格闘技徒然草

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★ONE FC09:第8試合・ケビン・ベリンゴン vs. 上田将勝

バンタム級次期挑戦者決定トーナメント決勝戦。この勝者が挑戦するのは正規王者キム・スーチョルなのか、次の試合の勝者の暫定王者なのか。正規王者と暫定王者の統一戦が先になるようで、せっかく勝っても挑戦はだいぶ先になりそう。
下馬評通りの強さで決勝まで上がってきた上田。さすがに修斗時代のような圧倒的な勝利ではなかったものの、ほぼ危ない場面なく勝ち上がってきた。ケージはこれが5戦目で、金網へのアジャストも出来ている。
相手のベリンゴンは散打をルーツとするチーム・ラカイの所属で、活きがいいストライカー。今成戦では引き込んだ今成に踏み付けを狙うという愚を犯し、足関で一本負け。続く現バンタム級王者・キム・スーチョルとの対戦ではタックルからテイクダウンを取られまくり、得意の打撃を出すことが出来ずに完封負け。その後は所に勝ったサーデュラエフをパウンドで失神させるなど、急激に成長しているが、ウィークポイントのテイクダウンディフェンスがどれだけ改善されたかは未知数。
ONE FCに流れる三度目の長渕。
見合い。両者手が出せないまま30秒。ちょっと牽制のローを出す両者。上田のタックルには反応するケビン。もう一回タックル。蹴りを合わせたケビンだがかいくぐってローシングル。しかし切られた。またタックル。両足。切れないケビン。テイクダウン成功。ヒジを入れて抵抗する。上田はしっかりと押さえこむ。そしてハーフに。パスしてサイド。脇腹に膝を入れる上田。キムラを狙う。アームバー!足を使って切ったケビン。上四方に回ったがケビンがうつ伏せになり脱出。スタンドへ。残り時間わずか。ゴング。
ラウンドマストなら上田だが、押さえ込むだけでなくもっとダメージを与えて弱らせたかったところ。グラウンドでの顔面への膝もありのルールなのだし、もっと使って行っても良かった。
2R。ケビンハイ。ガード。さらにミドル。パンチからソバットをはアンツケビン。上田高速タックル。しかし切られてバックにつかれる。上田はローリングして上を取る。またサイド。キムラ。逃れたケビン。フルガードに戻された。ハーフにしてまたキムラ。ストレートアームバーへ。片腕で耐えているケビン。かなり伸びたがこらえているケビン。外れた。ケビン脱出。パウンド。さらに立ち上がるとタックルに来る上田にサカボ。逃れて離れた上田。打撃戦でゴング。
完全に優勢ではあるがダメージはあまり与えられていないのが気になる。
まだまだ打撃が強いケビン。上田の高速タックル。切られた。上田左ミドル。ケビンの蹴りの戻り際にタックル。しかしそこに膝!効いたか。金網際に詰められてパンチラッシュ!上田流血。引き込み気味に潜ったが上を取られてチョーク。スピンして逃れたがマウントを取られている。回転して上を取り返す。しかし立たれた。ちょっとふらついている上田。でも左ミドルを入れていく。ケビンも打撃を入れる。地元選手の活躍に盛り上がるが、上田またテイクダウン成功。サイド。残り30秒。マウントからパウンド!ヒジ!時間がない。タイムアップ。
これは難しい。3Rの上田はたしかにピンチだったが、同じくらいのチャンスは2Rにもあった。勝ったとは思うが、トータルジャッジだと票が読めない。
判定。3-0で上田勝利!
際どかった。ホームタウンデシジョンがなくてよかった。でもダメージでケビンについても文句は言えなかった。