格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★勝者の2009年

先週発売の格通・ゴン格・kamiproより。年末年始興行で勝った選手の発言から、今年の展望を追った。

青木真也

Dynamite!!のエンディングでは「世界と戦っていく」と宣言した青木。しかし、DREAMで事実上トップに立ってしまった以上、現状のDREAMのリングでは、これ以上「世界」と交わることは出来ない。青木自身はアメリカがトップと認め、わがままを言わせてもらえば、ケージでBJペンとやりたい、という希望はあるが、実際にUFCに上がることはないと断言している。これはつまり、DREAMに対し「世界のトップ選手を連れてこい」というメッセージだろう。KJヌーンやジョシュ・トムソンといった非UFC系強豪の名前を挙げる一方、UFCの選手にも興味があるようで、「UFCには強いファイターをリリースしてほしい」とも。
一方、DREAM内での対戦に対しては、「ちょっと勝っただけで、『青木とやりたい』なんて指名されても」困る、と、暗に対戦アピールした中村を拒否。確かに、階級下の所(さらに階級下の山本に負けてる)に勝っただけで対戦アピールをされたら面白くないだろう。中村もすぐ対戦が組まれるとは思ってないだろうけど。
結局、不満を感じつつもDREAMで戦い続けるしかないか。JZとはまたやりたいとのこと。

北岡悟

盟友青木と違い、もう守りに入ってしまっている。「この後どうしたらいいんだろう」という迷いも。対戦相手に困るほど、北岡が抜けた存在だとは思わないが。ただ、対戦して盛り上がる相手がいないというのも事実。北岡本人としては、今年前半にノンタイトル戦を挟んで、後半に五味のリターンマッチを受けるのが理想らしい。Road to 北岡をやる一方で、ノンタイトル戦をやるというのもどうかと思うが。チャンピオンになっても、燃え尽き症候群で堕ちていったら五味と一緒。真の五味越えは、どれだけ王者らしい戦いが出来るかにかかっている。

田村潔司

「桜庭とは10回くらいやりたい」と言うのみで、桜庭戦の感想を問うインタビューが多かったのと、ケガでしばらく試合ができないせいもあってか、特に先の展望はなし。東スポだとK-1挑戦なんかも口にしたらしいが。どこまで本気か。

菊田早苗

格通では「石井とやる時が来るかもしれない」と見出しになっていたが、金メダリスト2人とやることになると思わなかった、だったら3人目もあるかも、と冗談めかして言った程度で、見出しにするほどでもなし。ゴン格は「戦極代表として桜庭・田村と戦いたい」という見出し。なぜ代表?なぜ桜庭・田村?Uインターの先輩狩り?という疑問もあるが、格通でも同じ名前を挙げつつも、対戦が実現するとは思っていないようだ。
一方、吉田道場からの刺客で中村が挑戦してくるかもという問いには「門番にやってもらいましょうか(笑)」とやんわり拒否。ミドル級王者サンチアゴについては、以前と同じく「機会が来れば」という回答。戦極の乱一夜明け記者会見で、國保広報から挑戦者指名をされているのに、なんで機会が来てないふりをするのだろうか。
郷野が、「吉田戦に勝ったら引退すると思っていた」と語るほど、菊田が何を目指してリングに上がり続けているのかがわからない。今年も「年4試合」が目標らしいが。