格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC freedom 250:ポストファイトボーナス/総評

・ファイト・オブ・ザ・ナイト(40万ドル):ジャスティン・ゲイジー vs. イリア・トプリア

・ポストファイトボーナス(42万5千ドル):ジャスティン・ゲイジー、シリル・ガヌ

・フィニッシュボーナス:ショーン・オマリー、ジョシュ・ホキット、マウリシオ・ルフィ、ボー・ニッカル、ディエゴ・ロペス

UFC初の全試合TKO決着。しかし、第1試合で劣勢だったロペスが逆転KO勝ちした後は、割とオッズに差があるカードが順当な結末になり、フィニッシュが多くて盛り上がる一方、順当すぎて、内容自体は薄味に感じられた。それをセミとメインが一気に引っくり返した。

メインはゲイジーが歴史的アップセットで無敗のトプリアを下して悲願の正規王座獲得。正直、ゲイジーはこういったヒーローにはなれないタイプの、いわゆる「持ってない」タイプの選手だと思っていたので、この結末はまったく予想できなかった。

2Rまでトプリアが打撃で圧倒。ただ、顔面への被弾が多く、明らかにいつもとスタイルが違った。事前の1RKO宣言を本気で実行しようとしていたのかもしれないが、結果としてこれが敗因の一つになってしまった。

ゲイジーがボディで嫌倒れした瞬間にもう終わったと思ったが、トプリアはマウントからパウンドではなく三角・腕十字狙いに。これも、最短で勝つならパウンドだったのでは。ボディで嫌倒れした後だったので、連打が入ればその時点で止められていた可能性は高い。そして三角・十字を凌がれたトプリアが明らかに失速。2R残り30秒は、ただ上になって休む時間に。これはその前の打撃のラッシュが原因だったのか、体格で上回るゲイジーをグラウンドでコントロールしようとして予想外にスタミナを使ったのか、ちょっとわからないが、この時点で大逆転劇のお膳立てが整っていた。

3R序盤、明らかに動きが落ちたトプリアが、ゲイジーのワンツーを被弾して形勢逆転。ゲイジーも2Rまでかなりダメージを負っていたが、グロッキーな状態で戦うことに慣れている。お互い右オーバーハンドがクリーンヒットしたが、効かせたのはゲイジー。3R終了後、右目がほとんど見えない状態になったトプリアにドクターチェックが入り、ドクターは首を振ったが、トプリアは続行をアピール。レフェリーが再度ドクターにチェックを命じて続行を宣言した。ドクターがトプリアのスペイン語を理解できずに、意思の疎通が上手くいかなかったという説もあるが、一度試合を止めたドクターが続行を認めるというのは記憶にない。4Rを戦い抜いたものの、今度はトプリア兄がすぐに試合を止めたのは英断だった。

トプリアのスタミナ切れが勝負の分かれ目だったが、トプリアが序盤にギアを上げすぎたのが原因だったのかどうか。2Rに試合が終わっていれば、トプリアの強さにまったく疑いを持つこともなかっただろう。ライト級では常に体格的に不利な戦いを強いられる。少なくとも、ウェルター級のマハチェフとの対戦にはもう期待ができない。

おそらく最初で最後のホワイトハウス大会、通常は考えられないとんでもないアクシデント(テロが起こるとか)の不安もあったが、無事に終了。開始が雷のために延期になったのも、屋外大会らしさがあってかえって良かった(試合にはほぼ影響がなかったのでそう言えるが)。