗。ともにUFCデビュー戦。
タックルからテイクダウンしたピネダはマウントへ。パウンド!シリング亀に。チョークを狙いつつパウンド。立ち上がったシリングだがチョークが入る。仰向けに倒れたシリングがタップ。
UFCデビュー戦同士だったが、実力差があった。
★UFC on FX1:ファブリシオ・カモエス vs. トミー・ヘイデン
以前、UFCで宇野と引き分けているカモエスは、一度リリースされてからの復帰戦。リリース後はTPFで2戦2勝し、前回は同じUFCリリース組のエフレイン・エスクデロに勝っている。ヘイデンはUFCデビュー戦。ローカルでは8戦8勝で、すべて時間内に勝利している。
秒殺が続いたので、時間つなぎにニック・デニスのバックステージインタビュー。
カモエス入場。前回UFCに参戦した際には、2戦1敗1分けでリリースされてしまった。引き分けた宇野戦はカモエスの反則減点があった上でのドローなので、ちょっと厳しい。かつてはアンデウソン・シウバとも対戦している。
パンチからのタックルを狙うカモエスだが、タックルにパンチを合わせられる。ヘイデンは逆にバックに回りテイクダウンを狙うが、カモエスが逃れてまたスタンドへ。ボディに膝を入れたカモエスだが、ヘイデンがキャッチしてダブルレッグテイクダウン。しかしグラウンドには付き合わずすぐに離れる。カモエスのタックルを切ってバックを取ったヘイデン。ハーフになるが、カモエスは下からオモプラッタ気味に腕を狙う。抜けたがカモエスが上に。インサイドからパウンド。後転したヘイデンのバックに回る。バックチョーク。ヘイデンタップ!
やや苦戦したカモエスだが、UFC復帰戦を一本勝ちで飾った。
★UFC on FX1:チャーリー・ブレネマン vs. ダニエル・ロバーツ
前日の試合決定で強豪リック・ストーリーに勝ち、シンデレラボーイとなったブレネマンだが、次戦でアンソニー・ジョンソンに完敗し、また前座戦線送りに。相手のダニエル・ロバーツはシーザー・グレイシー門下で、UFCではここまで3勝3敗。
時間調整でしばらく間が開きそう。ステファン・ボナーとスタジオホストがトークで今日の試合を振り返っている。
再開。
前に出たロバーツだが、ブレネマンがテイクダウン。ギロチンに抱えるロバーツ。しかしブレネマンはハーフに。ギロチンが外れる。パス成功。ヒューズポジション!そこから肘&パウンド。なんとかハーフに戻したロバーツだが、またパスされる。上から抑えこんでこつこつパウンドを入れるブレネマン。ガードに戻したロバーツだが、金網際で動きが取れない。立ち上がったがすぐに投げられる。今日はじめてのホーン。
1Rはブレネマンが得意のレスリングで抑えこみ切った。
ハイキックをヒットさせたロバーツ。しかしすぐにテイクダウンを奪われる。またギロチン。得意なのかもしれないが、すでにハーフを取られていて外れる。漬け込んでパスを狙いつつ肩パンチを落とすブレネマン。パスした。サイドからパウンド。ヒューズポジに移行してパウンド。逃げられないロバーツだが、あまり効いてもいない。ガードに戻した。ロバーツはラバーへ。ブレイクがかかる。ブレネマンタックル。こらえたロバーツはキムラへ。極まらなかったがバックを狙う。横三角。しかし時間がない。ホーン。
終盤のロバーツの攻めも良かったけど、試合を制していた時間の長さでこのラウンドもブレネマンか。
すぐに組みついたブレネマン。ダブルアンダーフックからサバ折りテイクダウン。サイドを取った。コツコツからのブレイク。再開。タックルで突っ込んだロバーツだが、通用するはずもなく下に。ガード。そしてブレネマンのコツコツ。残り30秒。逆転を狙って下からキムラを取るロバーツ。しかしサイドを取られてしまい、もう少しで極まらず。タイムアップ。
このラウンドもブレネマンか。
30-27、30-27、29-28でブレネマン勝利。ロバーツにやるラウンドはないと思ったが。
シーザー・グレイシー柔術第5の男・ロバーツだが、3連敗なのでこれでリリースか。
★UFC on FX1:カマル・シャロルス vs. ハビブ・ヌルマドメゴフ
金髪のアフロヅラをかぶって入場するヌルマドメゴフ。コンバットサンボロシア王者で、総合16戦全勝。UFCはデビュー戦。シャロルスはWEC4戦3勝1分け。1分けも、元王者のジェイミー・ヴァーナーに反則減点された上でのドローなので、立派な成績。UFCデビュー戦ではメインに登場するジム・ミラーに敗れてこれが2戦目。23歳のヌルマドメゴフに対し、シャロルス39歳。
プレッシャーをかけるシャロルス。パンチが入ったが、組みついたヌルマドメゴフがテイクダウンを狙う。ボディに膝を入れるシャロルス。離れた。シャロルスの打撃に顎が上がるヌルマドメゴフ。打撃は得意じゃないのか?間合いを詰めていくシャロルス。下がるヌルマドメゴフ。シャロルスのパンチにやや腰が引けている。ヌルマドメゴフもパンチを返すが、間合いが遠くて届かず。金網際でパンチをヒットさせたシャロルスだが、ヌルマドメゴフのカウンターが入りシャロルスダウン!すかさずパウンド。ちょっと慌てすぎか?いまいち効果的じゃない。しかしサイドに回る。立って脱出するシャロルス。パンチを叩きこんでいくヌルマドメゴフだが、ちょっと大振り。激しい打ち合いに盛り上がる。ホーン。
1Rはヌルマドメゴフ。ダウンを奪ったのは、タックルをがぶられ離れた瞬間のパンチ。
2R。シングルレッグでテイクダウンしたヌルマドメゴフ。ハーフへ。しかしガードに戻される。パウンド。マリオ・ヤマサキ謎のブレイク。またプレッシャーをかけるシャロルス、下がるヌルマドメゴフ。シングルで倒したヌル。サイドへ。あえてハーフにする。逆のサイドに回る。亀になったシャロルスだが、ガードに戻すとまたブレイク。スタンドでアッパーからワンツーをヒットさせるヌル。ホーン。
2Rもヌルか。
意表をついてタックルに来たシャロルス。しかし切られる。ヌルは飛び込みアッパーからタックルへ。シャロルスはギロチン。しかし喉元には入っていない。抜けた。パウンドからパスしてマウント!チョーク!タップアウト!
ヌル、UFCデビュー戦で一本勝ち。しかし期待ほどではなかった。中堅クラスのシャロルスに勝ったので十分強いとは思うが、あの打撃のままでは今後トップ戦線を戦い続けるのは厳しいだろう。テイクダウンも強豪レスラー相手には通用しそうにない。まあ穴があるのは予想通りなのだが、何か底知れないものを見せてくれると思っていたのでちょっとがっかり。
勝者インタビュー。今はアメリカのK道場でトレーニングしているようだが、英語は話せず通訳付き。
★UFC on FX1:ホルヘ・リベラ vs. エリック・シャファー
ミドル級。リベラ引退試合。シャファーはビスピン・ボナーに連敗してリリース。出戻ったがライアン・ベイダーとジェイソン・ブリルズに連敗して再リリース。ミドル級に転向して2度目のUFC出戻りを果たすが、前回はアーロン・シンプソンに判定負け。今回負ければ3度目のリリースか。
組みついたシャファー。テイクダウン。ハーフに。リベラ、スイープで脱出。しかしシングルからまたテイクダウンを奪うシャファー。ハーフから肘。こつこつ削るだけのシャファーに大ブーイング。塩漬けならブレネマンの方がひどかったが、観客もリベラ引退を知っていて贔屓になっているのか?リベラが上を取り返すが、シャファーはオモプラッタに捕らえる。ホーン。
1Rはシャファー。柔術の差が出ている。
シャファータックル。金網まで押しこむが切ったホルヘが上に。パウンド。タックルをがぶってパンチ。シャファー効いてる。亀のシャファーにパウンド。レフェリーストップ。
スピードがないパウンドだったが、パンチが重いのか意外と効いていた。
★UFC on FX1:クリスチャン・モアクラフト vs. パット・バリー
ヘビー級。ミルコLOVEでお馴染みのバリーだが、最近2戦はシーク・コンゴ、ステファン・シュトゥルーフと連敗して崖っぷち。モアクラフトも現在1勝2敗で、リリースされるかどうかの瀬戸際。
バリーのローをキャッチしてテイクダウンしたモアクラフトがバックに回りチョーク。ディフェンスして立ち上がったバリー。離れてスタンド。バリーのジャブがヒット。打撃ではK-1ファイターのバリーが上か。ローも強烈。モアクラフトのダブルレッグを受け止めたバリーだが、足をすくわれて倒れマウントを許す。金網を蹴って亀に。モアクラフトは腕十字。腕がかなり伸びていたが、バリー脱出!スタンドへ。左フックがヒットし、モアクラフトダウン!追い打ちのパウンド!レフェリー止めた!
バリー快勝。
★UFC on FX1:マイク・イーストン vs. ジャレッド・パペイジャン
バンタム級。前回UFCデビュー戦で勝利したマイク・イーストン。柔術とテコンドーで黒帯を持っている。対するパペイジャンはUFCデビュー戦。まだ23歳だが総合戦績は14勝6敗で、元KOTCフライ級(135ポンド=UFCバンタム級と同じ)王者。
パペイジャンのニックネームはジャックハマー。雄叫びを上げながらハイテンション入場するイーストン。オクタゴンインしてさらにシャウト。入場テーマを自分で歌ってる。
いきなり距離を詰めて組みついた両者。クリンチアッパー合戦。高山 vs. ドン・フライのよう。金網まで押し込むイーストン。密着した状態でパンチ・膝の打ち合い。イーストンが肘。しかしブレイク。プレッシャーを掛けていくイーストン。ソバット。組み付いてクリンチアッパーを入れていくイーストンだが、逆にパペイジャンがパンチを入れ返す。ホーン。
1Rは微妙だがプレッシャーをかけていた分、イーストンか。
2R。激しい打撃戦だが前に出ているのはイーストン。金網に押し付けてやや膠着。ブーイングに押されるようにブレイクをかけるマリオ・ヤマサキ。組み付いてイーストンがテイクダウン。ハーフからパス。立ち上がるパペイジャン。離れた。残り時間わずかでタックルに入ったパペイジャンだが、イーストンが切って上に。ホーン。
2Rも微妙だがこちらもややイーストン優勢。
激しい打撃戦。ややパペイジャンのパンチのヒット率が上。組み付いて金網に押し付けるイーストンだがやや膠着。ブレイク。イーストンの膝が急所に入ったか。インターバルが取られる。再開。組みついたイーストンだが脇を差し返されて離れる。近距離でパンチが交錯。イーストンのパンチがヒットしている。しかしパヘイジャンも打ち返す。パンチでバランスを崩したパペイジャン。また組み付くイーストンだが倒せず。オクタゴン中央で打ち合い。パヘイジャン飛び込んでのアッパー。イーストンも引かない。ホーン。
最終ラウンドも微妙……。
29-28、30-27、29-29のマジョリティでイーストン勝利。若干ブーイングも飛んだが、どちらとも言えるジャッジだったのでおかしくはない。
★UFC on FX1:メルヴィン・ギラード vs. ジム・ミラー
29勝中、19KO勝ちの一方で、9敗のうち8敗が一本負けのギラード。前回はジョー・ローゾンにパンチを貰って倒れた所でチョークを取られ秒殺一本負け。ジム・ミラーは前回ベンヘンに敗れたが、それ以外ではエドガーとメイナードにしか敗れていない。あまり注目されることがなかったが、今回初のメイン登場。
打撃でバランスを崩したミラーに追い打ちに来るギラード。ミラーは組み付いてしのごうとするが、ギラードは引きはがしてパンチを入れる。膝を入れて離れた。脱力したか前のギラード。胴タックルに入るミラーだが倒せず。また離れた。ギラードの飛び膝。ヒットしたがそのままテイクダウンするミラー。ハーフからマウントへ。ギラードはすかさず亀になり立ち上がるが、ついていってバックに付いたミラーがチョーク。仰向けに倒れて絞め上げタップアウト!
やはりグラウンドが鬼門だったギラード。それにしても、チョークをあっさり取られすぎ。
★UFC on FX1:総評
カードはかなり地味だったが、一本・KO決着や逆転勝ちが多くて楽しめた。一方、今回の結果で今後が楽しみになるという選手もそれほどいなかった気がする。快勝したデニスやピネダは、相手のレベルが低すぎただけの気も。ミラーは安定して強いので、もう一度タイトル戦線まで勝ち上がって欲しい。
ベストバウトはモアクラフト vs. バリーだが、北米的にはイーストン vs. パペイジャンがFOTNか。
★UFC on FX1:三賞発表
http://mmajunkie.com/news/27079/ufc-on-fx-1-bonuses-denis-miller-barry-morecraft-earn-45k-awards.mma
- ファイト・オブ・ザ・ナイト:パット・バリー vs. クリスチャン・モアクラフト
- KO・オブ・ザ・ナイト:ニック・デニス
- サブミッション・オブ・ザ・ナイト:ジム・ミラー
ボーナス金額は4万5千ドル。
UFCでは3R死力を尽くして戦ったという試合が評価されがちなので、バリー vs. モアクラフトがファイト・オブ・ザ・ナイトになったのは意外だった。KO・オブ・ザ・ナイトはバリーかと思ったが、バリーがFOTNになったおかげでデニスに賞が与えられたのかも(もちろんダブル受賞はあるが)。