格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC on ESPN57:第4試合・ジョン・カスタネーダ vs. ダニエル・マルコス

バンタム級

カスタネーダはUFC4勝2敗。ここ2戦はムイン・ガフロフとカン・ギョンホに完勝。その前の試合は敗れているが、1Rにダウンを3回奪いKO寸前まで追い込んだところからの逆転負けだった。レスリング・柔術がバックボーン。32歳。

ペルーのマルコスはキャリア無敗。コンテンダーシリーズからUFCと契約し、昨年1月のデビュー戦はヒザを腹に打ち込んでKO勝ち。2戦目はデイビー・グラント相手に僅差判定勝ち。バックボーンはルタ・リーブリ。スタンドでプレッシャーを掛け、ケージまで下がった相手に打撃を打ち込んでいくスタイル。2月にUFC3戦目でアオリ・チロンと対戦し、優勢に試合を進めていたところで、偶然のローブローを入れてしまい、ノーコンテストで3勝目を逃した。31歳。

勝った方がランカーへの挑戦権を手に入れる試合。

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UFC on ESPN57:第3試合・エドゥアルダ・モウラ vs. デニーシ・ゴメス

女子ストロー級だったが、モウラが0.5ポンドオーバー。わずか0.5ポンドではあるが、モウラは前回も3.5ポンドオーバーで2試合連続の計量失敗。

モウラは柔術バックボーンで、MMAのプロデビューは2022年3月と、まだプロキャリア2年ちょっと。フレームの大きさ(体重オーバー込み)と柔術が武器。前戦はUFC1勝2敗のモンツェラート・ルイスにテイクダウンを奪うとグラウンドでは一方的で、マウントからのパウンド連打でKO勝ち。30歳。

ゴメスはUFC2勝2敗。敗れた相手はランカーのアンジェラ・ヒルとローマ・ルックブンミー。ストライカーで、8勝中6KO。UFCでの2勝はいずれもパウンドでのKO勝ち。まだ24歳で、女子ストロー級では2番目の若さ。

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UFC on ESPN57:第2試合・コーディ・ステーマン vs. テイラー・ラピルス

バンタム級

ステーマンはUFCデビューから7戦は5勝1敗1分、1敗の相手は現王者アルジャメイン・スターリング、1分の相手はランカーのソン・ヤドンで、ランキングにも入っていたが、その後は6戦で2勝4敗。前戦はUFC6勝5敗の中堅ダグラス・シウバ・ジ・アンドラージに2Rまで打撃で劣勢な展開から、3Rにダウンを奪って追い上げたものの、フィニッシュできず逃げ切られて判定負け。バックボーンはレスリングで、テイクダウンから固めていくスタイル。今回は1年ぶりの試合となる。34歳。

フランスのラピルスは2016年にUFCと契約し、佐々木憂流迦に勝つなど3勝1敗と勝ち越していたが、UFCを離脱。ボクシングに転向するという話もあったが、再びローカルイベントでMMAを継続し、2022年のUFCフランス初上陸の際に再契約(負傷欠場で、実際のUFCデビューは1年後の2度目のパリ大会)。初戦は判定勝ちしたが、2戦目は無敗のファリド・バシャラートにテイクダウンされ固められる展開で判定負け。32歳。

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UFC on ESPN57:第1試合・ハヤネ・ドス・サントス vs. プジャ・トマル

女子ストロー級

ハヤネ・アマンダ改めハヤネ・ドス・サントスはコンテンダーシリーズではデニーシ・ゴメスに敗れてUFCと契約できなかったが、昨年Invictaアトム級のタイトルを獲得してUFCと契約。UFCではアトム級がないため、ストロー級に戻している。昨年12月のデビュー戦は、柔術&ノーギ世界王者のタリタ・アレンカーと対戦。打撃・テイクダウンに難があるアレンカー相手にスタンドでは優勢だったが、テイクダウンされると一方的に攻められ、3Rにはアレンカーのテイクダウンを警戒して手が出なくなり、スプリット判定負け。前回は相手がトップグラップラーだったので見せることができなかったが、サントスも14勝中一本勝ちが8回あるグラップラー。29歳。

インドのトマルはインド人女子選手として初のUFC出場。2017~20年までONEに参戦し、MMA1勝3敗、ムエタイでも1試合し判定負けだったが、三浦彩佳に勝ったティファニー・テオや、女子アトム級王者スタンプ・フェアテックスとも対戦している。当時はMMAのトレーニングを行う環境が十分ではなかったとのこと。ONEとの契約が切れてからは、地元インドでRoad to UFCウィナーのアンシュル・ジュブリらも活躍したMatrix Fight Nightで4戦して全勝、女子ストロー級王座を獲得している。バックボーンは散打で、インドの国内大会で優勝している。他、キック・テコンドーの経験もあり。サイドキック主体で戦うストライカー。30歳。

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Eternal MMA85:メインイベント・ロッド・コスタ vs. 伊藤空也

バンタム級タイトルマッチ5分5R。

王者コスタはMMA8勝6敗だが、Eternalでの負け(4敗)はすべてフェザー級。35歳。

伊藤は2021年に手塚に敗れGRACHAN王座から陥落したが、その後は5連勝中。27歳。

両者オーソドックス。カーフを蹴る伊藤。左フック。またカーフ。じわじわ詰めてくるコスタだが、間合いには入らない。コスタもカーフを蹴る。左フックをヒット。またじわじわと出てきたコスタだが、様子見なのか手を出さない。両者牽制のカーフキックを蹴り合う。伊藤キックのカーフを手で払おうとしたコスタ。伊藤飛び込んで右をヒット。左ハイは腕にヒットした。詰めてジャブのダブルから右を入れる伊藤。残り1分20秒でコスタタックル。ケージ際で尻もちを着いた伊藤の両足を束ねてレッグマウント。立とうとする伊藤だが、コスタは肩で上から体重をかけて立たせない。しかしコントロールするだけ。残り10秒を切ってケージで立った伊藤。ホーン。

1R打撃のヒットではやや伊藤。残り1分のコスタのコントロールを優勢と見るかどうか。

2R。またガードを固めたまま詰めてくるコスタ。飛び膝で伊藤をケージ際まで下がらせるとタックルへ。ダブルレッグ。ケージを背に足を広げて防ごうとする伊藤だが、コスタクラッチしてテイクダウン。伊藤がガードで背中を付ける。押さえ込んだまま細かいパウンドを入れるコスタ。両足を立てて体重をかけながらパウンドを入れるコスタ。伊藤はケージに首を押し込まれ、身動きが取りづらい体勢。上半身を起こした伊藤だが、コスタは尻下でクラッチして立たせないようにコントロール。しかしケージを使って立つことに成功した伊藤。なおも放さず押し込むコスタ。押し込みながら太ももにヒザを入れるコスタ。ホーン。

2Rコスタ。伊藤はディフェンスのみで、ほぼ何もさせてもらえず。

3R。伊藤がカーフ、関節蹴り、ジャブと手数を増やしてきた。左ハイ。コスタダブルレッグ。両足を束ねてテイクダウン。ボディロックして寝かせに行くコスタ。マットに背中を着ける伊藤。コスタは左腕で枕を取って固めてマウントに。体を起こして肘。伊藤も体を起こして経とうとするが、またマウントで寝かせたコスタ。伊藤ケージを蹴って反転。上になる。コスタのガード。下から抱え込んでホールドして殴っていくコスタ。伊藤も鉄槌を入れるが、コスタが足を昇らせてきた。伊藤パウンドを打ちながらパス。サイドでパウンド・肘。立ったコスタ。伊藤がタックルに行くとギロチンで引き込む。ホーン。

コントロールした時間ではコスタ、伊藤も上になりパウンドを落とす場面はあったが、コスタのラウンドか。

4R。伊藤が左右のパンチをボディ・顔面に打ち込むと下がるコスタ。詰めてさらにパンチを打ち込みケージに押し込んだ伊藤。コスタパンチをもらい鼻血。けっこうな量の出血だが、鼻が折れたか?押し込む伊藤にヒザを返すがローブローに。レフェリー認めずすぐ再開を指示。また押し込んだ伊藤だったが離れた。右を入れる伊藤。コスタタックル。シングルレッグに。受け止めた伊藤だがケージに押し込むとダブルレッグに切り替えるコスタ。テイクダウン。すぐにレッグマウント。また上から体重をかけるコスタ。伊藤ケージを使って立つと入れ替えた。コスタ差し替えて入れ替えるとまたダブルレッグへ。大内刈りで崩しながらテイクダウン。またレッグマウント。ケージを使って立とうとする伊藤を肩で押し込むコスタ。ホーン。

4R序盤に伊藤のパンチ連打がヒットしたが、コスタのコントロールが上か。

5R。パンチで出た伊藤だが、ケージ際で入れ替えたコスタがタックルへ。ヒザをついてこらえる伊藤だが、すぐにレッグマウントに。背中を付けられる伊藤だが、下から肘を入れる。ハーフで固めたコスタ。マウントに。ブリッジで返して立った伊藤。コスタすぐにケージに押し込んでダブルレッグへ。ブラウン肘を入れる伊藤。コスタまたダブルレッグでテイクダウン。伊藤寝かされずにケージを使って立つと入れ替えてケージを背負ったコスタに左右のパンチのラッシュ!ブロッキングで凌ぐコスタ。タイムアップ。

全体的に、コントロールはしてもダメージを与える攻撃が少なかったコスタ。最終ラウンドは最後のラッシュがどう評価されるか。

48-47伊藤、48-47コスタ、48-47伊藤。スプリットで伊藤がEternalバンタム級新王者に!

1R・5Rはコスタのコントロールより伊藤のスタンドでの打撃を評価し、3Rか4Rは判断が割れたか?押さえ込むのみでダメージを与える攻めが少なかったのが敗因に。

Eternal MMA85:ジャック・ベッカー vs. 松本光史

ライト級。

ベッカーはEternal MMA元王者。しかし2022年からの4戦では1勝3敗。2018年にはHEATでオク・レユンとライト級タイトルマッチで対戦している。31歳。

修斗王者松本は3月のパンクラスでキャリア4戦目・19歳の新星・天弥に敗れて以来の試合。40歳。

お互いオーソドックス。カーフを蹴る松本。スリップダウンしたベッカー。またカーフ。ベッカーの前蹴りをキャッチしようとする。ジャブ。ボディ。ベッカーのジャブをかわして右を打ち込んだ。右の今日だで出てきたベッカー。松本下がる。ベッカー左ハイ。ブロックした松本。しかしベッカーのカーフをもらってスリップダウン。すぐ立つが、蹴られた左足が効いた素振りを見せる松本。飛び込んで右を入れた松本。カーフにつなげる。詰めて右を打ち込み、返しのパンチをダッキングでかわしてさらに右を入れた松本。残り1分。ジャブの差し合いからベッカーのカーフキックがヒット。ホーン。

1Rは大きな差はない。

2R。ベッカージャブで出る。左ミドル。プレッシャーを掛けられケージ際まで下がった松本。ジャブを打ち込むベッカー。松本もジャブを入れて出る。ジャブから踏み込んで右ストレート。ベッカーはクリンチアッパーを打ち込む。左フック。タックルを見せたベッカーだが松本切った。またジャブの差し合い。松本右ボディをヒット。残り1分。カーフを蹴ったベッカー。松本が詰めていく。ジャブ・カーフの打ち合い。松本の右ボディの打ち終わりに右を返したベッカー。残りわずかで出た松本に、ベッカーは左右のフックを振るが空を切る。ホーン。

2Rも明確な差はない。

3R。ベッカーの左ハイをかいくぐってかわした松本。またボディ。前に出る松本をジャブで止めるベッカー。ベッカーのカーフで足が流れた松本。ちょっとダメージがあるか。詰めてパンチをrんだした松本だが、ベッカーまたカーフキックをヒット。詰めた松本が四つに組んだが、すぐに放して離れる。ベッカーが右をヒットさせると前に出る。ワンツーで出ていく。クリンチしようとする松本に飛び膝。ベッカーパンチで猛攻。徐々に防戦一方になる松本。ケージを背負う。また飛び膝。ベッカーのパンチのラッシュをなんとかしのいだ松本だが、残り45秒でベッカーがケージに詰めてダブルレッグでテイクダウン。パウンド。マウントに。背中を向けた松本にチョークを狙ったが正対して防ぐ。しかしなおもマウントのベッカー。パウンド連打。タイムアップ。

3Rはベッカー。10-8あってもおかしくない。

30-26×2、30-27の3-0でベッカー勝利。

最初の2Rも手数でやや押されていた。

ONE167:第7試合・マイキー・ムスメシ vs. ガブリエウ・ソウザ

バンタム級サブミッショングラップリング(SG)マッチ10分1R。

フライ級のSG王者ムスメシは今年初試合。昨年はONEで3戦してすべてフィニッシュ勝利(ただし、2戦は専門外のMMAファイターとの対戦)。10月には3階級上の青木からアオキロックで一本勝ちしている。9月のONEアメリカ大会では、青木と同じライト級のSG王者で今日MMAデビューしたケイド・ルオトロとのSGマッチがすでに発表されている。27歳。

ムスメシが最後に敗れた相手がソウザ。2021年のFloGrappling WNO Championshipの70kg級トーナメント一回戦で対戦し、ソウザがノースサウスチョークで一本勝ちした。ソウザは決勝まで勝ち進んだが、ケイド・ルオトロにダースチョークで一本負けして準優勝となっている。27歳。

今回はソウザの体重に合わせて、ムスメシが階級を上げての試合となる。

ソウザタックル。テイクダウン。クローズドガード。ケージ際まで移動したムスメシ。Kガード。足関。マイキーロック狙い。ストレートフットロック。回転したソウザだがカーフスライサー。がっちり入っているようにも見えるが、ソウザはアンクルで抵抗。しかし仰向けでさらに極めて行くとソウザタップ!

試合後に、9月に対戦するケイド・ルオトロがケージインしてフェイスオフ。

ONE167:第6試合・ケイド・ルオトロ vs. ブレイク・クーパー

ライト級。

ルオトロのMMAデビュー戦。どれだけ需要があるか不明のグラップリングマッチだが、門外漢のMMAファイターが咬ませ犬となることが多かった。ルオトロもONEデビュー戦で青木と対戦している。今回ついにグラップリングマッチ出場者のMMAデビュー戦が行われる(ただし、ルオトロは9月にフライ級王者のマイキー・ムスメシとグラップリングマッチが組まれており、MMAへの完全転向ではない)。21歳。

相手はハワイアンレジェンドMMAファイター・レイ・クーパーの息子でPFLウィナーのレイ・クーパー3世の弟であるブレイク・クーパー。ローカルで2勝(相手はいずれも未勝利)して昨年9月にONEに参戦したが、MMA6勝1敗(ONE0勝1敗)のモーリス・アベビにパンチでダウンを喫してパウンドでKO負けしている。親族がプチ有名人ではあるが、MMAキャリアはルオトロと大差ないビギナー枠の選手。27歳。

MMAでは髪を編み込んでいるルオトロ。

ルオトロはオーソドックス、クーパーはサウスポー。ジャブを入れたルオトロ。右ハイ。左ミドル。しかしクーパーが詰めてくると下がる。飛び膝で出たルオトロ。クーパーはカーフを蹴る。飛び込んだところで組み付いたルオトロ。腕を小手に巻いて組み付いたが、クーパー引き剥がした。クーパー前蹴り。ルオトロも前蹴りを腹に入れる。左を打ち込むクーパー。アッパーで出てきたルオトロにフックを引っ掛ける。パンチで出たルオトロ。組んでパンチを入れると離れ際にハイ。また出ると今度は組み付いた。四つになるとスタンドバックへ。そのまま後方に倒れ込む。ハーフバックからフルバックにしてチョーク。マタレオンで絞めてタップアウト!

打撃もけっこう見せたルオトロ。組んでからはあっさりと仕留めた。

ONE167:第5試合・デニス・ザンボアンガ vs. ノエル・グランジャン

女子アトム級。サンボアンガ2位。

フィリピンのサンボアンガは当初スタンプ・フェアテックスの王座に挑戦予定だったが、スタンプが膝の負傷で欠場。ノンタイトル戦に。ONE5勝2敗で、負けた相手はいずれもハム・ソヒ。初戦は判定負けしたがサンボアンガが勝っていたという声も大きく、ダイレクトリマッチが組まれている(再戦も判定負け)。V.V Meiにも勝利している。27歳。

代役出場のグランジャンは先月澤田に判定負けしたばかり。澤田戦はテイクダウンされるとリカバリーできないまま、3RにマウントからのパウンドラッシュでほぼKOという状況に追い込まれたが、ハーブ・ディーンの遅いストップに救われて判定に持ち込んでいる。その前の試合では、第2試合で平田と対戦したビクトリア・ソウザに判定勝ちしていてONE2勝2敗。バックボーンは柔道。28歳。

ジャブを出していくサンボアンガ。ワンツー。リーチに劣るグランジャンはパンチが届かない。大外刈りでテイクダウンを狙ったグランジャン。バランスを崩したザンボアンガだが離れた。組んだザンボアンガを首投げで投げたグランジャン。が、袈裟固めに捕らえられた体勢から両足をフックし、首を抜いてバックマウントに。バックから殴るザンボアンガ。四の字バックに。チョークを狙う。ローリングして凌ぐグランジャン。足でグランジャンの右腕を巻き込んでロックしてチョーク!しかし喉元に入っておらずゴング。

2R。またジャブを入れていくザンボアンガ。グランジャンも出るが、ザンボアンガのパンチを貰う。ジャブ、ボディを入れるザンボアンガ。グランジャンも前に出てパンチを打ち込むが、ザンボアンガ距離を取る。組んでまた投げを狙ったグランジャンだがザンボアンガ離れる。ワンツーを打ち込んでいくザンボアンガ。グランジャンもパンチを返すが空振り。詰めていくグランジャンだが、ザンボアンガがジャブ・右ストレートを当てていく。グランジャンタックルに行くが組めず。また組みからの投げを狙ったグランジャンだが、投げに入る前に引き剥がすザンボアンガ。ゴング。

3R。ザンボアンガがジャブを入れるが、グランジャンのジャブはバックステップでかわされる。右ボディから左ストレートを入れるザンボアンガ。徹底して組ませないザンボアンガ。ワンツー、ハイ。前に出るグランジャンだが、ザンボアンガはサークリングで距離を取ると、出てきたグランジャンにパンチを当てていく。ワンツー。ボディ・顔面と打ち分ける。出るところにジャブをもらってスリップダウンしたグランジャン。残り2分でグランジャン組み付くことに成功。ケージに押し込む。が、すぐに入れ替えて離れたザンボアンガ。またパンチを入れていく。グランジャンが組みに行くがクラッチさせずに離れるザンボアンガ。ジャブ、ワンツーを入れ続けるザンボアンガ。グランジャン出ていくが、ザンボアンガが下がりながらジャブを入れ続ける。タイムアップ。

判定3-0でザンボアンガ勝利。

距離を取りジャブを入れ続けた。グランジャンはジリ貧のまま打開できなかった。

ONE167:第4試合・エイドリアン・リー vs. アントニオ・マンマレッラ

ライト級。

もと女子アトム級王者アンジェラ、現ライト&ウェルター級王者クリスチャンのリー兄弟の末弟・エイドリアンのデビュー戦。バックボーンはレスリングで、高校のハワイ州王者。全米ユースMMAでも4度優勝している。18歳。

相手はイタリア生まれ・オーストラリア在住のマンレッラ。24歳でMMA1勝0敗。

いきなり飛び込んだリー。ケージを背負ったマンマレッラにタックル。ボディロック。四つでクラッチして外掛けテイクダウン。ハーフでパウンド・顔面ヒザを入れていく。肘。放して両手でパウンド連打。さらにがぶって頭部にヒザ。マンマレッラ立ったがアナコンダチョークに抱える。引き込んでグラウンドに持ち込もうとするが、マンマレッラ振りほどいて離れた。マンマレッラがパンチで出ていくが、リーがダブルレッグでテイクダウン。マンマレッラはケージ際まで移動し立ったが、リースタンドバックから崩して膝を着かせる。バックからパウンドを入れるリー。さらにヒザ。立って正対しようとしたマンマレッラに外掛けでテイクダウン。ハーフ。肘を落としていく。残り10秒。横三角に捕らえたリーが、外の手にキムラ。背中まで腕が回ったがマンマレッラはゴングに救われた。

2R。リーすぐにパンチ連打で出ると、クリスチャンのように流れるようなタックルにつなげてテイクダウン。首をネルソンに抱えたが、マンマレッラ立って離れた。パンチで出るマンマレッラにまたタックル。テイクダウン。またハーフ。頭部にヒザを打ち込むと、マンマレッラが背中を向けてハーフバックになったところでチョーク!タップアウト!

エイドリアン・リー、デビュー戦一本勝ち。相手のレベルが上がるとどうなるかまだわからない部分はあるが、終始アグレッシブに攻めた。

ONE167:第2試合・平田樹 vs. ビクトリア・ソウザ

女子アトム級。

平田は2022年11月のハム・ソヒ戦で2試合連続となる体重オーバーとなり、試合消滅。昨年3月に仕切り直しでソヒ戦が実現し、この時は体重を落とせたが、終始自分から攻めることが出来ないまま判定負け。前戦の1月の日本大会では、三浦彩佳とのアーセンの元カノ対決という煽りで試合が組まれ。三浦に組まれてスタンドバックを取られる展開で、またも良いところなく連敗。最後にちゃんと体重を落とせて勝ってからは3年近く経過している。24歳。

ソウザはONE1勝2敗で、故ビクトリア・リーと、ノエル・グランジャンに敗れているが、なぜかもう9月のアメリカ・デンバー大会のアリース・アンダーソン戦が決まっている。26歳。

牽制の打撃を出すソウザに対し、平田は前に出るが手が出ない。ソウザジャブ。詰めて右を出した平田。平田タックル。切られた。が、ソウザギロチンに抱えて引き込む。落ちた!

雑に見えたギロチンの仕掛けだったが、得意技なのかがっちり入り落として一本勝ち。

平田は今回も何も出来ないままの敗戦で3連敗。