格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

ONE:PURSUIT OF POWER:ジャダンバ・ナラントンガラグ vs. 徳留一樹

フェザー級

42歳の元王者ナラントンガラグ。ガフロフに2度敗れただけで、ONE戦績5勝2敗。先月試合をしてわずか3週間での再登場。

かなり細くなっている徳留。自然に落ちたとのこと。距離をキープし、飛び込んで左を打ち込む。前に詰めてくるナラントンガラグに対し、下がっている徳留にはブーイング。飛び込んでパンチが交錯。徳留組み付くが、ナラントンガラグに押し込まれ投げを狙われる。こらえた徳留。四つで押し込むナラントンガラグ。徳留投げを狙ったが、投げ返されて下に。徳留ケージで立った。四つで膝の打ち合い。レフェリーブレイク。残り1分。間合いを詰めるナラントンガラグ。徳留下がる。組んだナラントンガラグ。テイクダウン。徳留立つが立ち際にパンチを打ち込むナラントンガラグ。ゴング。 

2R。左ハイを放った徳留。パンチを打ち込みナラントンガラグダウン。しかしナラントンガラグがタックルでごまかす。倒された徳留。スイープから立つ徳留だがナラントンガラグすぐにボディロック。押し込んでシングルレッグ。こらえる徳留。ブレイク。ナラントンガラグの左フック。腕のあたりが当たってなぎ倒された徳留。シングルレッグに入るが切られて引き込み。ナラントンガラグパウンドから肘。徳留凌ぐのが精一杯。パウンドを打ちながらパスを狙う。しがみついてなんとか凌ぐ徳留。ゴング。

3R。振り回すナラントンガラグ。徳留もらったが打ち返す。しかし組まれてボディロックされた。投げをこらえてバックに付いた徳留。が、正対したナラントンガラグが足を払ってテイクダウン。パウンドを落とすナラントンガラグ。ケージ際でようやく立った徳留。左を入れた徳留。しかし下がる。ナラントンガラグの左をもらった。出られない徳留。ナラントンガラグ、フルスイングの右から組み付いた。徳留は支釣込足で倒そうとしたが逆に倒される。最後にパンチを打ち込んだ徳留だがまた組まれる。タイムアップ。

判定3-0でナラントンガラグ勝利。組みの力の差。しかし徳留はもっと出られなかったか。気持ちが下がり気味に見えたのが残念。

ONE:PURSUIT OF POWER:アリエス・セクストン vs. 下石康太

ライト級。

プレッシャーを掛ける下石。組んで押し込んだ。脇を差されたが引き剥がしてまた組み直す。シングルレッグ。倒した。しかし立たれる。下石首相撲から膝。しかし離れたところでセクストンのアッパーが入ってダウン!上になったセクストン。パウンドからグラウンドで顔面に膝連打。シングルレッグでしがみついて凌ぐ下石。テイクダウンした下石だがセクストンはオモプラッタから立つ。離れて殴る下石だがまたアッパーをもらった。スタンドでバックを取られる。パウンドからチョーク。喉元に入ったがゴングに救われた下石。

2R。下石パンチで出るがセクストン飛び膝で牽制。ミドルから組み付いたセクストン。下石組み付いたが投げられて下に。下石脇を差して立つと投げた。立たれたが再びテイクダウン。しかしまた立たれた。四つから下石外掛けテイクダウン。セクストンのオモプラッタを解除してパウンド。足で距離を作って立つセクストン。両脇を刺してまた倒した下石。また立たれる。バック肘を放った下石だがセクストンが出てミドル。両者疲れてきた。下石すぐ外掛けテイクダウン。残りわずかで立った下石だがセクストンのパンチをもらいダウン!パウンドを打たれたがゴング。

2Rまたあと5秒あったら止められていた。

3R。下石テイクダウンを狙うがこらえたセクストン。下石朦朧としている。セクストン後三角から腕を極めると下石タップ。

チャンスはあったが完敗。勝てない相手ではないのに負けるという、悔しいが日本人選手に良くある感じの負け。

UFN133:オッズ/予想と展望

ジュニオール・ドス・サントス 1.57
ブラゴイ・イワノフ 2.55
セイジ・ノースカット 1.77
ザック・オットー 2.10
デニス・バミューデス 1.37
リック・グレン 2.90
ランディ・ブラウン 1.74
ニコ・プライス 1.95
マイルス・ジュリー 2.77
チャド・メンデス 1.40
キャット・ジンガーノ 1.91
マリオン・ルノー 1.77
エディ・ワインランド 2.80
アレハンドロ・ペレス 1.38
ダレン・エルキンス 2.90
アレクサンダー・ヴォルカノフスキー 1.37
ジャスティン・スコッギンズ 2.10
イード・ヌルマゴメドフ 1.67
カート・ホロボウ 1.51
ラオーニ・バルセロス 2.55
リズ・カムーシェ 1.80
ジェニファー・マイア 1.87
マーク・デラロサ 1.95
イライアス・ガルシア 1.74
ジェシカ・アギラー 1.91
ジュディ・エスキベル 1.77

メインは元ヘビー級王者ジュニオール・ドス・サントスの復帰戦。昨年9月のガヌー戦の前にUSADAのドラッグテストで禁止薬物が検出されたが、汚染されたサプリメントが原因であることが証明され、サスペンドが解除された。とはいえブランクが1年以上開いてしまった。前戦は昨年5月にミオシッチのタイトルに挑戦しKO負けした試合。

相手は元WSOFウィナーで、コンバットサンボではヒョードルを破っているブラゴイ・イワノフ。戦極では藤田和之にも勝利している。Bellatorのヘビー級トーナメント決勝で、現ランキング3位のアレクサンダー・ヴォルコフに一本負けしたのが現時点で唯一の黒星。

初参戦ながら、元王者に対しわりと競ったオッズ。WSOFではヘビー級王座を4度防衛しているが、いずれもUFCトップクラスとは比較にならないレベルの相手で参考にならない。やはりJDS優位は動かないか。

メインカードでは、かつてフェザー級タイトルに3度挑戦し、フェザー級時代のマクレガーを最も追い込んだチャド・メンデスが2年半ぶりに復帰する。メンデスはUSADAのドラッグテストで禁止薬物陽性となり、2年の出場停止が下っていた。マクレガー戦はテイクダウンからのパウンドで追い込んだものの、試合が2週間前に決まったというコンディション不良も影響して失速しKO負け。次戦ではフランク・エドガーにも1RKO負けした。負けた相手はタイトルマッチの3度とエドガー戦のみだが、ここ4戦で1勝3敗。まだ33歳だが、ブランクがどう影響するか。相手はランキング12位のマイルス・ジュリー。

プレリムでは同じフェザー級でランキング10位のダレン・エルキンスにUFC4連勝中のヴォルカノフスキーが挑む。地味強だったエルキンスはUFC16戦目にして初のボーナスを獲得すると、前戦はライト級トップコンテンダーだったマイケル・ジョンソンに一本勝ちして6連勝。もっと上位の選手と当てても良いところだが、ノーランカーの強豪ヴォルカノフスキーとの対戦という美味しくないカードに。

ヴォルカノフスキーはフェザー級版ヌルマゴメドフのような強力なテイクダウンが武器。6連勝中のエルキンス相手にフェイバリットになっている。

ヌルマゴメドフと言えば、プレリムではサイード・ヌルマゴメドフがUFCデビューを飾る。フランク・エドガーのスパーリングパートナーで、MMA戦績は11勝1敗。唯一の敗戦はACBで対戦した現UFCファイターのマゴメド・ビブラトフ。オフィシャルでは、「ハビブ・ヌルマゴメドフの従兄弟」とアナウンスされている。

www.ufc.com

が、実際のところ、ハビブ・ヌルマゴメドフのいとこはPFLに参戦中のアブバカル・ヌルマゴメドフであり、サイードについては、「たまたま同じ名字だけ」と紹介しているサイトもあり、真偽は不明。もっとも、他人だとしても戦績を見る限り弱くはなさそうだが。

第1試合開始は15日朝7時半より。今回はリアルタイム視聴できないので夕方くらいに見ます。

UFC226:ボーナス発表/総評

ファイト・オブ・ザ・ナイト:該当なし
パフォーマンス・オブ・ザ・ナイト:ダニエル・コーミエ、アンソニー・ペティス、カリル・ラウントリー、パウロ・コスタ

メインはコーミエがまさかの1RKO勝利。まぐれではなく、クリンチからのパンチを狙っていたとのこと。互角だがどちらかと言えばミオシッチ優勢だった展開を一気に引っくり返した。

メイン後にはブロック・レスナーが勝者と対戦する流れになっていたのだろう。本人の希望というより、PPVを売りたいUFCによるチョイス。もちろんPPVが売れてボーナスがたっぷり入る上に勝つ可能性が高い王者サイドにとっては美味しいこと尽くめだが。

一方で、王者に挑戦したい選手は、今回急に下の階級から現れた挑戦者に続き、UFCを離れていた選手が挑戦者に抜擢されたことで、1年以上放置されることに。それだけでなくライトヘビーのタイトルも長い間凍結されてしまう。また暫定王座が制定されるかもしれないが、コーミエは来年での引退を予告しているので、王座統一戦が行われないまま終わりそう。ヘビー級は次期挑戦者最有力候補になるはずのガヌー vs. ルイスが大凡戦に終わって、タイトル挑戦の機運が全く盛り上がってこなかったので逆に良かったかもしれない。

グーカン・サキはUFC2戦目で早くも幻想崩壊。ストライカー相手なのはまだ気を使われたマッチメイクだったが、まさかのパンチでの1RKO負け。前回も打撃で押される場面があったが。どの程度MMAに対して本気なのか今ひとつ見えてこないが、腰掛け程度の意識ならこの負けで心が折れそう。

プレリムではパウロ・コスタとダン・フッカーが良かった。特にコスタは次はトップ5ファイターとの対戦が見てみたい。

UFC226:メインイベント・スティーペ・ミオシッチ vs. ダニエル・コーミエ

ヘビー級タイトルマッチ5分5R。

コーミエは2013年のロイ・ネルソン戦以来のヘビー級戦。計量ではコーミエの方が重かった。腹回りがかなり太い。

じわじわ出たミオシッチ。あっという間ににケージを背負うコーミエ。パンチで出たがミオシッチまた出る。組んでボディロック。投げた。倒されたコーミエはすぐ立つがバックを取られてる。バックから殴るミオシッチ。正対したコーミエ。ボディに膝を入れるミオシッチ。離れる。ジャブの打ち合いからまた出ていくミオシッチ。ワンツー。ミオシッチ間合いを詰めてテンカオ。四つになったコーミエを膝で引き剥がす。コーミエ間に出ていく。ジャブ、ロー。ミオシッチは肘。パンチ連打。コーミエ下がらずジャブ。ワンツーを出すミオシッチだがコーミエのパンチが入り後退。コーミエのジャブ。目を気にしたミオシッチ。レフェリー試合を止める。ジャブが平手で指が入っていた。再開。ジャブで出るミオシッチ。足を止めて打ち合い!クリンチするミオシッチだが、コーミエのショートの右フックが入りミオシッチダウン!!コーミエパウンド連打!!KO!

マクレガー以来の同時2階級王者誕生。

試合後、ケージサイドで観戦していたブロック・レスナーをケージに呼び込むコーミエ。コーミエ vs. レスナーが11月のMSG大会で実現か。

UFC226:セミファイナル・フランシス・ガヌー vs. デリック・ルイス

ヘビー級。ガヌー1位、ルイス5位。

ガヌーはUFCデビュー以来6試合全フィニッシュ勝利で、全く底を見せないまま1月にミオシッチのタイトルに挑戦したものの、早々にスタミナ切れして判定負け。大きく評価は落ちたが、スタミナ配分さえ間違わなければまだ幻想はある。

ひたすら殴り倒すスタイルの世界最強の喧嘩屋ルイス。技術的に上回る相手でも振り回したパンチでKOしてきた。今回も打撃の技術ではガヌーが上だが。

見合い。ルイス右ハイを見せるが空振り。開始1分でまだコンタクトなし。両者間合いに入らない。ルイス右ミドルヒット。ガヌーは左フックを振り回す。また見合い。じわじわ出るガヌーにルイスはジャンプしてスイッチキック。ガヌーが間合いを詰めてルイスがケージ際に迫ってきた。左ミドルで下がらせるルイス。ルイス前蹴り。下がってかわすガヌー。両者慎重。ガヌー、出ていくが間合いにギリギリ入らない。ルイスがフェイントを見せると下がる。ルイス右ハイからタックルに入るが止められた。ロー。残り1分。ルイスワンツー。ルイスまたスイッチキック。ホーン。会場はブーイング。

1R、お互いヒット数は1桁。ガヌー2発にルイス5発。ほぼルイスのミドルやハイだけ。手数でルイスに入れるしかない。

2R。また見合い。ブーイングが大きくなる。ルイスの牽制の蹴り。ガヌーケージ際まで詰めるが、それ以上は入っていかない。ルイスパンチから出てタックルに入るが止められる。離れた。ルイス振りかぶっての右。間合いが遠く届かず。ガヌー出ていかない。見合いが続く。一発ボディを入れたガヌーにルイスがパンチを返す。ハーブ・ディーン、珍しく両者に攻めるよう注意。ルイスまたスイッチキック。パンチで出るがガヌー下がってかわす。見合いのままホーン。

2Rも両者の手数は4発ずつ。差のつけようがない。

3R。両者牽制のジャブやロー。間合いに入らないままの展開が続く。組んでいったルイスだが引き剥がされる。ガヌー前蹴り、ルイスの右ハイともに単発。このまま牽制の手数だけで勝敗が決しそうな予感。残り半分。ルイスパンチで出たがガヌーが下がると追いかけない。ルイス飛び込みのフェイントを見せるが入っていかない。ガヌーもじわじわ詰めるが間合いまでは入らない。ガヌーのミドルを頭を下げてかわしたルイス。ルイス右ミドル。間合いを詰めて膝。残りわずかでガヌーがタックルに入ったがタイムアップ。

会場大ブーイング。期待された打ち合いがまったくないまま、両者遠い間合いからのミドルやローがほとんどで試合が終わってしまった。

29-28×2、30-27の3-0でルイス勝利。

ルイスは勝ったからいいが、ガヌーはなぜあそこまで攻めなかったのか。ルイス相手に打ち合いをする自信がないとは思えなかったが。

UFC226:第8試合・マイケル・キエサ vs. アンソニー・ペティス

ライト級だったが、キエサが1.5ポンドオーバー。キエサ9位、ペティス12位。

4月のUFC223で組まれていたカードだが、マクレガーのバス襲撃によりキエサが顔面をカットし中止になった。

キエサは昨年6月にケビン・リーに敗れて以来、1年ぶりの試合。リー戦は1Rチョークで敗れたものの、キエサはタップしておらず、ストップに抗議していた。ライト級で193cmの長いリーチを持ち、長い手足を使った絞めを武器に14勝中10個の一本勝ちがある。しかし計量失敗により、次回から階級を上げることを宣言。

元王者ペティスはUFC223の計量当日にヌルマゴメドフ戦に名乗りを上げたが、ファイトマネーがまとまらず試合は成立せず。まだ31歳だが、最近7戦で2勝5敗と落ち目。

いきなりタックルに入りテイクダウンしたキエサ。ハーフで固めてパウンド。バックマウントになるが股の間から抜けたペティスが逆にバックを取る。キムラに捕らえたキエサ。投げを放って正対すると離れる。今度はペティスが組み付いていく。ケージに押し込み。四つ組みからサバ折りテイクダウンを狙ったキエサ。こらえたペティスだが、外掛けで倒された。三角を仕掛けるペティスだがクリアするキエサ。スクートの体勢に。ペティス寝た体勢からハイキックを放つと立つ。打撃で出ていくペティス。ロー。ペティススピンキックを放つが届かず。キエサの蹴りをキャッチして倒すとパウンド。キエサシングルレッグに入るが倒せず。しかし立った。ペティススピンキックは空振ったが、残りわずかで出ていくとパンチを打ち込む。もらってキエサがダウンしたところでホーン。

1Rペティスか。ダウンはただのスリップの模様。

2R。ミドルを入れたキエサだがペティスのパンチをもらい効いた。後退するキエサ。ペティス飛び蹴り。足でブロックしたキエサだが押されてスリップする。座った体勢のキエサにペティスギロチンで引き込み。外れてガードになるが三角。がっちり捕らえてそこから腕を伸ばすとキエサタップ!

ペティス、復活の勝利。

UFC226:第9試合・ポール・フェルダー vs. マイク・ペリー

ウェルター級。

フェルダーはライト級14位。来週のUFN133でジェームス・ヴィックと対戦予定だったが、8月のUFN135でジェスティン・ゲイジーと対戦予定だったアル・アイアキンタが欠場。ヴィックがゲイジーと対戦するため、フェルダーの試合は消滅した。遡れば、今年4月のUFC223でも、フェルダーはアイアキンタと対戦予定だったが、アイアキンタが代役でヌルマゴメドフと戦ったため、フェルダーの試合は消滅している。2試合続けてアイアキンタの影響で試合が無くなったフェルダーは、今大会で負傷欠場したヤンシー・メデイロスの代役として、階級上のウェルターの試合に立候補した。ストライカーで、昨年12月のシャーウス・オリヴェイラ戦ではスタミナ切れしたオリヴェイラからパウンドでKO勝利。3連勝とした。

ペリーは勝った試合はすべてKOという倒し屋で、トラッシュトークでも注目を浴びていたが、このところは2連敗。前回は大差のアンダードッグだったマックス・グリフィンにダウンも奪われ判定で完敗。本人はマクレガー並のスターになりたいのだろうが、今のところはおもしろキャラ枠にとどまっている。

体格は遜色ないフェルダー。パンチを打ち込むペリー。フェルダーケージに押し込む。ペリー入れ替えて肘。また入れ替えて肘を返したフェルダー。離れる。フェルダーの右がヒット。ペリーは間合いを詰めて肘。プレスしていくペリー。ケージに詰めてパンチを入れるがフェルダーはカウンターのテンカオ。手数が互角の状態で残り1分。ペリー自ら組み付いてテイクダウンを狙うが離れた。ペリーバックブロー。肘。しかしフェルダーもバックブロー。残りわずかでフェルダーダブルレッグに入るが切られた。ホーン。

僅差の1R。

2R。ペリーパンチで出てケージまで追い詰めるとシングルレッグに。頭の上まで担ぎ上げてテイクダウン。パウンドを落としたがフェルダーすぐに立つ。ローを蹴っていくフェルダー。ペリーがプレス指定気ケージ際をサークリングするフェルダー。ペリー飛び込んで左フック。フェルダー、右のこめかみをカット。大量の血が流れドクターチェックに。再開。ケージに押し込みボディロックしたペリーがバックに回ると不完全ながらジャーマンで投げる。バックからパウンド。フェルダー立った。パンチを打ち込むペリー。ホーン。

2Rはペリー。

3R。パンチを打ち込むペリー。フェルダーは組むと肘を入れる。左を入れたペリー。フェルダーのバックブローはガード。フェルダーのバックスピンキックがボディにヒット。ペリーまたプレスしていく。パンチを打ち込む。フェルダーは距離を取っての蹴り、ペリーはパンチを入れる。ペリータックルに。シングルレッグで持ち上げると、倒さないがスタンドでバックに回った。ケツに膝。なおもテイクダウンを狙うがフェルダーこらえる。フェルダーがキムラを狙うとペリーは腕を引き抜いて離れる。パンチを入れるペリーにフェルダーテンカオ。打ち合い。タイムアップ。

3R微妙。

判定29-28、28-29、29-28のスプリットでペリー勝利。

ペリー初の判定勝ち。ランカーとはいえ、階級下のフェルダーに負けて3連敗にしたくはなかっただろう。

UFC226:第7試合・グーカン・サキ vs. カリル・ラウントリー

ライトヘビー級。

MMA0勝1敗でUFCと契約した元K-1ファイターサキ。初戦はUFC0勝3敗のエンリケ・ダ・シウバを打撃で圧倒しながらも、1R終盤に早くもスタミナが切れ、スタンドで攻められかけたところでカウンターが入りKO勝ち。まだまだMMAではルーキー。

相手のラウントリーもMMA10戦とUFCではキャリアが浅い方。ストライカーで、UFC5戦で一度もテイクダウンを仕掛けていないが、サキ相手でも打撃勝負を貫くのか。

距離を取りフットワークで回るラウントリー。サキ右ハイ。ガードされた。パンチで出たがラウントリー打ち返す。右を打ち込んだサキ。鋭いロー。しかしラウントリーの左がビッッッッグヒットしサキダウン!止めてもいい感じのダウンだったがレフェリー止めない。ラウントリー追い打ちの鉄槌連打。レフェリーストップ。

サキの左ローにカウンターで左ストレートを打ち込んで実質一発KO。

UFC226:第6試合・ユライア・ホール vs. パウロ・コスタ

ミドル級。ホール9位、コスタ10位。

UFC6勝6敗だが、ごくまれにインパクト絶大なKO勝利を見せるユライア・ホール。3連敗でクシシュトフ・ジョッコと対戦し、1Rはスタンドで一方的に攻められたものの、2Rに入って逆転KO勝ち。1月にはレジェンド・ヴィトー・ベウフォートとの対戦が組まれていたが、減量中に倒れて試合中止(なお、ヴィトーはこの試合で引退するはずだった)。

ブラジルのコスタはMMA11戦すべてフィニッシュ勝利・UFCでも3試合連続KO勝利。前回は元ウェルター級王者ジョニー・ヘンドリックスを終始スタンドのパンチでボコボコにして勝利。ジョニヘンを引退に追い込んでいる。

プレスするコスタ。ユラホーは距離を取りジャブを入れていく。コスタのワンツーをもらったユラホー。しかしなおもジャブを突いていく。ケージに詰められた。コスタの前蹴りがローブローになりタイムストップ。指を相手に向ける構えも注意されるコスタ。再開。ガンガンプレッシャーをかけるコスタ。ユラホーは下がりながらジャブ。コスタケージに追い込むとラッシュ。首相撲から膝。パンチ連打。打ってこいとアピールするユラホー。コスタ左ボディ。右!ユラホーもよく凌いでいるが。またローブロー。パンチがファールカップをかすめた感じでそこまでダメージはなさそうだが。2回目だから怒っているユラホー。再開。バックスピンキックを放つユラホー。ホーン。

1Rコスタ。

2R。コスタが間合いを詰める。パンチが顔面をかすめている。ユラホー虚を突いてタックル。倒したがすぐ立たれてしまった。パンチ連打を打ち込んだコスタだがユラホーのカウンターをもらったのか膝を着く。すぐ立ってまた出ていくコスタ。至近距離での打ち合い。ガードを固めて打たれるままになるユラホー。ふらついている。打ち返していくが顔面に右アッパーを貰い、うずくまるようにダウン。レフェリー止めた。

コスタこれで4連続KO勝利。

UFC226:第5試合・ハファエル・アスンサオ vs. ロブ・フォント

バンタム級。アスンサオ3位、フォント11位。

UFCバンタム級で6年間で11戦10勝1敗、負けた相手が現王者のディラショーのみ(ディラショーとは1勝1敗)というアスンサオだが、いまだタイトル挑戦できず。タイミング悪くここぞというチャンスで欠場しているのもあるが、ランキング3位で第5試合というポジションでも分かる通り、UFCの評価が低い。今回も下位ランカー相手であまりタイトル挑戦の機運が上がる相手ではない。今月36歳になるし若くないが、このままだとタイトルに挑戦できないまま終わってしまう。

ロブ・フォントは前回トーマス・アルメイダとのストライカー対決でパンチでダウンを奪いパウンドでKO勝ち。UFCでの5勝すべてがフィニッシュ勝利。

アスンサオ飛び込んでの右を打ち込みヒット。ジャブを打ち込んでいくフォント。右ハイ。アスンサオも打撃で打ち合う。フォントの強烈なロー。キャッチしてテイクダウンを狙ったアスンサオだが倒せず。蹴りを入れていくフォント。ジャブもヒット。リーチのアドバンテージを活かしている。間合いになかなか入れないアスンサオ。しかし右がヒットしフォントぐらついた。フォント出ていくがアスンサオは距離を取る。ケージに詰まったところでフォント飛び膝。ヒットせず。ホーン。

1Rアスンサオ。

2R。開始と同時にタックルに入りテイクダウンしたアスンサオ。パウンドを打ち込みつつパス成功。足を絡めてハーフにしたフォント。フルガードに戻すがアスンサオは強烈な肘・パウンドを打つとまたパス。足でフォントの左腕を固定しパウンド。フォントまたハーフに戻すと足で距離を作って立った。遠い距離からパンチを出していくフォントだがアスンサオも入っていかずにバックステップでかわす。フォントが出てきたところにワンツーを合わせた。ホーン。

2Rもアスンサオ。

3R。出てくるフォントにカウンターを狙うアスンサオ。フォントさすがに判定での不利はわかっているのか前に出続けるものの、手が出ていない。ローで足を払われ倒れたがすぐ立った。またロー。どんどん前に出てくるフォント。アスンサオもワンツーを返す。アスンサオダブルレッグ。テイクダウン成功。インサイドからパウンド。ハーフ。しかしフルガードに戻される。かまわずパウンド。サイドについた。しかし残り45秒。フォントハーフに戻したが意味なし。パウンドを落とし続けるアスンサオ。タイムアップ。

三者フルマークでアスンサオ勝利。UFCバンタム級最多の11勝目。

完勝だが会場の盛り上がりが足りない。次期挑戦権は与えられるのか。

UFC226:第4試合・ランド・バンナータ vs. ドラッカー・クロース

ライト級。

バンナータはUFCデビューでいきなりファーガソンを打撃で追い込み、2戦目はバックスピンキックでKOと幸先がいいスタートだったが、3戦目はスウェーデンムエタイ王者のデイヴィッド・ティーマーに打撃で打ち負けて判定負け。前回は内容では勝っていたが反則のグラウンド膝の減点が響いてドロー。結果、1勝2敗1分けという冴えない戦績になっているが、デビューから4試合すべてでボーナスを獲得している。

クロースはUFC2勝1敗で、こちらもティーマーに敗れているが、それがキャリア唯一の黒星。ティーマー戦はアウトボクシングで逃げられ続け、捕まえられず判定負けした。バックボーンはレスリングで、デビューから5戦は4KOだったが、その後の5戦は全部判定。

いきなりケージに押し込んだクロース。バック肘を打ち込むが、そこでバックを取ったバンナータが投げる。しかしクロース立って離れた。また組みに行くクロース。スタンドでバックに回るがバンナータ正対して引き剥がした。クロースケージに押し込み膝。バンナータまた引き剥がしたがちょっと疲れてる?バック肘を狙ったところにクロースのパンチをもらう。バンナータまたミドルからバック肘。組み止めたクロース。ケージに押し込むバンナータだが脇を差されて入れ替えられる。払腰で投げを狙ったバンナータだが投げられず離れた。ホーン。

1Rクロース。バンナータ、不用意な被弾が多い。

2R。出てくるクロースに対しバンナータ下がるが下がりながらパンチを入れる。四つに組んだバンナータだが膝を入れて離れた。ガードを下げているバンナータ。組みに行くがクロースに脇を差される。また払腰で投げようとしたが投げ返されてテイクダウンを許す。サイド。すぐ脱出して立ったバンナータ。バンナータ前に出て右からバックブローを狙ったがそこにクロースのパンチをもらった。ちょっと効いたか。バンナータ飛び込んで右、ミドル。クロースのローでバランスを崩したが立て直した。ホーン。

2Rもクロースだがスタッツでは僅差。

3R。バンナータ間合いを詰めて左ミドル。スイッチキックからバックブロー。手数を増やしてきた。クロースのスーパーマンパンチがヒット。クロースケージに押し込みシングルレッグへ。離したが今度はダブルアンダーフック。こらえるバンナータだが時間が過ぎていく。レフェリーブレイク。バンナータ意表をついたシングルレッグに。倒されたクロース。亀になり立とうとしたところでバンナータバックマウント。が、残り時間で極められないと見たのか自分から離れてしまう。逆にクロースがタックル。テイクダウン。バンナータ立ったがタイムアップ。

3Rはバンナータか。しかし最後のチャンスでなぜ自分からバックマウントを解除したのか…。

判定三者フルマークでクロース勝利。3Rもクロースだったか。

バンナータ、攻めが雑。ファーガソン戦では攻めが雑な者同士噛み合ったが、普通に手堅い攻めをするクロース相手には自ら不利になるだけだった。