ウェルター級。Tapologyのランキングでは78人中、マグニー30位。
元Bellator王者・アモソフのUFCデビュー戦で、今大会の裏注目カード。
マグニーは38歳。UFC24勝12敗(7KO・3一本勝ち)、キャリア31勝13敗(9KO・5一本勝ち)。UFC12年のベテランで、ウェルター級での36戦、24勝はいずれもUFC最多。現在もコンスタントに年間3試合前後をこなしている。長いリーチを活かした打撃・組みが武器で、判定勝ち14回もUFC最多。長らくランカーの門番として下からの挑戦を退けてきたが、イアン・マシャド・ガリー、カルロス・プラテス、マイケル・モラレスといったプロスペクトには踏み台にされ、現在はランク外となっている。しかし直近の3勝はいずれもフィニッシュ勝利となっており、まだ一定の実力はキープしている。初参戦のアモソフの実力を測るには、ちょうどいい相手。
ウクライナのアモソフは32歳。UFCデビュー戦。キャリア28勝1敗(9KO・11一本勝ち)。バックボーンはコンバットサンボ、レスリング。プロデビューから27連勝し、Bellatorでウェルター級王座を獲得した。2022年にロシアがウクライナに侵攻した際には、国を守るために一時選手活動を休止している。復帰後、暫定王者のローガン・ストーリーに勝利して初防衛に成功したものの、23年11月のジェイソン・ジャクソン戦ではジャクソンのプレッシャーに押される展開となり、3Rにパンチを効かされてKO負け。MMA初黒星を喫している。その後、契約が移管されたPFLでは試合をせずにフリーエージェントとなり、UFCへの出場をアピール。今年3月にローカルイベントで元UFCファイターのカーティス・ミランダーに勝利し、改めてUFCとの契約を要望したものの、UFCからは声がかからない状況が続いていた。UFCで戦う実力があることは間違いないにもかかわらず契約に至らなかった理由として、Bellator王者時代の戦いぶりがやや地味だったからという見方もあったが、年末になって急遽UFC参戦が決定。今年はパトリシオ、ミックス、ピコら元BellatorのトップファイターがUFCデビュー戦で敗れているが、ノーランカーのマグニー相手にさすがに負けるわけにはいかない。
オッズはマグニー4.00倍、アモソフ1.25倍。
理由は不明だが試合直前に試合順が変更。第5試合から第6試合に。
両者オーソドックス。カーフを蹴るアモソフ。左フックを放つアモソフ。詰めていくが、マグニーも出てパンチを出していく。マグニーがパンチで出たところにタックルに入った。スタンドバック。マグニーがクラッチを切って正対し、離れた。マグニーがボディにヒザ。詰めていくと四つに組んだが、アモソフが逆にテイクダウンを狙う。倒してテイクダウン。ハーフで固める。マグニーの左腕をヒザで潰したアモソフ。パスしてアナコンダチョーク!マグニータップ!
アモソフ、ニアランカーのマグニーに圧勝。今年のBellatorトップファイターのUFCデビュー戦で唯一の勝利を飾る。