格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★セルゲイ・ハリトーノフvsファブリシオ・ヴェウドゥム

ヒョードルへの挑戦者決定戦」的なノリの煽りV。まあ、来年ヘビー級GPがあるからその前にタイトルマッチはないだろうと思うが。
今日初めて緊張感のある戦い。スタンドでプレッシャーをかけられ後退するヴェウドゥムは、相変わらずの拙いタックル。しかしそれでテイクダウンされてしまうハリトーノフ。スタンドで組み付かれた時には、露骨なロープつかみもしていた。これはいただけない。グラウンドでは上を取り返すが、ファブリシオの下からの攻めを警戒して手が出せない。後半はスタンドに徹するハリトーノフファブリシオのタックルも見切られ、引き込み→猪木アリ→ブレイクの展開が続く。スタンドではプレッシャーは与えるハリトーノフだが、タックルを警戒するあまり後手になって逆にパンチをもらってしまう始末。両者思い通りの攻めが出来ないまま1R終了。どちらかと言えばファブリシオペースか。
ファブリシオがタックル→引き込み→猪木アリを何度も続けるため、会場からもちょっとブーイングが。ファブリ塩のみにイエローカード。スタンドでプレッシャーは与えているハリトーノフだが、そこからパンチが出せない。両者待ちのファイト。スタンドで単発のパンチ→ファブリ塩がタックル→切られて引き込み→猪木アリ→ブレイクのループでこのラウンドは終了。途中、ハリトーノフのパンチがファブリシオの左目にヒットして、ちょっと目を気にする仕草も。
猪木アリ状態で両者「来い来い」とアピール。レフェリーは当然ブレイクでスタンドへ。両者、お互いの制空権に入り込めない展開が続く。打撃に付き合わないファブリシオ、グラウンドに付き合わないハリトーノフ。結局、交わること無いままゴング。
ヒットした打撃の数、仕掛けた関節技ではファブリシオが上だが、攻めが消極的すぎた。判定はハリトーノフか。
判定2-1でハリトーノフ。イエローの影響も考えると思ったよりきわどかった。確かにハリトーノフの有効な攻めも全くなかったが。
両者ともに穴が大きすぎ。その穴を埋めるだけのキャリアもなかったため、噛み合わなかった。二人ともヒョードルの相手には役者不足であることを露呈してしまった感じ。