格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN.47:第1試合・徳留一樹 vs. 宇佐美正パトリック

ライト級。

サウスポーの徳留に宇佐美はオーソドックス。タックルに行く徳留だが切られてそこに蹴りを入れる宇佐美。飛び込んでワンツーを放つ徳留。バックステップでかわす宇佐美。またワンツーを放つが宇佐美が右を返す。宇佐美のインローでスリップダウンした徳留。すぐ立った。徳留のワンツーは見切っている宇佐美。左オーバーハンドを打ち込んだ徳留。ヒット!バランスを崩した宇佐美だが、組みに来た徳留を振りほどきすぐ立ち上がるとパンチを打ち込む徳留にカウンターのワンツー!右がクリーンヒットし徳留仰向けにダウン!すかさずパウンド!KO!

宇佐美に経験を積ませるカードだったが、徳留は今後も選手を続けるのかどうか。

UFC on ESPN57:メインイベント・ジャレッド・キャノニア vs. ナッソーディン・イマボフ

ミドル級。キャノニア4位、イマボフ7位。

ヘビーからミドルまで落としてきたハードパンチャーのキャノニア。2022年にアデサニヤのタイトルに初挑戦した際には、見せ場なく判定負け。その後ストリックランド、ヴェットーリ相手に判定勝ちしたが、昨年12月のロマン・ドリーゼ戦は膝の負傷で欠場し、1年ぶりの試合となる。3月に40歳となり、王座再挑戦のタイムリミットが徐々に近づいてきている。

ロシアのイマボフは前回ロマン・ドリーゼに勝ってトップ10ランカー入り。ダゲスタン出身で、コンバットサンボや軍隊格闘術のハンド・トゥ・ハンド・コンバットの経験はあるが、試合ではボクシングを武器に戦うストライカー。メイン登場は3度目となるが、過去2戦はいずれも後半に失速気味だった。28歳。

ミドル級は王者のDDPがアデサニヤ戦を望み、前王者のストリックランドは先週再起戦で勝って王座挑戦をアピール。再来週にはこれも挑戦者有力候補のチマエフが元王者ウィテカーと戦う激戦区で、この試合の勝者は後回しにされそうな雰囲気。

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UFC on ESPN57:セミファイナル・ドミニク・レイエス vs. ダスティン・ジャコビー

ライトヘビー級。レイエスはかろうじてランキングに残っていて15位。

レイエスは2020年に無敗のままJJの王座に挑戦。判定負けしたが、レイエスが打撃で優勢で、JJはタックルからのスタンドバックでポジションを取るもそこからの展開がなく、メディアのジャッジもレイエスを支持する方が多かった。JJがもっとも追い込まれた試合で、JJはまるで再戦を避けるかのようにタイトルを返上してヘビー級に転向している。同年9月に組まれた新王者決定戦でヤン・ブラホヴィッチと対戦したが、2Rにパンチでダウンを奪われパウンドでKO負け。そこからプロハースカ、ライアン・スパンにも敗れて4連敗・3連続KO負けとなり、王座決定戦で1位だったランキングはわずか3戦で15位まで落ちた。最近のダウンの仕方を見てもダメージの蓄積が心配される。34歳。

ジャコビーは2011年からUFCに参戦したが、2戦で勝ち星なくリリース。その後キックに転向し、GLORYでタイトルに挑戦するまでに成長してから、コンテンダーシリーズに出場して勝利し、UFC再契約。再デビュー戦で念願の初勝利を挙げると、引き分けを挟んで6連勝でランカーに。が、相手がランカーレベルになると負けが込み始め、そこから1勝3敗。前戦ではレイエスと同じアメフト出身のアロンゾ・メニフィールドに判定負けして、ランキングからも外れた。36歳。

オッズはジャコビーがフェイバリット。

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UFC on ESPN57:第12試合・ラウル・ロザスJr. vs. リッキー・トゥルシオス

バンタム級

2月に組まれていた試合だが、試合数分前にロザスJr.が体調不良になり中止に。UFCからは翌週にスライドして行われるとフライングで発表されたが、トゥルシオスが契約体重に納得行かずに流れた。結局、それから3ヶ月のブランクが開いて、またも同じカードが組まれている。

19歳のUFC最年少ロザスJr.。メキシコ系アメリカ人で、アグレッシブなグラップラーだが、UFC2戦目のクリスチャン・ロドリゲス戦では、1Rにグラウンドで攻めたもののガス欠となり、後半は攻められて判定負け。前戦は荒っぽいパンチで攻めての1RKO勝ち。しかし勝った相手はいずれもUFC未勝利で、現時点のいまだにはっきりしない。

トゥルシオスは2021年のTUF29バンタム級で優勝。しかしTUF後の初戦はいきなり判定負け。2戦目はUFC0勝2敗のケビン・ナティブダド相手に、グラウンドで下から仕掛ける展開も、攻めを潰されて苦戦し、スプリット判定勝ち。柔術バックボーンのグラップラーだが、打撃のレベルがあまり高くなく、グラウンドに持ち込むためのレスリングもそこまで強くないので、UFCでは苦戦している。31歳。

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UFC on ESPN57:第11試合・ブルンノ・フェヘイラ vs. ダスティン・シュトルツフス

ミドル級。

フェヘイラはUFC2勝1敗。ローカル時代から全12試合すべてがフィニッシュ決着(8KO勝ち・3一本勝ち、1KO負け)。負けた相手は現在ウェルター級に落とし、先月ホアキン・バックリーに判定負けでUFC初黒星を喫したヌルスルトン・ルジボエフ。攻めは洗いが爆発力がある。柔術も黒帯で、ノーギでも試合経験がある。31歳。

シュトルツフスはドイツ系アメリカ人で、大学からはドイツに移住し、現在もドイツ在住。レスリング・ルタ・リーブリ・柔術がバックボーン。UFCデビューから2勝4敗とリリースギリギリの戦績。前戦は3勝3敗のプナヘレ・ソリアーノにチョークで一本勝ちし、ギリギリ生き残っている。32歳。

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UFC on ESPN57:第10試合・ジュリアン・マルケス vs. ザッカリー・リース

ミドル級。

マルケスはUFC3勝3敗。2021年4月の勝利から2連敗・3度の試合キャンセルで3年以上勝ち星なし。UFCでの3勝はすべてチョークによる一本勝ち。レスリングがバックボーンの34歳。

リースは昨年8月のコンテンダーシリーズで勝利し、12月にUFCデビューしたが、コーディ・ブランデージにテイクダウンされると、下から三角を仕掛けたが、スラムで頭から叩きつけられてKO負け。初戦では何も見せられなかった。30歳。

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UFC on ESPN57:第9試合・ミゲル・バエザ vs. プナヘレ・ソリアーノ

ウェルター級。

バエザは無敗でUFCと契約すると、UFCでも佐藤天を肩固めで破るなど3連続フィニッシュ勝利。が、そこから相手が中堅クラスに上がり逆に3連敗。星が五分に戻り、負ければリリースの可能性もある戦績に。そこから2年以上のブランク。今年4月にグラップリングマッチで復帰している。31歳。

ソリアーノは前戦までバエザと同じ3勝3敗のイーブンだったが、昨年12月にこの後出場するダスティン・シュトルツフスにチョークで一本負けして負け先行。レスリングと柔道でハワイの高校王者になっている。今回からウェルターに落とす。31歳。

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UFC on ESPN57:第8試合・ティアゴ・モイゼス vs. ルドビト・クライン

ライト級。ともに3月に勝利してから、インターバル3ヶ月での出場。

モイゼスはUFC7勝5敗。昨年9月のフランス大会でブノワ・サン・デニにパウンドアウトされると、3月には相手の欠場により、コンテンダーシリーズでKO負けしているUFCデビュー戦のミッチ・ラミレスと対戦。カーフを効かせてダウンを奪うと、引き込んだラミレスの足に蹴りを入れ続けて、ラミレスが戦意喪失してKO勝ち。中堅以上ランカー未満の29歳。

スロバキアのクラインもUFC5勝2敗1分けと勝ち越しており、ライトに上げてからは4勝0敗1分け。ランキングが見えてきている者同士の対戦。ボクシング・柔術がバックボーン。3月の試合は、モイゼス同様直前で相手が欠場し、コンテンダーシリーズで負けている本来フェザー級のA.J.カニンガムと対戦し、1RKO勝ち。

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UFC on ESPN57:第7試合・チャールズ・ラドキ vs. カルロス・プラチス

ウェルター級。

ラドキはここまでUFC2連勝中。初戦は組みの穴の大きい相手に判定勝ち。2戦目はTUF準優勝のギルバート・ウルビナ相手に1Rにパンチを打ち込みKO勝利。バックボーンはレスリング・柔術。33歳。

ブラジルのプラチスは昨年コンテンダーシリーズで勝利してUFCとの契約を掴むと、2月のトレヴィン・ジャイルス戦でUFCデビュー。UFC12戦で勝ち越しているベテランのトレヴィン・ジャイルス相手に思うように戦えていなかったが、2Rに左ストレート一発でダウンを奪ってKO勝ち。30歳。

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UFC on ESPN57:第6試合・ブラッド・カトーナ vs. ジェシー・バトラー

バンタム級

カトーナは昨年のTUFウィナーで、史上初となる2度目のTUF制覇を成し遂げたが、UFC再デビュー初戦は風間を秒殺したギャレット・アームフィールドと対戦。テイクダウンを奪ってもすぐに立たれ、得意のグラウンドに持ち込めず、打撃をもらって判定負け。一度リリースされた選手 vs. 新生プロスペクトのTUFだったが、勝ち上がったのは全員ベテラン勢で、しかも一度リリースされているのでレベルは高くない。カトーナもこのままでは、2度目のリリースの可能性が高まってくる。32歳。

バトラーは昨年6月のUFCで、試合2日前の緊急代役でライト級のジム・ミラーと対戦。開始直後のミラーのパンチでダウンし、さらにパンチを貰ってわずか23秒でKO負けした。本来はフェザー級で戦っていた選手で、さすがに2日の準備で階級上のミラーは厳しかった。その後欠場が続いて1年ぶりの試合に。今回は逆に階級を下げて、初のバンタムでの出場となる。地元のウェストモンローにはMMAのジムは少ししかなく、バトラーはクロン・グレイシーの弟子が開いたジムでトレーニングしていたが、今回の試合に向けて車で4時間かかるダラスのフォンテスMMAに行き、週の半分はそこでトレーニングしている。戦績を見る限り、直前の代役でなければUFC出場自体があり得なかっただろう。オッズも今大会で一番のアンダードッグ。その評価を覆せるか。32歳。

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UFC on ESPN57:第5試合・アンドレア・リー vs. モンタナ・デ・ラ・ロサ

女子フライ級。

リーは3連勝→3連敗→2連勝から4連敗。前戦まではランカーだったが、2月のミランダ・マーベリック戦で敗れてランク外に。さらにもう一戦チャンスを与えられたが、負けたらさすがにリリースだろう。蹴り主体のストライカー。35歳。

デ・ラ・ロサもまた元ランカーだが、この所は勝ち星に恵まれず3連敗中。バックボーンはレスリング・柔術。トータル戦績は5勝5敗1分けだが、こちらも負けたらリリースの可能性が高い。29歳。

連敗中同士のサバイバルマッチ。2019年に対戦し、リーが判定勝ちしている。

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