格闘技徒然草

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UFC303:第11試合・アンソニー・スミス vs. ロマン・ドリーゼ

ライトヘビー級。スミス10位、ドリーゼはミドル級の10位。

当初はジャマール・ヒル vs. カリル・ラウントリーJr.が組まれていたが、ラウントリーが欠場しカーロス・アルバーグに、次にヒルが欠場しアンソニー・スミスへと変更となり、最終的にアルバーグも欠場して、直前で階級下のドリーゼが代役となっている。

スミスはUFC22戦で13勝9敗、キャリア38勝のうち判定はわずかに3回というフィニッシャー。一時は下位ランカーの壁となっていたが、最近は下位相手に勝ったり負けたりするようになり、ここ4戦はすべて下位ランカーとの対戦で2勝2敗。ランキングもトップ5から2桁まで落ちている。前戦はキャリア全勝でUFCでも4連勝中のプロスペクト・ペトリーノとの対戦で、オッズでは大幅なアンダードッグだったが、ペトリーノの不用意なタックルにギロチンを合わせて1R一本勝ち。35歳。

急遽出場を決めたドリーゼは、UFCデビュー当初はライトヘビー級。ミドルに落としてから初戦敗れた後4連勝でランキング入りしたものの、元タイトル挑戦者のヴェットーリと、ナッソーディン・イマボフに連敗中。今月1日のUFC302でアンソニー・ヘルナンデス戦が組まれていたが、計量の前日にヘルナンデスが負傷欠場となり、試合が消滅していた。今回はライトヘビー級に階級を戻す訳ではなく、あくまで緊急オファーを受けられる選手が他にいなかったための出場。35歳。

ミドルからライトヘビーに上げたスミスに対し、ドリーゼは逆にライトヘビーからミドルに落として戦い続けてきた選手。身長・リーチはほぼ同じで体格差はそれほどない。階級違いの一戦で、お互い勝ってもリターンが少ない試合。

オーソのスミスにサウスポーのドリーゼ。スイッチしつつ関節蹴り、インローを入れるドリーゼ。カーフキック。スミス右フック。スミスが詰めていく。カーフの蹴り合い。両者手数が少ない。詰めたスミスがカーフ。蹴り返すドリーゼ。パンチで出たスミスだが、離れ際に左をヒットさせたドリーゼ。詰めるスミスに左ハイ。手数ではドリーゼ。ホーン。

2R。牽制の蹴りを出すスミス。カーフを蹴る。ドリーゼタックルへ。押し倒して上になりパウンド連打。下から足で離そうとするスミスだが、離れずパンチを入れるドリーゼ。スミス頭を抱えて打たれている。腕を掴んで防ぐスミスだが、ドリーゼバックに回る。パウンド連打。スミス腕でブロックしたまま動けない。亀になる。上から覆いかぶさるドリーゼ。残り30秒で立って離れたスミス。すぐにパンチで出るが、ドリーゼのパンチを一発もらい止まった。ジャブを入れるドリーゼ。ホーン。

3R。スミスカーフキック。倒しに行かなければ行けないスミスだが出ていけない。ドリーゼは無理に攻めない。逃げ切り狙いか。間合いに入っていけないスミス。その様子を見て会場ブーイング。タイムアップ。

判定30-27、29-28×2の3-0でドリーゼ勝利。