格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN+54:第2試合・リヴィア・ヘナタ・ソウザ vs. ランダ・マルコス

女子ストロー級

元ランカーのソウザだが、前戦で魅津希に勝利したアマンダ・レモスに1RKO負けし、ここまで3勝2敗。Invicta時代には当時アトム級から階級を上げてきた浜崎朱加と対戦し勝利している。柔術黒帯。

ランダ・マルコスはこの試合でUFC女子ストロー級最多タイ(もう一人はアンジェラ・ヒル)となる18戦目。しかし6勝10敗1分けと負け越している。昨年11月に村田夏南子に判定負け、前回はグラウンド状態の顔面膝で反則負けとなり、これで4連敗中。さすがにリリースがかかる一戦。

間合いを詰めるソウザ。ステップしてジャブを入れる。詰めたマルコス。そのままケージに押し込んだ。押し込みつつ殴るが、ソウザ入れ替えてクラッチ。さらに入れ替えるマルコス。パンチを入れて離れた。ソウザ組み付くと首投げ。袈裟固めからVクロスアームロック。やや浅い。そのまま押さえ込んでパウンドを入れるソウザだが、マルコスケージを蹴ってうつ伏せになり脱出。ハーフバックにしたソウザ。チョーク。マルコス正対して外した。残り1分。マルコス脇を差して立つと肘を打ち込む。また押し込むマルコス。離れ際に膝。距離を取ろうとするソウザを追いかけてパンチを打ち込むマルコス。ソウザなんと引き込み。マルコス密着したままコツコツ殴る。ホーン。

1Rソウザ。しかし最後の引き込みはいただけない。

2R。マルコスクリンチアッパー。ソウザケージに押し込むとダブルレッグへ。テイクダウン。下からハーフネルソンを極めるマルコスだが外れた。ハーフ。マルコス脇を差すとスイープして上に。ハーフからパウンドを落とすマルコス。下が長くなっているソウザ。パスを防いでいるが下の展開が続く。フルガードに戻したソウザが腕十字を狙うがディフェンスしているマルコス。下から足関を仕掛けようとしたが読まれている。ホーン。

2Rマルコス。ソウザ、下になってから抜け出せず。

3R。疲れが見えるソウザ。マルコスケージまで詰めるとパンチのラッシュ!クリンチしたソウザは首投げでテイクダウン。しかし袈裟固めから足を絡められスイープされる。バックを取ったマルコス。リバースクルスフィックス。チョークを狙うがソウザ正対し外す。しかしまた下になってしまう。またハーフ。マルコス上をキープしつつパウンド。マルコスがパスをねらうと亀になったソウザ。マルコス得意のリバースクルスフィックス。そこから頭部に肘。外そうとしたソウザだがマルコスサイドに移行。残り10秒でまたリバースクルスフィックスに捕らえたソウザ。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でマルコス勝利。

マルコス連敗ストップ。1R下になった時はもう駄目かと思ったが、自らテイクダウンは出来なかったものの、ハーフからのリバーサルで上を取り返した。

ソウザは下になると腕十字などの仕掛けも読まれていたが、リカバリーがなく下のままでむざむざラウンドを落としてしまった。

UFC on ESPN+54:第1試合・ジョナサン・マルチネス vs. ズビアド・ラジシュビリ

バンタム級

UFC4勝3敗のマルチネス。テコンドーバックボーンのストライカーで、UFCでも2KOしている。当初組まれていたカードはアーロン・フィリップスvsクリス・モウティーニョだったが、モウティーニョが欠場となりマルチネスが代役に。さらにフィリップスが3日前に急病により欠場。LFAバンタム級王者のラジシュビリが急遽UFCデビューを決めた。

ジョージアのラジシュビリはジョージアローカルで10連勝。その後は大学で学ぶためにMMAからは離れたが、約4年のブランクを経てLFAで復帰すると、先月のLFA2戦目でバンタム級王座を獲得。ここまで無敗だが、LFA時代の相手のレベルは不明。バックボーンは空手だが、戦いぶりはグラップラー

パンチ・ミドルをヒットさせるマルチネス。前進したラジシュビリがタックルでケージに押し込んだ。シングルレッグからボディロックに切り替え、テイクダウンを狙いつつ膝を入れる。投げを放つラジシュビリだがケージでこらえるマルチネス。離れ際にラジシュビリの右がヒットしマルチネススリップダウン。すぐ立った。インローを蹴るマルチネス。ラジシュビリは前蹴り。右がヒット。残り1分。また前蹴りを入れるラジシュビリ。ここまで大きな差はない。マルチネス詰める。しかし両者出ない。ジャブからワンツーを入れたマルチネス。ホーン。

ほぼ差がないだけに、終盤手数を増やしたマルチネスのラウンドか。

2R。両者ローやミドルの蹴り合い。ラジシュビリが踏み込んでパンチを打ち込むとマルチネスは膝。それをキャッチしたラジシュビリだが放した。1Rより手数を増やしてきているラジシュビリ。残り1分を切ってまた手数を増やしてきたマルチネス。前に出てミドル・ワンツーを入れる。左ハイ。ホーン。

このラウンドはほぼ五分。

3R。両者とも勝っている確信がない状態。マルチネスジャブの手数を増やしてきた。2Rからは組み付かなくなったラジシュビリだが、パンチをかいくぐってタックル。しかし切ったマルチネス。ラジシュビリ出るがそこに肘・ミドルを合わせるマルチネス。ジャブで顔から出血しているラジシュビリ。出ていけない。マルチネスがひたすら手数で押す。パンチから前蹴り。タイムアップ。

30-27×2、29-28の3-0でマルチネス勝利。

微妙な展開から最後に勝負をかけたのはマルチネス。ラジシュビリは攻めに行けなかった。3日前の緊急出場でMMA初黒星。

DEEP104:メインイベント・神龍誠 vs. 福田龍彌

フライ級ノンタイトル戦。

正王者神龍はジムを開設するという理由でのブランク。結果暫定王座が設けられ、藤田大和が王者となると、先月初防衛にも成功している。まだ21歳。昨年8月のRIZIN.23では、明日RIZINで試合をする伊藤盛一郎相手に飛び膝からのギロチンで、これまで全試合判定勝ちだったのが初の一本勝ち。

福田は昨年7月に前田吉朗に勝ち修斗暫定王座を獲得。正王者扇久保が修斗に戻ってくることはなく、半年後に正王者に昇格。しかしタイトルを獲得しても試合が組まれることはなく、今年7月にようやく防衛戦が組まれたが、超新星平良に1R一本負けした。

同じ21歳の神龍と平良の比較にもなる試合。

神龍シングルレッグ。組んだ。入れ替えた福田。投げを狙った神龍。こらえた福田に横三角でクラッチ。こらえる福田。外れて上を取った。パウンドを落とす福田。神龍が腕十字を狙うがサバいてパス。しかしケージで立った。神龍ギロチン。必死に逃れようとする福田。パスして外そうとする。もう一度ギロチンで引き込んだ。が、福田パスして外した。立ち際にサッカーボールキックを狙った福田。スタンドへ。ゴング。

ギロチンをどこまで評価するか。

2R。福田カーフキック。神龍出ていく。組んだが入れ替えて押し込む福田。押し込んで膝。脱がれた神龍。ケージに詰めてパンチを打ち込む神龍。福田風呂キング。右ボディ。さらに左ボディ。神龍アッパーで飛び込んだが空振り。神龍タックル。切った福田。ケージに押し込み膝。バックキックを入れた神龍。またボディを入れた福田。カーフキック。神龍もパンチを出しているが空振りが多い。ケージに詰めてパンチを打ち込む神龍。かわして打ち返す福田。神龍シングルレッグ。しかし切るとケージに押し込む。神龍反り投げで投げ上になったがゴング。

2Rは福田。

3R。ボディを入れる福田。ローにタックルを合わせた神龍だが切られる。ケージに押し込みギロチンで引き込む。が、クラッチしきれず下になってしまう。疲れが見える神龍。亀から立つ神龍だが、福田スタンドでバックをキープ。正対した神龍。離れた。福田のジャブがヒット。顔面にもらっている神龍神龍のパンチがカウンターで入り福田ダウン!神龍パウンド。入っているがなんとかしのいだ福田。ガードを取りホールディング。下から蹴ってはねのけた福田。立とうとするところで上から押さえる神龍。オーバーフックして投げを打ちながら立とうとする福田だが神龍も足を絡めてこらえる。残りわずかで立とうとした福田だが神龍がバックにつこうとしたところでタイムアップ。

29-28、30-27、30-26の3-0で神龍勝利。

2Rも2者神龍か。

DEEP104:セミファイナル・北岡悟 vs. 鈴木琢仁

ライト級。

北岡は現在判定なしだったiSMOS.1でのドローを挟んで4連敗中。RIZINでの3連敗後、今年2月の大原樹里戦で1RKO負け。進退については明言しなかったが、一時は格闘技の試合から離れる雰囲気が出ていた。しかしここに来て復帰。

相手はボンサイ柔術の鈴木。パンクラスではフェザー級でネオブラ優勝。ネオブラ後の初戦では、明日のRIZIN斎藤裕のタイトルに挑戦する牛久に判定勝ち。しかし田村一聖に敗れると、GRANDSLAMやZSTでも敗れ連敗。19年からDEEPに参戦すると、昨年からはライト級に上げたが、北岡同様大原樹里に1RKO負け。そこから2勝1敗だが、勝った相手は格下。柔術が武器ではあるが、最近は打撃も磨いてきている。

距離を取りパンチを入れる鈴木。北岡タックル。ケージに押し込みテイクダウン。ハーフからパスしてサイド。ガードに戻した鈴木。立つところにギロチンを仕掛けるが、鈴木反転して外し上に。ケージを使って立つ北岡。押し込む鈴木。ケージを昇ってギロチンを狙う。しかし鈴木がテイクダウン。下からまたギロチン。ちょっと慌てて抜けようとする鈴木だが、また体をひねって外した鈴木。北岡またギロチン。が、あまり力を入れている風ではない。鈴木ボディを殴る。ギロチンのまま上になる北岡。ゴング。

1R北岡。

2R。右ハイを出した鈴木。飛び込んでパンチを打ち込む。北岡プレスしてケージまで下がらせ組んだ。しかし入れ替えた鈴木。押し込む。引き剥がしたがすぐプレスする北岡。パンチを打ち込む北岡に鈴木はボディにテンカオ。パンチをヒットさせる鈴木だが北岡間合いを詰めた。ボディを打ち込むとダブルレッグ。尻もちまでつかせた。寝かせる。ハーフ。押さえ込んで細かい打撃を入れる北岡。鈴木動かず残り1分。鈴木が起き上がってきたとこオロにギロチン。しかし時間がない。ゴング。

2Rも北岡。鈴木はフィニッシュが必要。まだスタミナに余裕があるように見えるが。

3R。鈴木が出てきた。パンチ・蹴りを入れる。北岡間合いを詰めてタックルに入ったがカウンターの膝が顔面にヒット!ダウンした北岡にパウンド!レフェリーストップ!

2Rまではリードしていた北岡。しかしそこまで鈴木を削れていなかった。

DEEP104:第5試合・住村竜市朗 vs. 米田奈央

ウェルターノンタイトル戦。

今年6月に2R住村のローブローによる続行不能になり、住村の負傷判定勝ちとなった試合のダイレクトリマッチ。ウェルター級では暫定王者阿部大治が「住村に逃げられた」とマイクで暴露すると、明日のRIZINにはウェルター暫定王座を返上しないまま、ライト級に落としてアキラと対戦する。

距離を取りローを入れていく住村。米田パンチでつっこむがかわされヒットせず。しかし膝を入れるとタックルでテイクダウン。住村バックを取らせて立つ。足を踏む米田。住村離れた。米田関節蹴り。出てきた住村に左を合わせた米田。住村組んだ。スタンドでバックに付くが時間がない。細かい膝を入れる。最後に顔面にパンチを入れたところでゴング。

2R。住村組んでケージに押し込むが離れた。打撃戦。ローを蹴る住村。米田はパンチのラッシュで出る。大振りのパンチを振り回す米田。米田のパンチをスリッピングアウェーでかわす住村。ゴング。

3R。パンチで出た住村だが米田タックル。テイクダウン。バックを取らせて立ち、スタンドで正対。米田ワンツー。住村も打ち返す。米田くんでケージに押し込んだ。入れ替える住村。ボディロックからテイクダウンを狙うとこらえた米田からバックを奪う。ブレイク。残り1分。住村タックルから押し込む。米田疲れたのか押し込まれるまま。両足を掬ってテイクダウンした住村。タイムアップ。

29-28米田、29-28住村、30-27住村。スプリットで住村勝利。

DEEP104:第4試合・伊澤星花 vs. パク・シウ

49kg契約5分3R。

JEWELSストロー級王者伊澤が約3kg軽い49kg契約で登場。相手のパク・シウは、アトム級王座決定トーナメントで明日のRIZIN浅倉カンナと対戦する大島に敗れている。伊澤は普段から減量なしでストロー級に出場しており、これが初めての減量とのこと。ただ、本人は体を作ってストロー級に留まる意向。

プレスした伊澤。タックル。テイクダウンしたがパク・シウケージを使って立つ。伊澤パンチからタックルへ。テイクダウンするとレッグマウントへ。腰をクラッチして立たせず寝かせた伊澤。しかし下から蹴って立ったパク・シウ。またプレスする伊澤。タックル。シングルレッグ。ケージでこらえるパク・シウ。離れた。前蹴りを出すパク・シウ。プレスしていく。ゴング。

2R。組んでケージに押し込んだ伊澤。スタンドでバックに回る。膝を入れつつテイクダウンを狙うがパク・シウこらえる。アームロックを狙った伊澤だがスッポ抜けて下に。パンチが入ったのか右目下が腫れている。グラウンドの伊澤の顔面に蹴りを入れたパク・シウだが、JEWELSルールでは反則でタイムストップ。パク・シウに減点1で再開。出ていくパク・シウ。右が入り手をついた伊澤。伊澤タックル。テイクダウン。スクランブルで逃れようとするパク・シウ。逃れて立ったパク・シウ。伊澤立つのが遅れるが晴れている目を気にしている。ブレイク。ローを入れていくパク・シウ。伊澤手が出ない。カーフキックにタックルを合わせたが切られた。ゴング。

2Rパク・シウだが減点があり9-9。

3R。カーフキックで攻めるパク・シウ。前蹴り。圧を掛けるのはパク・シウ。伊澤シングルレッグ。ケージでこらえるパク・シウ。伊澤押し込んで膝を入れつつ投げを狙う。またシングルレッグに切り替えた。大外刈りでテイクダウン。しかし下からパク・シウ蹴る。立った伊澤。すきを見て立ったパク・シウだがそこに組み付いていく。またシングルレッグ。ダブルレッグに切り替え。パク・シウこらえている。引き剥がして離れたパク・シウ。残り1分。タックルに入った伊澤。パク・シウケージまで移動してこらえる。伊澤倒したがすぐ立ったパク・シウ。押し込んでいる伊澤。タイムアップ。

28-27伊澤、29-26伊澤、29-26伊澤。3-0で伊澤勝利。

10-8つくラウンドは無いと思ったが、減点は2点?

DEEP104:第3試合・大木良太 vs. 石塚雄馬

ライト級5分2R。

プレスしていく石塚。間合いを詰めた石塚が組み付いて押し込みながら膝。離れた。石塚の右がヒット。大木はローで攻める。石塚パンチで出ていくが、距離を取ってローを入れていく大木。

2R。大木のローをキャッチしたが振りほどかれる石塚。出ていく石塚だが大木下がってロー。ローを掴んだがまた振りほどかれる。石塚が出てパンチ・ミドル。大木のローをまたキャッチ。初めて倒した。大木すぐ立つがスタンドでバックに付いている石塚。背中に乗って四の字バック。チョークを狙いつつ殴る。降りた石塚。大木反転。離れた。石塚ワンツー。石塚の右がヒット。大木最後に間合いを詰めてパンチのラッシュ。タイムアップ。

20-18石塚、19-19マスト大木、20-18石塚。スプリットで石塚勝利。

DEEP104:第2試合・久保健太 vs. 鶴屋怜

フライ級5分2R。

プレスする鶴屋。圧されてケージまで下がる久保。鶴屋がパンチを打ち込むと顔を背ける久保。組んだ鶴屋だがこだわらず離れる。左をヒットさせた鶴屋。久保が組み付くとオーバーフックして投げテイクダウン。ケージで立った久保だが押し込んだ鶴屋が肩パンチ。バックブローは空振り。ノーガードで挑発する鶴屋。久保はパンチからまた組むが鶴屋に投げられる。ケージを背に座った上体で両足をまたがれている。マウント。パウンドを落とすと背中を向けた久保にパウンド連打。左腕を固定したままバックから右のパウンドを入れ続ける。動けず打たれるだけの久保を見てレフェリー止めた。

DEEP104:第1試合・高橋辰也 vs. 木下尚祐

フェザー級5分2R。

打撃戦で木下の右がクリーンヒット。しかし高橋引かずに打ち合う。間合いを詰めた高橋にテンカオを合わせようとした木下だが高橋タックル。ケージに押し込む。離れた。また木下の右がヒット。しかし高橋打ち返し左がヒットし木下スリップ気味にダウン。すぐ立つ。また右が当たる木下。両者もらっているが無視して打ち合っていく。木下のパンチのヒットが増えてきた。高橋下がらず出る。ゴング。

ダウンはあったがヒット数・ダメージで木下のラウンドか。

2R。このラウンドも下がらない高橋だが右をもらっている。木下シングルレッグ。倒した。押さえ込む。しかし木下が状態を起こしたところで下から蹴って距離を作り立つ。両者疲れてきた。しかし手は出し続ける。高橋左ボディからケージに詰めてパンチを打ち込み左がヒット。木下組み付いてケージに押し込む。ブレイク。ローで足を払った高橋だが木下また組んでケージ押し込み。残り10秒で離れた。木下のワンツーがヒット。タイムアップ。

19-19マスト木下、20-18木下の3-0で木下勝利。

RIZIN.31:予想と展望

例によってMMAの試合のみ。

第2試合 フライ級
伊藤盛一郎
橋本薫汰

RIZINがどれだけ本気でやっているかわからないフライ級。穴埋めで組んでいるだけの気も。

伊藤はZST王者としてRIZINに参戦するが、負傷で定期的に出場できないまま、ZSTでは竿本に負け、RIZINでケイプと神龍に負け3連敗。昨年11月にようやくMMA2戦目の浜本キャットに勝利し3年半ぶりに勝利。地元横浜のご当地ファイターという側面が大きい。

相手の橋本はNEXUSフライ級王者だが…当たり前のようにNEXUSのタイトルがRIZIN参戦の通行手形と化しているのに違和感が。

定期的にMMAの試合をこなしていない伊藤に不安があるものの、地力の差は明らかで、伊藤一本勝ち。

第3試合 フライ級
中村優作
伊藤裕樹

先月藤田大和のDEEP暫定王座に挑戦し、接戦の末敗れた伊藤が2度目のRIZIN参戦。当然勝った藤田にもオファーはあったと思うが、この短期間では出られないのは仕方ないか。

中村は6月の大阪大会で北方と試合が組まれていたが、直前に北方が急病になり試合消滅。その穴埋めでの出場か。35歳になり、最近KO負けが増えているのが気がかり。アルファメールジャパンが解散になって以降、戦績も芳しくなく、練習環境がどうなのかも気になる。

伊藤KO勝ち。

第5試合 フェザー級
白川陸斗
山本琢也

朝倉未来のバーターだった白川だが、RIZINでは朴と青井に連勝して居場所を確保した。

相手はGRACHAN生まれGRACHAN育ち、昨年12月にGRACHANフェザー級タイトルを獲得したパラエストラ千葉ネットワークの山本。戦績は7勝1敗で白川よりはレコードはきれいだが、勝ってきた相手が長岡・岸本・鍵山と、パンクラスやDEEPでタイトル獲得できずに都落ちしてきた選手ばかりで、実力測定が難しい。

白川判定勝ち。

第6試合 フェザー級
中村大介
新居すぐる

一時4連敗でMMAからは撤退していた中村だが、3年近いブランク明けで元王者長倉をKOすると、今年2月には現王者でメインではタイトルに挑戦する牛久を2RKO。5ヶ月後のダイレクトリマッチでも敗れたが判定が割れる接戦だった。もう41歳だが、牛久がタイトルに挑戦できるのだから当然参戦資格はあるはず。

相手のコンバ王子こと新居卓あらため新居すぐるのチョイスは謎。名前を平仮名にするなら新居(にい)の方がいいのでは?直近が約2年前の試合でパンクラスで判定負け。試合は一発KOとセンタク挟みでのフィニッシュがあるので面白いが、にしてもこのランクでも出られてしまうのかという気がする。

お互いKOや一本でフィニッシュする技を持つ者同士。中村腕十字で一本勝ち。

第7試合 ライト級
阿部大治
アキラ

UFCとONEで4連敗し、DEEPに参戦してからは3連勝でウェルター暫定王座を獲得した阿部だが、今回初めてライト級に落とす(当日77kg契約のONEライト級では試合経験あり)。計量前日の様子を見ると顔が別人のようにこけている。果たして試合で動けるのかどうか、それはおそらく本人にもわからない。

パンクラスでは王者クラスに敗れているアキラだが、前回からフェザー級からライト級に戻すと、川名に勝って修斗王座を獲得した(RIZINではクルックシャンクに1RKO負け)松本光史にKO勝ち。フェザー級時代の田村一聖戦に続いて2連続KO勝利中。パンクラス移籍直後はKOパンチャーだったが、その後判定勝ちが増え、さらには勝ちからも遠ざかっていたのが、ようやく復調しつつある。

ウェルターで戦っていた選手 vs. フェザーで戦っていた選手なので比較が難しい。現在五味とトレーニングしている阿部に対し、アキラはもともと五味のラスカルジム所属だったというつながりもある。

阿部が初めてのライト級で、自分の動きもそうだが、対戦相手のスピードが変わることに対応できるかどうか。

アキラ判定勝ち。

第8試合 フェザー級
金原正徳
芦田崇宏

金原は2016年にUFCからリリースされた後は、自らのジムでの指導に専念するようになり、試合も格下相手やキックの試合、グラップリングなど、MMAから遠ざかっていた。それでも練習での強さは他のプロにも認められており、今年2月に「戦いたい相手がいる」と発言し突如RIZIN参戦。が、DEEP王者のビクター・ヘンリーにKO負け。久々の試合にしては強すぎる相手だったが、試合後には引退表明。しかし1年半後に今度はフェザー級で復帰表明。王者斎藤や朝倉未来がターゲットとのこと。当然自信はあるのだと思うが、前回も同じように自信があっての結果がKO負けだったので、どう判断したらいいかわからない。

芦田は初参戦となったBellator JAPANでのRIZIN提供ケージキックで平本蓮にKO負け。昨年9月にはRIZIN2戦目の萩原と対戦し、力の差を見せつけ1R一本勝ち。しかしそこから1年以上のブランク。倒した萩原がRIZINレギュラーとなりLANDMARKでメインを張っているのとは対照的。

金原の実力が不明すぎるのでなんとも言えない。しかしやはり調整試合は挟んだほうがいいのでは。

芦田判定勝ち。

第9試合 ヘビー級
スダリオ剛
SAINT

MMA素人や体格差のある相手に連勝していたスダリオだが、ちゃんとしたMMAファイターのシビサイと対戦するとグラウンドに持ち込まれ判定負け。今回はキャリア2戦の巨漢SAINTとの対戦。序盤で当たったもの勝ちのKO決着か、グダグダの判定か。何も考えずに見られる試合。

スダリオ判定勝ち。

セミファイナル 女子スーパーアトム級
浅倉カンナ
大島沙緒里

柔道エリートの大島はデビューしていきなり修斗の女子スーパーアトム級(RIZINとは違い50kgリミット)王座決定トーナメントに出場。準決勝で元DEEP王者黒部に敗れると、DEEPに転戦し、女子ミクロ級(44kg)王座を獲得。さらにJEWELSでは前澤の引退に伴い行われた女子アトム級トーナメントで優勝し、MMAデビューから1年半で二冠王に。しかし、それだけ層が薄いということ。

大島を破っている黒部に勝った前澤に浅倉は完勝。レベルが違う。

浅倉一本勝ち。

メインイベント RIZINフェザー級タイトルマッチ
斎藤裕
牛久絢太郎

DEEP王者の牛久が初参戦でタイトル挑戦。しかし、タイトルを獲得した試合では、朝倉未来に敗れているドミネーター相手に互角だったし、その後は中村大介にKO負け、再戦でも勝ったが接戦と、いきなりタイトルに挑戦するには実績が足りない。

猛牛のようにケージに押し込むスタイルだが、今回はデビュー当時以来となるリングでの試合。勝利への道筋は見えているのか。やはり一戦挟んでから挑戦したかったところ。

ケージでやれば牛久にもチャンスはあると思うが、膠着する展開から斎藤の打撃でKOか、KOは逃れても判定で斎藤の勝利と予想。

速報します。