14時開始。MMAの試合のみ速報します。
UFC on ESPN57:メインイベント・ジャレッド・キャノニア vs. ナッソーディン・イマボフ
ミドル級。キャノニア4位、イマボフ7位。
ヘビーからミドルまで落としてきたハードパンチャーのキャノニア。2022年にアデサニヤのタイトルに初挑戦した際には、見せ場なく判定負け。その後ストリックランド、ヴェットーリ相手に判定勝ちしたが、昨年12月のロマン・ドリーゼ戦は膝の負傷で欠場し、1年ぶりの試合となる。3月に40歳となり、王座再挑戦のタイムリミットが徐々に近づいてきている。
ロシアのイマボフは前回ロマン・ドリーゼに勝ってトップ10ランカー入り。ダゲスタン出身で、コンバットサンボや軍隊格闘術のハンド・トゥ・ハンド・コンバットの経験はあるが、試合ではボクシングを武器に戦うストライカー。メイン登場は3度目となるが、過去2戦はいずれも後半に失速気味だった。28歳。
ミドル級は王者のDDPがアデサニヤ戦を望み、前王者のストリックランドは先週再起戦で勝って王座挑戦をアピール。再来週にはこれも挑戦者有力候補のチマエフが元王者ウィテカーと戦う激戦区で、この試合の勝者は後回しにされそうな雰囲気。
続きを読むUFC on ESPN57:セミファイナル・ドミニク・レイエス vs. ダスティン・ジャコビー
ライトヘビー級。レイエスはかろうじてランキングに残っていて15位。
レイエスは2020年に無敗のままJJの王座に挑戦。判定負けしたが、レイエスが打撃で優勢で、JJはタックルからのスタンドバックでポジションを取るもそこからの展開がなく、メディアのジャッジもレイエスを支持する方が多かった。JJがもっとも追い込まれた試合で、JJはまるで再戦を避けるかのようにタイトルを返上してヘビー級に転向している。同年9月に組まれた新王者決定戦でヤン・ブラホヴィッチと対戦したが、2Rにパンチでダウンを奪われパウンドでKO負け。そこからプロハースカ、ライアン・スパンにも敗れて4連敗・3連続KO負けとなり、王座決定戦で1位だったランキングはわずか3戦で15位まで落ちた。最近のダウンの仕方を見てもダメージの蓄積が心配される。34歳。
ジャコビーは2011年からUFCに参戦したが、2戦で勝ち星なくリリース。その後キックに転向し、GLORYでタイトルに挑戦するまでに成長してから、コンテンダーシリーズに出場して勝利し、UFC再契約。再デビュー戦で念願の初勝利を挙げると、引き分けを挟んで6連勝でランカーに。が、相手がランカーレベルになると負けが込み始め、そこから1勝3敗。前戦ではレイエスと同じアメフト出身のアロンゾ・メニフィールドに判定負けして、ランキングからも外れた。36歳。
オッズはジャコビーがフェイバリット。
続きを読むUFC on ESPN57:第12試合・ラウル・ロザスJr. vs. リッキー・トゥルシオス
2月に組まれていた試合だが、試合数分前にロザスJr.が体調不良になり中止に。UFCからは翌週にスライドして行われるとフライングで発表されたが、トゥルシオスが契約体重に納得行かずに流れた。結局、それから3ヶ月のブランクが開いて、またも同じカードが組まれている。
19歳のUFC最年少ロザスJr.。メキシコ系アメリカ人で、アグレッシブなグラップラーだが、UFC2戦目のクリスチャン・ロドリゲス戦では、1Rにグラウンドで攻めたもののガス欠となり、後半は攻められて判定負け。前戦は荒っぽいパンチで攻めての1RKO勝ち。しかし勝った相手はいずれもUFC未勝利で、現時点のいまだにはっきりしない。
トゥルシオスは2021年のTUF29バンタム級で優勝。しかしTUF後の初戦はいきなり判定負け。2戦目はUFC0勝2敗のケビン・ナティブダド相手に、グラウンドで下から仕掛ける展開も、攻めを潰されて苦戦し、スプリット判定勝ち。柔術バックボーンのグラップラーだが、打撃のレベルがあまり高くなく、グラウンドに持ち込むためのレスリングもそこまで強くないので、UFCでは苦戦している。31歳。
続きを読むUFC on ESPN57:第11試合・ブルンノ・フェヘイラ vs. ダスティン・シュトルツフス
ミドル級。
フェヘイラはUFC2勝1敗。ローカル時代から全12試合すべてがフィニッシュ決着(8KO勝ち・3一本勝ち、1KO負け)。負けた相手は現在ウェルター級に落とし、先月ホアキン・バックリーに判定負けでUFC初黒星を喫したヌルスルトン・ルジボエフ。攻めは洗いが爆発力がある。柔術も黒帯で、ノーギでも試合経験がある。31歳。
シュトルツフスはドイツ系アメリカ人で、大学からはドイツに移住し、現在もドイツ在住。レスリング・ルタ・リーブリ・柔術がバックボーン。UFCデビューから2勝4敗とリリースギリギリの戦績。前戦は3勝3敗のプナヘレ・ソリアーノにチョークで一本勝ちし、ギリギリ生き残っている。32歳。
続きを読むUFC on ESPN57:第8試合・ティアゴ・モイゼス vs. ルドビト・クライン
ライト級。ともに3月に勝利してから、インターバル3ヶ月での出場。
モイゼスはUFC7勝5敗。昨年9月のフランス大会でブノワ・サン・デニにパウンドアウトされると、3月には相手の欠場により、コンテンダーシリーズでKO負けしているUFCデビュー戦のミッチ・ラミレスと対戦。カーフを効かせてダウンを奪うと、引き込んだラミレスの足に蹴りを入れ続けて、ラミレスが戦意喪失してKO勝ち。中堅以上ランカー未満の29歳。
スロバキアのクラインもUFC5勝2敗1分けと勝ち越しており、ライトに上げてからは4勝0敗1分け。ランキングが見えてきている者同士の対戦。ボクシング・柔術がバックボーン。3月の試合は、モイゼス同様直前で相手が欠場し、コンテンダーシリーズで負けている本来フェザー級のA.J.カニンガムと対戦し、1RKO勝ち。
続きを読むUFC on ESPN57:第6試合・ブラッド・カトーナ vs. ジェシー・バトラー
カトーナは昨年のTUFウィナーで、史上初となる2度目のTUF制覇を成し遂げたが、UFC再デビュー初戦は風間を秒殺したギャレット・アームフィールドと対戦。テイクダウンを奪ってもすぐに立たれ、得意のグラウンドに持ち込めず、打撃をもらって判定負け。一度リリースされた選手 vs. 新生プロスペクトのTUFだったが、勝ち上がったのは全員ベテラン勢で、しかも一度リリースされているのでレベルは高くない。カトーナもこのままでは、2度目のリリースの可能性が高まってくる。32歳。
バトラーは昨年6月のUFCで、試合2日前の緊急代役でライト級のジム・ミラーと対戦。開始直後のミラーのパンチでダウンし、さらにパンチを貰ってわずか23秒でKO負けした。本来はフェザー級で戦っていた選手で、さすがに2日の準備で階級上のミラーは厳しかった。その後欠場が続いて1年ぶりの試合に。今回は逆に階級を下げて、初のバンタムでの出場となる。地元のウェストモンローにはMMAのジムは少ししかなく、バトラーはクロン・グレイシーの弟子が開いたジムでトレーニングしていたが、今回の試合に向けて車で4時間かかるダラスのフォンテスMMAに行き、週の半分はそこでトレーニングしている。戦績を見る限り、直前の代役でなければUFC出場自体があり得なかっただろう。オッズも今大会で一番のアンダードッグ。その評価を覆せるか。32歳。
続きを読むUFC on ESPN57:第4試合・ジョン・カスタネーダ vs. ダニエル・マルコス
カスタネーダはUFC4勝2敗。ここ2戦はムイン・ガフロフとカン・ギョンホに完勝。その前の試合は敗れているが、1Rにダウンを3回奪いKO寸前まで追い込んだところからの逆転負けだった。レスリング・柔術がバックボーン。32歳。
ペルーのマルコスはキャリア無敗。コンテンダーシリーズからUFCと契約し、昨年1月のデビュー戦はヒザを腹に打ち込んでKO勝ち。2戦目はデイビー・グラント相手に僅差判定勝ち。バックボーンはルタ・リーブリ。スタンドでプレッシャーを掛け、ケージまで下がった相手に打撃を打ち込んでいくスタイル。2月にUFC3戦目でアオリ・チロンと対戦し、優勢に試合を進めていたところで、偶然のローブローを入れてしまい、ノーコンテストで3勝目を逃した。31歳。
勝った方がランカーへの挑戦権を手に入れる試合。
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