格闘技徒然草

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UFC Fight Night275:メインイベント・ジャック・デラ・マダレナ vs. カルロス・プラテス

ウェルター級5分5R。マダレナ1位、プラテス5位。

オーストラリアのマダレナは29歳。UFC8勝1敗(4KO・1一本勝ち)。キャリアでは18勝3敗(12KO・2一本勝ち)。前ミドル級王者で、開催地パース出身。パース大会は4年連続となるが、マダレナの出場は3年ぶり。ラグビーの体力作りでボクシングを始めたのがきっかけでMMAに転向した。オーストラリア勢に多い、ラグビーで鍛えたフィジカルの強さをベースに打撃で勝負するスタイル。プロMMAデビューから2連敗後は負け無しでUFCと契約し、UFCでも8連勝で、昨年5月にベラル・ムハメドを破って王座を獲得。しかし11月の初防衛戦では、ライト級から上げてきたイスラム・マハチェフにテイクダウンされるとリカバリーさせてもらえず、完敗。UFC初黒星で王座から陥落している。今回はそれ以来の再起戦。

ブラジルのプラテスは32歳。UFC6勝1敗(6KO勝ち)。キャリアでは23勝7敗(18KO・3一本勝ち)。ファイティングナーズ所属。ストライカーで、ほとんどのKOを左のパンチで奪っている。2024年2月のUFCデビューから4連続フィニッシュ勝利で4連続ボーナスを受賞。昨年4月の5戦目でイアン・マシャド・ギャリーと対戦し、テイクダウンを奪われる展開でUFC初黒星を喫する。しかしそこからジェフ・ニールにKO勝ちで再起すると、11月には元王者レオン・エドワーズを2RでKO勝ちし、トップ5ランカーとなった。

オッズはマダレナ1.93倍、プラテス1.89倍。ほぼイーブン。

入場した時点でエキサイトして突っかかっていく両者。スタッフに分けられる。プラテスのコールにはブーイング、マダレナのコールには大歓声が送られる。

両者サウスポーで構える。ガードを下げた構えでステップしながらジャブを出すプラテス。マダレナはガードを固めて圧を掛けていく。ケージを背負ったプラテス。サークリングで逃れる。再び圧を掛けるマダレナにワンツーを打ち込んだプラテス。マダレナは距離を詰めて左ボディをヒット。左を打ち込むプラテス。マダレナはブロッキング。カーフを蹴るプラテスにマダレナもカーフキックを返す。プラテスが詰めてきた。ワンツー。カーフキックからまたワンツーを入れる。両手を前に出して挑発するような動きを見せるプラテス。左ミドルを入れる。マダレナがスイッチして出る。ケージを背負ったプラテスにパンチを打ち込む。プラテスがワンツー。さらに顔面にヒザ!詰めてくるマダレナにワンツーを入れたプラテス。マダレナは間合いを詰める。ケージ際でダブルレッグに入るとテイクダウン。しかし残り30秒。下からホールドして凌ぐプラテス。1R終了。

打撃ではプラテスが押し気味だったが、終盤にマダレナがテイクダウンを奪ったことで2R以降の展開が変わってくるか。

2R。プラテスのジャブの打ち終わりに左を合わせるマダレナ。プラテスのヒザが顔面にヒットするが、キャッチしようとしたマダレナ。足を引き抜いて離れるプラテス。マダレナがまたタックル。ダブルレッグからテイクダウン。プラテスが背中を向けて立ちに行くと、背中に飛びついてチョークを狙う。しかし勢いがつきすぎて前に落ちた。離れる。また圧を掛けるマダレナに、プラテスはガードの上からパンチを入れる。ケージを背負ったプラテス。プラテスが前に出るタイミングでアッパーを入れたマダレナ。ケージに詰めたところからまたタックルに入るが、今度は脇を差して受け止めたプラテス。離れたマダレナ。プラテスがパンチで出る。ガードの上から被弾して下がるマダレナ。コーナーまで詰められた。プラテスがさらにパンチで追い打ち。マダレナがアッパーを入れて下がらせて逃れた。しかしプラテスのカーフキックがヒット。効いて足を引きずるマダレナ。プラテスが詰める。残りわずかでまたプラテスがカーフキック。右足を蹴られてマダレナがダウン気味に倒れたところで2R終了。

コーナーに戻る際にも足を引きずっているマダレナ。

3R。カーフを蹴られた足を引いてオーソドックスで構えるマダレナ。プラテスが強烈なワンツーをガードの上から打ち込む。マダレナがタックルに入る。ドライブしてバックに回ったが、ケージ際でクラッチを切って離れたプラテス。強烈な左ミドルをヒット。さらにワンツー。マダレナの顔面にヒザがヒット!タックルに入るマダレナだが切られている。プラテスが左ハイ!マダレナ、ダウン!手招きして立たせたプラテス。さらに飛びヒザからヒジ!倒れたマダレナにパウンドを入れたが、離れて立たせる。縦ヒジを振るプラテス。マダレナはもう手が出ない。ケージに追い込むと左のヒジをヒット。離れるとまたカーフキック。マダレナがまたダウン。倒れたマダレナの足を蹴るプラテス。さらに鉄槌の連打。頭を抱えて防ぐだけのマダレナを見てレフェリーが止めた。

終了後はノーサイドで健闘を称える両者。

3R3分17秒、TKOでプラテスが前王者マダレナを下す。最後はKOできるチャンスであえて立たせていたように見えた。

家族をケージに呼び込んだプラテスは、「73歳の祖母・娘ら、家族がブラジルから40時間かけて応援に来てくれたんだ。オーストラリアは第2の故郷だ。次はマハチェフ!ベルトを取りに行くぞ。いつも遠いところまで旅をして戦っているんだ。悲しい気持ちで帰りたくはない。だから勝つんだ。」とコメント。

相手のマダレナについては「マダレナの打撃は警戒していた。でも俺もストライカーだし、蹴りも得意だから自信を持って戦った。サポートしてくれたみんなに感謝している。この後はパーティタイムだ」とコメントした。