格闘技徒然草

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★UFC160:第8試合・ドナルド・セラーニ vs. K.J.ヌーン

ライト級。
UFCで猛威を振るっているStrikeforceライト級勢だが、ヌーンの最近5戦は1勝4敗。ウェルター級タイトルマッチでニック・ディアスに敗れた後、階級を落として挑んだライト級挑戦者決定戦ではマスヴィダル・トムソンに判定で連敗。そこまでは評価を下げるものではなかったが、Strikeforce最終戦でライアン・クートゥアにまで敗れてしまったのはいただけない。ライアンがUFCデビュー戦でロス・ピアソン相手にいいところなく敗れているのでなおさら。
ボクシングを武器にしたストライカーだが、今時のMMAではちょっとスキルが偏りすぎているきらいもある。
名勝負男のセラーニは、現在ランキング6位。ギラードをKOするなど、こちらも打撃には自信がある選手だが、ネイト・ディアスには最後まで打ち合いを挑んだものの、パンチでボコボコにされて敗れている。
ローの蹴り合いからセラーニはKJの蹴りをキャッチしてタックルへ。倒せないが離れ際に膝を入れる。今日もアグレッシブ。KJもジャブを打ち込んでいく。セラーニ朽木倒しでテイクダウンするが、押さえこませずにすぐ立つKJ。打撃ではややセラーニリード。パンチから右ハイ。右のこめかみあたりをカットしているKJ。打ち合いのまま1R終了。
1Rはセラーニ。
2R開始直後にテイクダウンしたセラーニ。チョーク!スピンして脱出。離れた。前に出るKJだがカウンターを貰う。ヒット数で差が出てきている。セラーニ、首相撲から膝。KJ右ボディから左フックをヒットさせるがセラーニすぐに打ち返す。前に突っ込んだKJだがタックルを合わせられてしまい下に。セラーニ、パウンドからパスを狙ってハーフに。鉄槌・パウンドで削る。エビで逃げようとするKJだが抜けられない。残り時間わずかだがパス成功。ホーン。
2Rもセラーニ。KJはKOするしかない。
3R。逆転を狙ってパンチで出て行くヌーン。ヒットはしているが、前に出て行った所にカウンターでタックルに入られ下に。上からパウンド・ヒジ。ヌーンは背中をべったり付けてしまっている。セラーニのパウンドには凌ぐのみ。パス成功。残り45秒。細かいパウンドやヒジを入れるのみでタイムアップ。
判定30-27×2、30-26でセラーニ勝利。2ポイント差あったのはどのラウンド?そこまでの差はないように見えた。
パンチをヒットさせる場面はあったヌーンだが、パンチで出ようとするところに簡単にタックルをもらって封じ込まれてしまった。下になった時の武器がないならもっとテイクダウンディフェンスを強化しないと厳しい。セラーニはいつものようなファイト・オブ・ザ・ナイト級の熱戦ではなかったが、危なげなかった。