格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★DREAM.18:総評

北岡・高谷は北米選手相手にホームでまさかの完敗。カラカニヤンは柔術が武器の選手だと思っていたが、打撃でも普通に高谷と渡り合っていた。ブルックスはどローカルの戦績しかない選手だったが、打撃・レスリングでは北岡を圧倒し、足関もしっかりと対応していた。
北岡はレスリングや打撃を今から北米レベルまで上げるよりは、階級を落としたほうがいいと思う。フェザー級に落とすなら相当な肉体改造が必要になるが…。
一方で川尻と青木は北米で活躍していた相手に勝利。前田に圧勝したビビアーノを含め、北米でどれだけやれるのか測ってみたい。
青木 vs. マッキーは若干アクシデントチックな終わり方だったのが残念。あの組みの攻防で、最終的にどちらが上回るかまで見たかったのだが。それと、リングではなくケージでどうなるかも見たかった。再戦はないだろうけど、マッキーは他の選手と対戦したらどうなるか見てみたい。青木に商品価値を消されたマッキーは呼ぶ意味が薄そうだが。
前田については、相手が悪かったとしかいえない。今回は急遽ONE FCとの提携が決まって、日本人の同階級の選手でトップだからということで前田が当てられたのだろうが、いい加減日本人同士でトップだからというだけで、メジャーレベルの選手と当てるのは卒業した方がいい。日本人の中でトップの所や今成がバヌエロスに完敗していて、そのバヌエロスがビビアーノに完敗しているのだから、勝ち目が薄いのはわかっていた。まずはバヌエロスクラスとの試合を組むべき。その辺の集客力はないけどギャラはそこそこかかるというレベルの選手を呼ぶのが一番大変なのだろうけど。
川尻は一度テイクダウンを奪うと、ラウンド終了以外まったく立たせなかった。次はカラカニヤン戦がいいと思うが、勝ったらわざわざ盟友の高谷とタイトル戦をやるまでもなく、川尻の方が上なのがはっきりしている。今後のDREAMは川尻を使ってどれだけ盛り上げられるカードを組めるかにかかっている。マッキーのようにUFCからこぼれたけどまだ評価が高い選手や、Bellatorの選手を連れてくるしかないか。無理を承知で言うなら、青木や北岡もフェザーに落としてもらって、青木・川尻・北岡・高谷・小見川・カラカニヤン+宇野・ウィッキー・横田・ジョン・ショレスあたりで争っていくというのが現状考えられるベストだと思う。川尻は正直言えばUFC挑戦が見たいが…。
ジャッジは、基本的にわけのわからない判定が発生するのは仕方がないと思って見ているが、カラカニヤン vs. 高谷で高谷に入れたジャッジは酷すぎた。大差があったわけではないが、ダメージ・テイクダウン・積極性のどの見方でも高谷勝利になるとは思えなかった。時代遅れのトータルジャッジはいい加減廃止してほしい。後楽園・ディファレベルの試合ならともかく、大会場でやるなら観客に対するわかりやすさを優先すべき。ラウンドごとの判定にしてオープンスコアにしてみてはどうか。オープンスコアは勝っている選手が守りに入るという欠点があるが、それはオープンしなくても起こることだし、むしろ負けている選手が確実に逆転を狙って攻めにくる分、試合がアグレッシブになる。
DREAMに続いてGLORYの試合が始まっているが、以降の試合は追いかけ再生を使ってBSフジでの猪木祭りの試合などもつまみ食いしつつ、適当に見ることにします。
年明けにはまだ少し早いですが、良いお年を。