格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC109感想

WOWOWで録画したものを早送り(入場等)観戦。せっかくの生中継なので、無駄な時間帯も楽しみたかったが。

ウェルター級 5分3R
マット・セラvsフランク・トリッグ

トリッグ劣化しすぎ。とはいえ、相手のセラはGSP戦のアップセットだけで生き残ってるイメージだが、現役バリバリのランカーとやってもそこそこはやれるのでは。セラに全く歯が立たなかったトリッグが、日本のウェルター級に来たらどれだけできるのか興味がある。

ライトヘビー級 5分3R
ブライアン・スタンvsフィル・デイビス

スタンが「デイビスを売り出すための咬ませ犬マッチ」と言ってたようだが、確かにデイビスは売り出すだけの実力を持っている選手だった。キャリアわずか4戦だが、第1試合のホーレス・グレイシーとはモノが違った。レスリングベースの選手なのに、ポジション取りがすごく柔らかい。欲を言えば一本で極めて欲しかったが。

ミドル級 5分3R
デミアン・マイアvsダン・ミラー

寝技師同士の打撃戦で終わった前半2R。3R目にマイアがテイクダウン。ミラーは金網を使って立とうとするが、腰を高く持ち上げてそれをさせないマイアの押さえ込み方が良かった。このあたり、金網で戦う寝技師の必須科目なのでは。一本を取れなければ勝てないというだけでは単なる一発屋。相手を完全に制してから、オプションで一本も狙いに行けるのが本当に強い寝技師だと思う。

ウェルター級 5分3R
マイク・スウィックvsパウロ・チアゴ

アゴはコス戦はストップ早めでラッキーパンチという印象も否めず、2戦目のジョン・フィッチに塩漬けされた時点でますます「コス戦はラッキー」のイメージが付いてしまった。3戦目のヴォルクマン戦は熱戦ではあったが相手の実力は前座レベル。なのでスウィックが有利と見られていたが。
1Rは互角の攻防から、残り30秒でテイクダウンを奪い、確実にポイントを取りに行くスウィックが非常にクレバー。グラウンドで勝負する気はないけど、残り30秒なら極められる事も無いと計算した上での攻めか。2R、スウィックのパンチがヒットし、かさにかかって攻めようとしたところにパウロのカウンター。ダウンを奪いすかさずアナコンダチョーク。コス戦のKOがまぐれではないことを証明した。

ミドル級 5分3R
ネイサン・マーコートvsチェール・ソネン

今大会一番のサプライズ。ソネンはどちらかと言えばどんくさい試合をする選手だったのが、今回はマーコートを圧力で完全に潰した。押さえ込んでくるソネンを蹴り離そうとしても、それをさせない。3Rになってギロチンでチャンスは作ったが、もう極め切るだけの体力が残ってなかった。
同じやり方でアンデウソンにも勝てるんじゃないかと思わせる完勝劇だった。マーコートは応援していたけど、正直アンデウソンと再戦しても勝つ見込みが全く感じられなかったので、ソネンが挑戦した方が面白くなりそう。

メインイベント ヘビー級 5分3R
ランディ・クートゥアvsマーク・コールマン

コールマンが劣化しすぎ。前回のボナー戦は前座マッチなので見ていなかったが、これではダナから引退勧告をつきつけられるのも無理はない。年齢を重ねてもコンディションを維持し続けるクートゥアがいかに異能かというのがわかる。コールマンはレジェンド枠としてホーリスやキンボあたりとやらせるという使い方もあるかもしれないが。

ヘビー級 5分3R
ホーリス・グレイシーvsジョーイ・ベルトラン

スタミナ切れるの早すぎ。あのタックルは全くダメ。それでも最初にテイクダウンからマウントを奪った時点で極めていれば、幻想を維持出来たかもしれなかったが。今時こんな基礎も出来ていない選手がUFCに出てくるということ自体が貴重。1戦で解雇されても仕方がないレベル。名マッチメイカー・ジョー・シルバグレイシーブランドに騙されてしまったのか。
事前にはそんなにいいカードとは思わなかったイベントだったが、スウィックvsパウロマーコートvsソネンが予想外に熱戦になって面白かった。