格闘技徒然草

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UFC240:第4試合・ギャビン・タッカー vs. チェ・スンウ

フェザー級

地元カナダのタッカー。UFC3戦目ですべてカナダ大会。初戦はいきなりセミ前という扱いで、2連敗中のサム・シシリアに判定勝ちしたが、2戦目は元WSOF王者のリック・グレンにスタンドでダウンを奪われ、パウンドで攻められ続けてジャッジの一人が30-24もつける内容でMMA初黒星。あまりにも大きなダメージを負ったタッカーは、グレンが3人に見える状態で戦っていたとのこと(タッカーは真ん中のやつを狙っていたと語っている)。それでも止めないレフェリーをダナ・ホワイトが批判するほどの一方的な展開だった。

スンウは4月のロシア大会で代役UFCデビュー。韓国TOP FCの王者。UFC参戦前はほとんど世界レベルでの対戦経験がなかった。ストライカーだが、UFCデビュー戦はグラップラーのエフロエフからテイクダウンを取られ続ける展開で、フィニッシュこそされなかったものの、打撃の展開にほとんど持ち込めず完敗。勝って年末の韓国大会につなげられるか。

鋭い打撃を打ち込むスンウ。タッカータックル。テイクダウン。亀になったスンウからバックマウントを狙う。足のフックをさせずに立ったスンウだがタッカーがバックをキープしテイクダウンを狙う。スンウこらえてなんとか正対するが、タッカーはダブルアンダーフックからテイクダウン狙い。逆にオーバーフックからの投げでテイクダウンしたスンウ。しかしタッカースイッチで入れ替えてまたタックル。切ったスンウが膝を入れ離れる。カウンターの右を入れたスンウ。スタンドではスンウだが見ているだけで手数が少ない。リードしていると思っているタッカーも出ていかず。ホーン。

1Rタッカー。

2R。またスタンドで出ていくスンウ。タッカー組んでテイクダウン。スンウすぐにスイープ狙いから立とうとしたがバックに回られる。またバックキープされコントロールされる時間が続くスンウ。なんとか立って正対すると肘を入れて離れた。左を入れるタッカーにカウンターをあわせるスンウ。スンウの肘をかわしてバックに回ったタッカー。ハーフバックから殴る。が、片膝をついているスンウの頭部に膝を入れてしまい反則。タイムストップ。1点減点。特にダメージはない攻撃だったが、これは厳しい。右ミドルを入れるスンウ。打撃を入れていく。プレッシャーはかけているスンウだがちょっと手数が少ない。残り1分。タッカーが先に攻撃をしていく。出たスンウをクリンチで受け止めるとケージに押し込む。引き剥がしたスンウだが時間がない。最後に打撃を入れたがホーン。

打撃のヒットは互角で、グラウンドでコントロールしていた時間が長かったタッカーのラウンド。ただし減点があり9-9。

3R。ポイント不利を自覚しているのか、今までより積極的に手を出すスンウ。しかしタッカークリンチしてケージに押し込みダブルアンダーフック。引き剥がすと打撃で出るスンウ。組んだタッカーだがスンウ逆にテイクダウン。しかしタッカーが抜けて上に。スンウまたバックを取られる悪癖だが立って大外刈りテイクダウン。バックマウントを狙ったが立たれた。四つから投げを狙うタッカー。投げて亀になったスンウからバックマウント。体を伸ばしてチョーク。タップアウト!

グラウンドに穴があるスンウからテイクダウンでコントロールしていたタッカーが、最後はきっちりとフィニッシュ。