格闘技徒然草

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PANCRASE344:メインイベント・キム・サンウォン vs. 中田大貴

フェザー級。サンウォン4位、中田7位。

サンウォンは昨年のRoad To UFC修斗フェザー級王者SASUKEに2RKO勝ち。準決勝では優勝したイー・ジャーに判定負けしたが健闘した。昨年11月のパンクラス初参戦では、名田を組みでコントロールし続けて判定勝ち。翌月に早くも組まれた2戦目は、ONEからの帰還となる元修斗環太平洋王者高橋遼伍相手に1R・2Rともにオープンスコアが割れる内容だったが、パンチで目が腫れた高橋が続行不能となりTKO勝ちで連勝。30歳。

中田はパンチを貰っても意に介さず打ち返していく打たれ強さが武器だったが、昨年7月の高木亮戦で初のKO負け。今年3月に復帰戦が組まれていたが、相手のシュウジ・ヤマウチの体重オーバーで消滅している。バックボーンは空道だが、ぶん回すだけの打撃から、欠場中に専門のトレーナーをつけて打撃のレベルを向上させている。28歳。

夜の部ではフェザー級次期挑戦者決定戦が組まれるが、この試合の勝者もそれに続く位置に入ってくると思われる。

両者オーソドックス。中田ガードを固めて詰めていく。ケージに詰めてボディブロー。サンウォンタックルに。テイクダウン。中田の左足を両足でロックし、右足を右腕でつかんで立たせない。中田はサンウォンの首を抱えている。サンウォン両足をホールドしレッグマウント。背中を向けて立った中田。サンウォンバッククリンチからテイクダウン。サイドで固める。足をまたいだ。マウント。また背中を向ける中田。残り1分。サンウォン四の字バック。チョークを狙っていく。中田足を掴んで足関を狙おうとするが、サンウォンがバックマウントに。立って正対したタイミングでホーン。

1R三者サンウォン。

2R。中田カーフ。タックルを警戒しつつじわじわ出る。ケージまで詰めたところでサンウォンがタックルに。切れずにテイクダウンされた中田。バックを取らせた体勢で立った中田。正対するとまた首をギロチンに抱える。サンウォンまたダブルレッグへ。クラッチしてテイクダウン。中田また立った。振りほどいて離した。中田パンチで出る。ボディ。首図もうからヒザ。押し込んできたサンウォンを引き剥がす。また組んできたサンウォン。ヒジを入れて引き剥がした。パンチ・ヒザを入れる。サンウォンまたタックルでケージに押し込む。ダブルレッグ。サンウォンテイクダウン。背中を向けた中田。残り30秒で立った。パンチを入れて離れたサンウォンだが、残りわずかで追いかけてパンチを入れた中田。ホーン。

2R三者中田。

3R。すぐに出る中田。サンウォン下がりながらジャブ。中田のアッパーにサンウォンが打ち返す。もらっているが出ていく中田。ジャブを顔面にもらった中田。サンウォン距離を取ってのボクシングに切り替えた。中田ワンツーで出る。サンウォンの右をもらったが、カーフを返す中田。サンウォンのタックルを振りほどいた中田。またタックル。ケージに押し込まれたが、すぐ引き剥がした中田。サンウォンの右がヒット。中田はカーフ。詰めてワンツー。右ハイ。組みに来たサンウォンにヒザ。残り1分。中田左ボディ。アッパー。カーフ。サンウォンのワンツーにパンチを返す中田。最後に両者パンチを打ち合う。タイムアップ。

3Rは一転して打撃戦になった。打たれながらも打っていった中田だが…。

29-28サンウォン×3の3-0でサンウォン勝利。中田、サンウォンの壁を越せず。

しつこい組みが持ち味のサンウォンだが、2Rにテイクダウンしても打撃でラウンドを取られると、3Rには消耗しながらも打ち合いに持ち込んで勝利。

サンウォン「メインでプレッシャーもあったが乗り越えることができた。感謝している人は多くてここでは伝えきれないが、みなさんに感謝を伝えたい。I love Japan