格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★ユノラフ・エイネモvsファブリシオ・ヴェウドゥム

エイネモは初参戦なのに赤コーナーなんだ。しかし洞窟を改造した練習場でトレーニングしているからって、「柔術原人」は酷いだろ。
パンチから組み付いたファブリシオ。しかしエイネモが両差しでサバ折り。テイクダウン際に体を入れ替えファブリシオが上に。離れてスクート。ブレイク。打撃戦。打撃はファブリシオの方が様になっている。でもやはり二人とも「グラップラーの打撃」という感じ。特にエイネモはバタバタしている。パンチをヒットさせたファブリシオはそこから引き込み。ガードから肘を極めようとする。エイネモは頭を起こさないまま細かいパンチ。離れたエイネモ、ファブリシオも立ち上がりスタンドに。パンチで突っ込んだエイネモ。組み付く。エイネモは鼻血でドクターチェック。再開。ファブリシオがフロントチョークから引き込み。が、すぐ立ち上がるエイネモ。エイネモは顔面の出血がひどい。ドクターチェックから再開。プレッシャーをかけるエイネモ。組みついてきたファブリシオを引きはがしサイドについたエイネモだったが、ファブリシオはガードに戻す。ハイガードで三角を狙うファブリシオだが、防いだエイネモは上からパンチ。しかし頭は起こさない。蹴り離したファブリシオが立ち上がりスタンドへ。エイネモがテイクダウンしてサイドについたがゴング。
1R終了。エイネモはややスタミナ切れか。スタンドではグラップラーの下手な打撃戦、グラウンドでは危惧したとおりハイレベルな膠着に。すでにかなりグダグダ感が漂っているが。
ゴング&ダッシュで飛び込んだファブリシオがクリンチアッパー連打。引きはがすエイネモ。組み付いて投げを狙うファブリシオだが、潰れてエイネモが上。細かいパンチを入れるがすぐブレイク。スタンドでいい打撃が入るファブリシオだが、組み付いたエイネモがテイクダウン。上になるも有効な攻撃なし。また離れてスタンド。そのまま2R終了。
回転の速いパンチで攻めるファブリシオ。エイネモは打たれつつも前にプレッシャーをかけていく。しかし組み付いてもテイクダウンを奪えない。終盤、テイクダウンを奪うも、ガードの中から頭を起こさずパンチを落とすのみ。試合終了。
判定は3-0でファブリシオ。ダメージはなかったがパンチを当てていたので妥当。エイネモはグラウンドで上になってもその先の攻めができなかった。
エイネモはやっぱりストライカーと当てた方が良かったのでは。撃ち合いに挑んでいったが打ち負けていた。結果はもちろん、内容でもGPに出場するのは無理だろう。
ファブリシオは相変わらず安易に下になりすぎ。打撃は上手くなっているが、倒せるパンチじゃないし、テイクダウンは下手な上にすぐ諦めて引き込んでしまう。「でっかい高瀬」のような選手になってしまっている。今のままじゃヘビー級上位の壁は崩せないだろう。
実況はやたらと「世界最高峰の寝技」を連呼していたけど、上になったエイネモも全然パスを狙わないし、最高峰の技術なんか一個も見せてない。やっぱり総合とグラップリングは違う。結局下手な打撃戦に終始してしまった。