格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+54:オッズ/予想と展望

マーヴィン・ヴェットーリ 1.61
パウロ・コスタ 2.45
グラント・ドーソン 1.27
リック・グレン 4.10
ジェシカ・ローズ・クラーク 1.65
ジョセリン・エドワーズ 2.35
アレックス・カサレス 3.40
チェ・スンウ 1.36
ドワイト・グラント 2.07
フランシスコ・トリナウド 1.79
アイク・ヴィラヌエバ 2.80
ニコラエ・ネグメレアヌ 1.45
ダヴィッド・オナマ 4.25
メイソン・ジョーンズ 1.25
グレゴリー・ホドリゲス 1.91
パク・ジョンヨン 1.91
ジョナサン・マルチネス 2.63
ズヴァイアド・ラジシュビリ 1.50
マリア・オリベイラ 3.10
タバタ・ヒッチ 1.40
ジェイミー・ピケット 2.95
ラウレアノ・スタロポリ 1.43
ジェイ・ハーバート 1.56
カーマ・ワーシー 2.58
ダニエル・ラセルダ・ダ・シウバ 2.40
ジェフ・モリー1.63
リヴィア・ヘナタ・ソウザ 1.77
ランダ・マルコス 2.10

ベガスのUFC APEXでの開催なのに昼開催(日本時間深夜開催)のUFCESPNで放送される他の番組との兼ね合いなのかもしれないが、よりによってBellatorロシア大会とバッティングしてしまっている。

メインはミドル級ランカー対決だが、パウロ・コスタが体重を落とせないとのことで、直前になってミドル級からミドル級とライトヘビー級の中間である195ポンド契約に。先月は6年8ヶ月ぶり復帰戦のニック・ディアスが直前でウェルター級からミドル級に階級を上げての試合となったが、1年程度のブランクのコスタがこれはいただけない。相手のヴェットーリは何kg契約でも受けると宣言し合意。

コスタは昨年9月、ヴェットーリは今年4月にアデサニヤに敗れて以来の試合。コスタはKO負けでMMA初黒星を喫した。ヴェットーリはアデサニヤとは再戦で、アデサニヤにとってUFC参戦以来最多となる4度のテイクダウンを奪ったものの、一度チョークを仕掛けた以外は見せ場もなく三者フルマークの判定負け。

コスタは4月に組まれたウィテカー戦を病気により欠場。8月にジャレッド・キャノニア戦が組まれたが、ファイトマネーを不服として拒否している。コスタはその際に、YouTuberでボクシングマッチをして大金を稼いでいるポール兄弟(コスタとは親交がある)と比較してファイトマネーが安すぎると不満を述べていた。今回満足行くファイトマネーで契約できたかは不明。

ランキングはコスタが2位でヴェットーリが5位。1位ウィテカーは来年アデサニヤのタイトルに挑戦予定。3位キャノニアと4位ブランソンは来年1月に対戦予定で、タイトルに挑戦したばかりの二人に比べると新鮮味がある。勝ち方で次期挑戦者を争いたいところだったが、この直前に契約体重変更とは。これではコスタが勝ってもミドル級には落とせず、タイトル戦はなさそうだが…。

地力ではコスタで、コスタ有利の契約体重になったことでますますコスタが優勢になったと思うが、体重を落としてこないコスタのモチベーションが気になるところ。ヴェットーリがテイクダウンで5R固め続けて終わる可能性もなくもない。

コスタKO勝ち。

今回もまた地味目なカードが並んでいる。プレリムに登場するLFA王者のズヴァイアド・ラジシュビリはUFCデビュー戦。ジョージア出身でここまで12戦全勝の29歳。ジョージア時代は全試合フィニッシュ勝利していたが、対戦相手は素性がわからずどこまで評価できるか不明。2019年にアメリカでデビューし、LFAでの初戦は初めての判定勝ち。昨年の2戦目はバンタム級王座決定戦で1Rチョークによる一本勝ち。

同じく無敗でUFCデビューするオナマはウガンダ出身。出身はウガンダだが、アメリカ在住でアマチュアからMMAを行っており、アマで10連勝、プロ転向後も8連勝で、すべてフィニッシュ勝利。ただし、UFC0勝1敗1分けのメイソン・ジョーンズ相手にオッズは大幅なアンダードッグと、評価は低い。

第1試合開始は24日午前2時(23日26時)、メインカードは5時から。Bellatorロシア大会は午前1時開始、メインカードは4時から。前日の23日は18時からDEEP104、24日は午後2時からRIZIN.31が予定されている。

DEEP~UFCプレリム~Bellatorメインカードを見つつまたUFCRIZINと速報します。

Bellator272:12月3日のBellatorで堀口恭司がセルジオ・ペティスのバンタム級タイトルに挑戦

12月3日にコネティカット州アンカスビルで行われるBellator272で、バンタム級タイトルマッチ・セルジオ・ペティス vs. 堀口恭司が行われることをBellatorが発表。

ペティスはUFCからFAとなり、昨年1月にBellatorに参戦。今年5月、Bellator3戦目で王者ファン・アルチュレタのタイトルに挑戦し、判定勝ちでタイトルを獲得した。

堀口は2018年の大晦日に、当時のBellator王者ダリオン・コールドウェルとRIZINバンタム級王座決定戦で対戦。3Rギロチンチョークで一本勝ち。翌年6月、舞台をBellatorに移し、バンタム級タイトルマッチでコールドウェルと再戦し、判定勝ちでバンタム級王座を獲得した。しかし2ヶ月後にRIZIN朝倉海ノンタイトルマッチでKO負け。その後膝靭帯を負傷し、RIZIN・Bellatorの両タイトルを返上している。

Bellatorにはコールドウェル戦以来2度目の出場となる堀口。昨年のRIZINでの試合は長期欠場明けで1年4ヶ月ぶりのブランク明けだったが、今回はそれ以来11ヶ月ぶりの試合となる。

PANCRASE324:メインイベント・小川徹 vs. 上田将竜

フライ級暫定王座防衛戦5分5R。

暫定王者決定トーナメントで決勝に進んでいた小川だが対戦相手の猿飛流が負傷欠場となり、戦わずしてタイトル獲得。決勝戦の代わりに王座防衛戦が組まれ、相手は過去2戦2敗の上田。勝って堂々とベルトを巻きたい。

上田は同じく暫定王座決定トーナメントに出ていたが猿飛流に敗れてタイトルへの夢が潰えたところだったが、思わぬチャンスが巡ってきた。34歳でこれがラストチャンスになってもおかしくない。

前回KOした右ハイをオープニングで放った上田。前蹴り。小川は間合いに入らず様子見。ボディから右フックを放った小川。当たってないがバランスを崩した上田。小川パンチで飛び込み組み付いた。ボディロック。シングルレッグに切り替えたがこらえて膝を入れる上田。ホーン。

オープンスコア三者小川。

2R。上田ミドル。小川また飛び込んで押し込み。押し込まれたままの展開が続く上田だがこのままではラウンドを落とすだけで、何をやりたいかが見えない。小川がテイクダウンを狙うがこらえるのみで時間が過ぎる。細かい打撃は入れているが…。投げを狙った小川。こらえてパンチを入れる上田だがまた押し込まれる。肘で抵抗する上田。ホーン。

オープンスコア二者小川、一者上田。

3R。また蹴りから入れていく上田だが、じわじわ下がってケージ際に。ステップしない上田。単発の打撃の入れ合い。上田は特に単発の蹴りしかない。また小川が出て押し込む。こうなるとラウンドを落つのは確定だが、上田1、2Rと同じくこらえるだけの姿勢。小川が足をかけて倒しに行く。こらえる上田。ホーン。

3Rも三者小川。もう判定勝ちはないと見ていい上田だが何か変えてくるか?このシチュエーションになってから変えたところでという気がするが。

4R。やはり上田単発の蹴りだけ。小川はフェイントを見せる。上田飛び込んだが逆に組まれてまた1~3Rと同じ体勢に。小川テイクダウン。サイド。上田下からホールディングするだけ。小川が密着したままパウンド・膝。ホーン。

4R三者小川。

5R。前に出た上田だが頭があたりバッティング。再開。やはり単発の蹴りしかない上田。手を出すのはむしろ小川。小川の踏み込みにカウンターを合わせようとしているのかもしれないが、小川は行かなくていいから何も起きない。残り1分になってセコンドが急に煽り出した。パンチで出ると四つに組んだ上田。セコンドは離れて殴れという指示だが無視してクラッチしたまま膝を入れる上田。タイムアップ。

判定三者49-46×2、48-47の3-0で小川勝利。

勝つ気持ちが見えなかった上田。判定では負けが決まった5R終盤に組んでケージに押し込んだのは何故。

PANCRASE324:セミファイナル・NØRI vs. 端貴代

女子フライ級暫定王者決定戦。王者シッジ・ホッシャがブラジル在住で来日できないために暫定王座が設けられた。

ランキング1位の法DATE改めNØRI。5月のライカ戦では両脇を差されてもカンヌキで固定しケージディフェンスし攻めさせず、逆に押し倒す展開での判定勝ち。MMA戦績は4勝4敗だが、デビュー2戦目で藤野恵実、3戦目で魅津希といきなり強豪と対戦している。23歳。

44歳の大ベテラン端は19年4月、シッジ・ホッシャと王座決定戦で対戦したが判定負け。続くブラジルのマイラ・カントゥアリア戦でも判定負けで連敗。昨年7月にライカ戦ではテイクダウンして攻め判定勝ち。ブランクが1年以上あるため現在はノーランカー。

距離を取るNØRI。端間合いに入らず様子見。牽制の蹴りを打ち合う。飛び込んで蹴りのフェイントを見せるNØRI。ボディにサイドキック。ロー。キャッチして組もうとした端だが切ったNØRI。サイドキックを顔面に入れたNØRI。端じわじわ出るが間合いの外。NØRIミドル、トラースキック。端出た。しかしパンチはかわされる。バックキック。関節蹴り。クリーンヒットはしていないが、今のところNØRIのスタイルに対応できない端。ホーン。

1R三者NØRI。

2R。プレスしてきた端。蹴りをキャッチした端がタックルへ。テイクダウン。ハーフ。上体を固めた端。肘。NØRI下からアメリカーナを狙ったが決まらず。サイドに出た端。端頭に足を絡めるが、NØRI首を抜いて上に。しかし端スイープ。ガードのNØRIに対し立って足を蹴る端。ホーン。

2R三者端。テイクダウンするとちょっと立てないNØRI。

3R。NØRIまた関節蹴り。サイドキック。キャッチした端。そのまま四つに組む。両脇を差して外掛けテイクダウン。パスしてサイド。押さえ込みながら肘。下から足を首に絡めようとするNØRIだが出来ず。NØRI首を抜いて立とうとしたが端が上をキープしパウンド。NØRIラバーガードに捕らえたが時間がない。ホーン。

3R三者端。

4R。NØRI距離を取り。蹴りを入れていく。サイドステップするNØRIに端がパンチで飛び込んでもかわされる。左ハイ。顔面にサイドキック。端間合いを詰めるがフットワークで捕まえさえない。残り40秒で蹴りをキャッチしてテイクダウンした端。ハーフからパウンド連打。ホーン。

4R2者端、1者NØRI。これでNØRIの判定勝ちはほぼない。

5R。NØRIまたサイドステップし、近づいてきた端にサイドキック、関節蹴り。NØRIパンチで出たが端が組み付いてテイクダウン。ハーフ。パウンド。下で動けないNØRI。マウント。NØRI下からシザース。しかし端が上をキープ。センタク挟みをかけたが端パウンドで外した。タイムアップ。

49-46×2、48-47の3-0で端が通算3本目のベルトを獲得。44歳はパンクラス史上最年長王者。

PANCRASE324:第9試合・菊入正行 vs. 村山暁洋

ウェルター暫定王者決定戦5分5R。王者手塚がONE参戦中のために暫定王座が設けられた。菊入1位、村山2位。

菊入は昨年12月に村山に投げられ押さえ込まれる展開で判定負け。しかし今年6月には、その村山に完勝している三浦から前蹴りでダウンを奪いパウンドでKO勝ち。キックがバックボーンのストライカー。

村山は菊入戦以来試合をしておらず、5Rでのダイレクトリマッチに。36歳でタイトルから陥落し、その後1勝3敗とタイトル戦線から脱落。自分のジムを立ち上げたことで現役からはフェードアウトするかと思われたが、本人はまったくそのつもりはなく、衰えも感じていないとのことで昨年は2戦2勝。41歳にしてタイトル再挑戦のチャンスを掴んだ。

プレスする菊入。牽制のロー。村山距離を取っていく。菊入カーフキック。村山出られない。菊入が牽制気味の蹴りを入れていく。じわじわ出る菊入。村山下がってケージが近くなる。菊入ワンツー。残り1分。カーフキックを入れる菊入。前蹴りのフェイントでプレスする菊入。ホーン。

1Rは出ていけなかった村山。オープンスコアは三者菊入。

2R。菊入カーフキック。村山タックルへ。が、受け止めて上になった菊入。インサイドから強いパウンドを落としていく。肘。右の肘・パウンド。村山手首を掴んだ防ぐのが精一杯。左右の肘。菊入立ち上がって強いパウンド。ヒットしなかったがプレッシャーにはなる。またガードに入った。肘。防戦一方の村山。その体勢のままホーン。

2R三者菊入。

3R。後がなくなった村山、覚悟を決めて出る。ケージ際まで下がった菊入にシングルレッグ。しかしケージを使って凌いだ菊入が逆に入れ替えて押し込み。村山大外刈りでテイクダウン!菊入すぐ立つが村山バックに付いた。正対するとシングルレッグに。が、菊入こらえて入れ替える。離れた。また出ていく菊入。カーフキック。村山また下がってしまう。菊入ワンツー。残り1分。またカーフ。村山出られない。菊入の打撃だけが続く。ホーン。

3R三者菊入。村山一瞬チャンスを作ったが、すぐに対応されまた元通りに。もうフィニッシュが必要になった。これで覚悟が決まるのか、心が折れるのか。

4R。村山タックル。シングルレッグに。菊入片足でこらえて逆にボディロック。村山大外刈りを仕掛けたが読まれている。菊入離れた。菊入の右がクリーンヒットし村山効いた!出た菊入。亀になった村山にパウンド連打。ハーフで凌いだ村山。村山下から殴る。菊入は体力回復なのか固めている。最後に肘連打を入れた菊入。ホーン。

4R三者菊入。

5R。村山出て四つから大外刈りを狙ったが、菊入ケージに押し込む。また大外刈り。しかし読まれていて耐えられる。菊入引き剥がした。村山タックル。切られて引き込んだ。ガード。菊入立ってパウンドを落とすが村山シングルレッグへ。頭を潰す菊入。切った。行くしかない村山。タックル。シングルレッグ。立った。また大外刈り。対応した菊入。押し込んで封じる。村山ギロチンを狙おうとしたがタイムアップ。

三者フルマークで菊入が暫定王者に。前回敗れた村山をほぼ完封しての勝利。

菊入「(正王者の)手塚選手はONE行っちゃってますけど、正王者になれたらいいなって」

PANCRASE324:第8試合・野田遼介 vs. 山北渓人

ストロー級。野田3位、山北4位。

2018年のネオブラ王者野田は、ネオブラ後の初戦も勝利すると、翌年のRoad to ONEで修斗ランカーの木内相手に打撃で攻めたものの、パンチを貰いダウンしKO負けでMMA初黒星。そこから2年のブランクがあったが、今年5月に復帰し一本勝ち。打撃・寝技とアグレッシブに攻めるが、打撃は攻める一方パンチを貰う面もある。グラウンドでは下になっても十字・三角を積極的に仕掛けていく。

山北は昨年のネオブラ王者。専修大レスリング部出身で国体で優勝経験のあるエリートレスラー。今年2月のRoad to ONEでは修斗世界ランカーの安芸にがぶってからのグラウンド膝を入れるとパウンドを入れてKO勝ち。6月には19年のネオブラ王者尾崎をグラウンドで圧倒し最後は腕十字で完勝。

野田が5月に勝利した時に「尾崎 vs. 山北の勝者戦いたい」とマイクし、6月に勝った山北も試合後のマイクで受諾。勝った方が来年タイトル挑戦できる可能性が高い一戦。

打撃戦。右を打ち込んだ山北がそのままシングルレッグで倒した。すぐに下から仕掛けを作る野田。山北上からパウンド。ハーフに。ガードに戻そうとする野田だが、山北パスしてサイド。クルスフィックスからパウンドを入れる。バックに回り四の字バック。チョークへ。腕を押さえてディフェンスする野田。しかし四の字のロックが固く反転できない。山北腕十字へ。しかしこれは防いだ野田。ハーフに。残り45秒。野田足関を狙ったが山北が上を取り返し腕十字。が、時間がない。クラッチして耐えた野田。

1R三者山北。

2R。蹴りを放った野田だが山北タックル。テイクダウン。ハーフに。足を抜いてパス。山北インサイドからパウンド。ガードに戻した野田。首の後ろを抱えて三角のセットを作ろうとする野田だが山北一本超えてパス。上半身を固めてパスを狙う。野田またガードに戻そうとするが、ハーフで右腕を膝で踏まれた状態でパウンドをもらう。返そうとしてうつ伏せになった野田のバックに回りパウンド。仰向けにしてチョークを狙う。また腕十字へ。ギリギリ耐えた野田。ホーン。

2R二者10-9山北、一者10-8山北。

3R。蹴りを出した野田に山北すぐにタックル。バックを狙う。ケージ際で真後ろに回られないようにしている野田だが、山北はパウンドを入れていく。野田スクランブルで回転して初めて上に。下から殴った山北。三角。足をサバいてパスした野田だが今度は腕十字。外すとバックに回る野田。山北足関狙いから上を取り返した。足をすくって上に。また上半身を固めた。ハーフ。残り1分。ガードに戻した野田にパウンド。パウンド連打。最後に強烈なパンチを打ち込んでいく。タイムアップ。

判定30-27×2、30-26の3-0で山北勝利。

下からの仕掛けが強い野田の攻めを全部潰してドミネイト。強い勝ち方。

PANCRASE324:第7試合・透暉鷹 vs. 内村洋次郎

フェザー級。透暉鷹8位。

フィジカルモンスターの透暉鷹はパンクラス参戦2戦目で格上のランカー・田中半蔵にタックルからのテイクダウン→バックキープで完勝。5月にはRyoと対戦し、やはりテイクダウンで攻め、2Rまでオープンスコアでリードし、ほぼ勝ちを手中にしていたが、残りわずかで仕掛けたタックルにギロチンを合わされ落とされ大逆転負け。

ストライカーでキックの試合にも出ているP's Lab出身・元ZST王者の内村は、昨年2月に元UFC堀江と対戦し、タックルでテイクダウンを奪われ判定負け。昨年11月にはRIZINに出場したが、萩原京平に序盤にパンチを貰って秒殺KO負け。

蹴りを入れていく内村。透暉鷹左フック。ヒット。打撃で怖がらずに出ていく。内村インロー。透暉鷹プレスして下がらせたところでタックル。テイクダウン。寝かされないようにして立とうとする内村だがボディロックしてコントロールする透暉鷹。テイクダウン。ハーフ。強いパウンドを入れていく。両足超えてマウント。透暉鷹肘。残り10秒で強いパウンドを落とす。ホーン。

1R三者透暉鷹。

2R。四つに組んだ透暉鷹が投げを狙うと、オーバーフックしての投げを打ち返す内村。しかし倒したのは透暉鷹。内村ガードに。すぐに一本足を超えハーフ。パスを狙っていく透暉鷹。バックに回る。ボディロックから投げを狙う。こらえる内村。上になりかけたが透暉鷹が上をキープ。バックマウントからマウントへ。ブリッジして返せなかったがハーフに戻した内村。残り1分。ガードまで戻した。透暉鷹インサイドからパウンド。ホーン。

2R三者透暉鷹。

3R。内村パンチで出るが透暉鷹すぐ組んでケージに押し込む。切って離れた。しかし出たところで透暉鷹またタックル。テイクダウン。ケージ際に移動して立ったが透暉鷹ボディロックしバックに。内村正対。しかしまたタックルへ。パンチを入れて抵抗する内村だが、透暉鷹投げてテイクダウン。パスしてサイドへ。残り1分。サイドに移行。内村に返させずがっちり押さえる。タイムアップ。

判定30-27×2、29-28の3-0で透暉鷹勝利。

前回は2Rまで圧倒していたところで苦しい3Rに逆転負けした透暉鷹だが、今回は最後まで気持ちが切れなかった。

PANCRASE324:第6試合・井村塁 vs. ジェイク・ムラタ

バンタム級。井村4位、現ZSTバンタム級王者のムラタは現在ノーランカー。

柔術主体のNexusense所属井村は、コロナ禍では週2回のMMAクラスでトレーニングを積み、昨年のネオブラでプロデビューすると全試合一本勝ちで優勝&MVP獲得。5月には18年のネオブラ王者平岡と対戦し、序盤は打撃で攻められたが、膝を顔面に入れてダウンを奪うとパウンドで初のKO勝ち。

マチュアからパンクラスに出場していたムラタはその後DEEPや修斗を経て、勝ったり負けたりしていたものの結果が出ず。就職後、ジェイク・シールズに憧れリングネームをジェイク・ムラタと変えると、2017年からはNEXUSに出場。翌年渡部修斗バンタム級王座決定戦で対戦するが判定負け。2019年にはZST2戦目で滝田J太郎との王座決定戦が組まれて勝利してタイトルを獲得。昨年、4年ぶりにパンクラスに出場し、神田T800にリベンジしたが、12月にホームのNEXUSでまさかの一本負けを喫している。

バンタム級は王者ハファエル・シウバが来日できないために暫定王座が設けられる予定で、1位のヤマニハはRIZIN参戦中、2位の寒天は先日の今成戦後に引退表明しており、この試合の勝者が暫定王座決定戦出場の可能性が高い。

ジェイクがパンチをヒットさせるが井村が前に出て打ち返す。右をもらったムラタ。井村追い打ちで右をテンプルにヒットさせるとジェイクダウン!しかしジェイクタックルに入りテイクダウン。井村下から腕十字狙い。三角に移行。村田持ち上げてスラムで叩きつけたがガッチリ三角に捕らえられる。ジェイクタップ!

井村、強い。次は大きなチャンスを与えてほしい。

若干噛みながらも「次暫定王座戦、よろしくお願いします」とコメント。

PANCRASE324:第5試合・名田英平 vs. 狩野優

フェザー級。名田10位、狩野11位。

コブラ会名田は一昨年のネオブラ王者。葛西に勝ってネオブラウィナーとなり、その後2連勝中。前戦はハイキックでダウンを奪ってのチョークで一本勝ち。

狩野は昨年プロデビューし、ネオブラライト級を制覇。しかし12月のTTF Challengeで判定負けすると、6月の試合からフェザー級に落している。その試合では愛知から札幌のPFCに参戦し王者となった林からチョークで一本勝ち。22歳。

名田のローが股間に入りタイムストップ。再開。狩野のローをキャッチして名田がテイクダウン。狩野クローズドガードからギロチンを狙おうとするが、喉元に入っていない。外してパウンドを落としつつパスした名田。ガードに戻した狩野。ハーフからパウンド。狩野手を掴んでいるが放して下から足をキャッチ。名田もアンクルを狙う。狩野立った。そのままケージに押し込む。テイクダウン狙い。名田ギロチン。引き込んで絞める。若干浅い。外した狩野。逆にバックに回った。残り15秒でチョーク。バックマウントで体を伸ばして絞める!名田タップ!

ピンチから逆転してのフィニッシュ勝利。しかし内容に納得が行ってないのか、試合後のコメントは笑顔なし。

PANCRASE324:第4試合・高橋“Bancho”良明 vs. 平信一

ライト級。

元ランカーのBanchoは2016年からは試合から遠ざかり、18年に3年ぶりの復帰戦でブラジルのルシオ・アブレオと対戦。2Rまでオープンスコアで落としていたが、3Rに肘でカットし逆転勝ち。翌年オーストラリアで試合をした後、再びブランクが開いて、今回は2年ぶりの試合。

ZST王者の暴走柔術・平だが、パンクラスではここまで1勝3敗。ここまで暴走っぷりは、葛西相手にジャーマン自爆でKO負けしたあたりでしか見せられていない。

ダッシュしてシングルレッグ。背中を向けたBanchoにパンチを打ち込むとちょっと効いたBancho。しかし正対して凌ぐと四つでクラッチして入れ替えて押し込む。膝。四つからクラッチしてテイクダウンするが、平脇を差して立つ。Bancho首相撲から膝。平また持ち上げてスープレックス。が、投げただけで先に立たれる。Banchoがケージに押し込むと、放して回転肘。払腰で投げた。マウント。しかし平ブリッジで返した。ホーン。

1R三者平。

2R。四つに組んだ平だがBanchoが首相撲から膝。さらに投げてテイクダウン。スクランブルで返そうとした平だがBanchoが上をキープ。足関を狙った平。Bancho足を抜いて離れるが、隙を見て立った平。四つでクラッチ。膝を入れると支釣込足でテイクダウン。ガードを取る平。ケージを使って立つ。放してパンチを打ち込んだBanchoだが平も打ち返す。右をもらって下がったところでもう一発平の右がヒットしBanchoダウン!KO!

組みから打撃に切り替えたBanchoだが裏目に出た。パンクラスで初めてのフィニッシュ勝利。

ロッキー川村2が試合後にコメントを求めると、「エイドリアーン」とだけ返す平。

PANCRASE324:第3試合・KAREN vs. 新谷琴美

女子ストロー級KARENランキング1位。

18歳の華蓮DATE改めKAREN。これまで色物集団に見られがちだったティームDATEだが、昨年あたりから突然覚醒。一人だけではなく、ティーム全体で底上げされており、明らかに練習環境が変わったと思われる。しかしそんな矢先にDARANI・KAREN・NØRIの3人が突如脱退。これが脱退メンバーの初戦となるが、どんな変化が見られるか。

新谷は今年7月に大阪のWARDOGでMMAデビュー戦をいきなりメインイベントで行うと、パウンドでKO勝ち。しかし前回はアトム級で、階級上での試合となる。

スタイルは変えないKAREN。組まれて脇を差されるが、かんぬきに捕らえてケージに押し込む。肘!腹に膝。また肘。カットがありタイムストップ。

ドクターストップ。KAREN、いつものDATEスタイルで快勝。肘の撃ち方がえげつない。これで4連勝。

「組んだら肘。血だらけにしてやろうと思ってました」

PANCRASE324:第2試合・高島俊哉 vs. リトル

ストロー級。高島5位、リトルはランク外。

高島は野田遼介戦で負傷TKO負けした後2連勝していたが、5月に組まれた野田とのリベンジ戦では一本負けで返り討ちに遭う。

パンクラス13戦目となるリトルだが、そのうち前山・宮澤、そして今回の高島とは2度組まれている。前山には16年と19年に組まれて連敗、宮澤には18年に組まれて秒殺KO勝利したが翌年はスプリット判定負け。高島とは18年に対戦し、シングルレッグでテイクダウンしていった高島が判定勝ち。

高島シングルレッグ。片足でこらえてパンチを打ち込んでいくリトル。足を肩の上にかついで倒した高島。押さえ込んでマウント。ブリッジで返そうとしたリトルだが高島バックマウント。高島股裂きへ。しかし殴って抵抗するリトル。高島が上を取りインサイドガードからパウンド。一気に腕十字を仕掛けたが外れた。スタンドへ。高島が眉間をカットしておりタイムストップでドクターチェックが入る。最初のタックルを凌いでパンチを打ち込んだ時にカットした模様。再開。飛び込んでジャブを入れる高島。リトルの左が入り効いた高島だが、今度は高島のパンチでリトルが効いた!飛び込んでいく高島だがそこに今度はリトルのパンチが入り効いた!両者雑に攻めるが高島がぶってアナコンダ。回転して絞めるが外れた。スタンドになるが、1Rで早くも疲れているリトル。ホーン。

ジャッジ二者高島、一者リトル。

2R。リトル攻めていくが高島のジャブをもらう。リトル鼻血。高島の方が冷静にジャブを突いていく。リトル攻めたがミドルをキャッチした高島がテイクダウン。足を束ねてパスを狙う高島だがリトル下から殴る。高島もパウンドに切り替える。上下で殴り合うが、上の高島が優勢。肩固めを狙いつつマウントになった高島。リトルブリッジで返すとオモプラッタ。ストレートフットロックを狙ったが決まらず。立とうとしたリトルを立たせない高島。三角狙いも外した。残り15秒で立った。ふらつきながらパンチで出るリトル。両者ノーガードで打ち合う。ホーン。

ジャッジ三者高島。

3R。両者疲れている。しかしパンチを振っていくリトル。シングルレッグに入る高島。1Rのように片足でこらえながらパンチを入れるリトルだが高島テイクダウン。サイド。さすがにガスタンクが空になっている両者。上四方でがっちり押さえ込む高島。残り1分でリトルブリッジして脱出。左右のパンチで攻める。シングルレッグ。切った。蹴りを入れるリトルだが、高島は足にしがみついたまま凌ぐ。タイムアップ。

29-28、30-27×2の3-0で高島勝利。

リトル、気合が入った攻めを見せたが、高島がテイクダウンからしっかりポジションを取り勝利。