女子バンタム級。ランキングはヴィエラ5位、カヴァウカンチ11位。
ブラジルのヴィエラは34歳。UFC9勝5敗(1一本勝ち)。キャリアでは15勝5敗(2KO・4一本勝ち)。柔道・柔術がバックボーンで、テイクダウンから押さえ込み主体のため、UFC14試合でフィニッシュ勝利はわずかに1度と、フィニッシュ力に欠けている。現王者ハリソンとはハリソンのUFC2戦目で対戦したが、完敗だったもののフィニッシュは許さずに判定まで持ち込んでいる。メイシー・チアソンには勝ったものの体重オーバー。昨年11月の前戦は、5連勝していたノルマ・ドゥモンをテイクダウンしたものの、スタンドで攻められた時間のほうが長く、スプリット判定負けしている。
ポルトガルのカヴァウカンチは28歳。UFC5勝0敗(5判定勝ち)。キャリアでは10勝1敗(3KO勝ち)。バックボーンはムエタイで、長いリーチを活かして距離を取り打撃の手数で勝つタイプ。スタイルこそ違うが、フィニッシュ力に乏しいという点はヴィエラと共通している。ブラジル生まれだが、11歳からはポルトガルで育ったため、国籍をポルトガルとしている。現在はシンジゲートMMAに移籍し、アメリカ在住。
オッズはヴィエラ2.45倍、カヴァウカンチ1.59倍。
両者オーソドックス。右を打ち込んだヴィエラ。カヴァウカンチは前蹴り。ヴィエラもパンチを返していく。組みたいと思われるヴィエラだが、パンチで打ち合っている。カーフキックを入れる。右オーバーハンド。ワンツーを入れるカヴァウカンチ。お互い決定打がないまま時間が続く。残り30秒になり手数を増やしてきたカヴァウカンチ。ワンツーから蹴りを入れる。ホーン。
1Rは手数でカヴァウカンチ。
2R。ヴィエラはタックルに入るとケージに押し込んだ。やはり打撃戦では劣勢と感じたか。シングルレッグ。テイクダウン成功。カヴァウカンチはガードを取る。ヴィエラは上からパウンド・ヒジを入れる。ヴィエラが体を起こすと、カヴァウカンチは下からヒジを打ち込む。密着して上をキープしながら殴るヴィエラ。打ち返しているカヴァウカンチだが、下の方がどうしても印象が良くない。ガードからのサブミッションを狙う素振りも見せているが、密着されて仕掛けられない。そのまま2R終了。
2Rヴィエラ。逃げる動きがなかったカヴァウカンチ。
3R。パンチで出るカヴァウカンチ。常に連打を出す。しかしタックル警戒なのか、ちょっと距離が遠い。ヴィエラもこのラウンドはタックルを仕掛けられない。打撃を受けるだけの展開が続く。右を入れたカヴァウカンチ。仕掛けないヴィエラだが、勝っているという計算なのか。このラウンドは打撃の手数で明らかに押されている。右を打ち込むカヴァウカンチ。カヴァウカンチも倒しに行く姿勢ではなく、こちらも1R取っているという判断の模様。お互い勝負を賭けない打ち合いが続く。時間がない。ミドルからワンツーを入れたカヴァウカンチ。タイムアップ。
両者勝利をアピールするが、僅差の1R次第。
判定三者29-28でヴィエラ勝利。
勝ったヴィエラだが、あの1Rで、3R序盤から逃げ切りに入るようでは、逆にタイトル挑戦は遠ざかりそうな内容。判定になるにせよ、2Rのようにテイクダウンを仕掛ける素振りもなかった。
カヴァウカンチはUFC6戦目で初黒星。1Rは微妙で、2Rは下になってから逃げる動きがなく、3Rは凌ぐだけのヴィエラを倒しに行かずで、能動的に展開を変えようとする意思が見えなかった。こちらも、仮に勝っていたとしても、UFCから推されることはなさそうな内容。