フライ級王座決定戦5分5R。濱田1位、大塚4位。第9代王者・伊藤盛一郎の王座返上により組まれた決定戦。
THE BLACKBELT JAPAN所属・濱田はMMAキャリアすべてがパンクラスで5戦全勝(2KO)の30歳。2022年ネオブラ優勝。キックでKNOCK OUTなどで22戦しており、3年前にMMA転向。
CAVE所属大塚はプロMMAすべてがパンクラスで8勝5敗(1KO・2一本勝ち)の31歳。2021年ネオブラストロー級優勝。ネオブラ後の2022年よりフライ級に上げている。
両者は2023年に対戦。濱田はネオブラ後に負傷箇所の手術のため、1年ぶりの復帰戦で、大塚は前戦で濱田の同門の松井斗輝に判定負けしてから4ヶ月後の試合。その時は、キック出身の濱田が組みでも上回り判定勝ちしている。
両者オーソドックス。濱田が右を打ち込むが、大塚も右ストレートを返す。濱田の左フックがヒットし一瞬腰が落ちた大塚だが、すぐに組んでケージに押し込む。放して左右のフックを振る大塚。濱田はパンチをかいくぐってシングルレッグに。スタンドバックから左足をフックさせる濱田。大塚は濱田のフックしている足の太ももにヒジを落とす。ボディロックに切り替えた濱田。後ろから足をフックして後方に引き込みバックマウント。濱田がバックキープしたまま1R終了。
オープンスコアは三者とも大塚10-9。バックキープしても攻撃がなかった濱田よりもスタンドでの大塚の打撃が取られた。
2R。タックルに入る大塚。濱田がアームロックを取りながら返そうとするが、大塚が上になりがぶる。濱田ディープハーフからバックに回るが、正対して立ち上がった大塚が両脇を差してボディロック。腰を落とした濱田だが、大塚がリフトしてテイクダウン。ハーフバックについたが、両足フックを防いだ濱田が上を取り返す。今度は大塚がディープハーフからスイープする。濱田起き上がり首を抱えるとバックに回ろうとする。ガードを取る大塚。残り1分。密着したまま両者パンチを入れ合う。細かいパンチを入れる濱田。2R終了。
オープンスコアは三者10-9で濱田を支持。
3R。前蹴りを入れる濱田。大塚がボディブローを入れたところで濱田の頭が当たり、バッティングでタイムストップ。左目が腫れている大塚。ドクターのチェックが入る。続行不能と判断され試合終了。
濱田の偶然のバッティングにより、大塚の左目が開かない状態のために続行不能。ルール上、試合が成立していないラウンド(5R制のタイトルマッチの3Rが終了していない)のため、ノーコンテストとなる旨が梅木審判部長よりアナウンスされた。
3R0分31秒、ノーコンテスト。
王座決定戦は王者が誕生せず。四方に礼をして退場する濱田と、左目を冷やしながら退場する大塚。ともに悔しげな表情でケージを後にした。