格闘技徒然草

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UFC259:メインイベント・ヤン・ブラホヴィッチ vs. イスラエル・アデサニヤ

ライトヘビー級タイトルマッチ。王者ブラホヴィッチは初防衛戦、アデサニヤはミドル級王者でライトヘビー級初挑戦。

王者のブラホヴィッチが階級下でライトヘビー級初挑戦となるアデサニヤに対しアンダードッグ。しかしブラホヴィッチはタイトルを獲得したレイエス戦を含め、直近10試合ではフェイバリットだったのはホナウド・ジャカレイ戦のみで、アンダードッグだった8試合のうちチアゴ・サントス戦を除く7試合でアップセット勝利している。重い打撃が武器だが、柔術黒帯でローカル時代は一本勝ちも多かった。

キックからMMA転向後無敗のアデサニヤ。ミドル級では王座統一から2度の防衛に成功している。計量ではリミットより約2.5kg軽く、減量してリミットまで落としたブラホヴィッチがリカバリーすることを考えると、当日の体重差が10kgあってもおかしくない。しかし身長とリーチはアデサニヤが上。

当然ながら、体の厚みが全く違う。ブラホ慎重に間合いを詰めようとするが、アデサニヤは蹴りのフェイントを見せる。ジャブ。飛び込んだブラホヴィッチだがかわしたアデサニヤ。牽制気味のジャブを出す。両者まだ牽制程度の打撃の交錯にとどまる。アデサニヤの左をかわしたブラホヴィッチが右を打ち返すが、アデサニヤもかわした。残り2分。両者ともに飛び込むフェイントを見せる。アデサニヤ右フック。ブラホヴィッチの左フックはブロック。左を打ち込むアデサニヤ。左ハイ。ホーン。

1Rはヒット数でブラホヴィッチ。まだ様子見。

2R。両者ギアを上げてきた。ミドルを入れるアデサニヤ。左ハイ。ブラホヴィッチ左フック。アデサニヤのパンチを受けてまた左を打ち返すとブラホヴィッチ連打を打ち込む。アデサニヤの左ハイはスウェーでかわす。アデサニヤがハイでスリップしたがブラホヴィッチ仕掛けられず立たれる。ブラホヴィッチ四つに組んでテイクダウンを狙う。アデサニヤが膝をついたところでがぶるが立たれた。出ていくアデサニヤ。ジャブの差し合い。ブラホヴィッチ突進して左右のパンチを入れる。アデサニヤが出てくると飛び膝のフェイントで下がらせる。ホーン。

2Rややアデサニヤか。

3R。ワンツーを入れたブラホヴィッチ。アデサニヤはカーフキック。ブラホヴィッチパンチで出るとそのままケージに押し込みテイクダウン。背中を向けたアデサニヤに足を絡めずスタンディングでチョーク。しかし正対され外れる。膝を入れたブラホヴィッチ。アデサニヤが打撃でプレッシャーを掛ける。ケージを背負ったブラホヴィッチにパンチを打ち込んだ。左ミドル。ブラホヴィッチまた組んでいく。ボディロック。ケージを背負ってこらえるアデサニヤ。クラッチが切れた瞬間に離れたアデサニヤ。ケージに詰めるブラホヴィッチ。ジャブ。しかしアデサニヤがパンチで出る。ブラホヴィッチ下がりながら左フック。アデサニヤカーフキック。カットしていないブラホヴィッチ。両者のジャブがヒット。残り1分。ケージを背負ったブラホヴィッチ。組んでダブルアンダーフック。しかしケージに押し込むだけでテイクダウンに行かない。離れた。ホーン。

3R、手数のわずかな差でアデサニヤか、テイクダウンしたブラホヴィッチか。割れそうなラウンド。

4R。タックルでケージに押し込んだブラホヴィッチだが自ら離れる。ブラホヴィッチの左がヒット。パンチを打ち込むアデサニヤ。連打。ブラホヴィッチパンチからタックルで飛び込んでクリーンテイクダウン。ハーフで固める。右手で枕を取って密着。フルガードに戻したいアデサニヤだが戻せない。パスしてサイド。残り1分。ハーフにもどしたアデサニヤだが下から抜け出せない。残り10秒になっても固めたまま殴るブラホヴィッチ。ホーン。

初めて明確なラウンドでブラホヴィッチが取ったが、もっと削りたかったところ。

5R。ジャブをヒットさせるブラホヴィッチ。ワンツー。アデサニヤプレッシャーを掛ける。両者慎重に鳴っているのか、1Rのように手か出ない状態に。ブラホヴィッチタックル!テイクダウン。残り半分でアデサニヤのガード。アデサニヤ動けず。一本超えてハーフにしたブラホヴィッチ。アデサニヤ、ハーフから立てそうにない。ブラホヴィッチは1~3Rまでのどれかは取っているという認識7日、固めながら殴っていく。体を起こしてパウンド。最後にマウント。タイムアップ。

判定を待つ間、両者笑顔で健闘を称え合う。

49-46、49-45、49-45の3-0でブラホヴィッチが王座防衛。

アデサニヤ「昨日は眠れなかった。思ったような試合ではなかった。次はミドル級に戻るかもしれない」

ブラホヴィッチ「アデサニヤはスピードは合った。パンチ力も合ったが予想通りだった。もっと早くテイクダウンできたら良かったが、彼を疲れさせてからテイクダウンするつもりだった。次は(ランキング1位の)テイシェイラとやる」