格闘技徒然草

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UFC267:第10試合・リー・ジンリャン vs. ハムザト・チマエフ

ウェルター級。ジンリャンは11位、チマエフはメインカード唯一のランク外。

ジンリャンは中国人男子ファイターとして初のランクインを果たした中国MMAのパイオニア。2019年の中国大会でエリゼウドス・サントスにKO勝ちしてランキング入り。しかし昨年3月の次戦ではニール・マグニーに力の差を見せられ寝ても立っても劣勢で判定負けしランク外へ。今年1月にはノーランカーだが7連勝していたサンチアゴ・ポンジニッビオを一発KO。再びランキング入りした。

チマエフは昨年7月のアブダビ大会でUFCデビューすると、わずか10日後に代役として連戦しワンデートーナメントを除く最短インターバルでの2連勝、さらに2ヶ月後にはジェラルド・マーシャートを秒殺KOして最短での3連勝を達成。昨年末にはレオン・エドワーズ戦が組まれて、わずか半年でトップ戦線に入るかと思われたが、ここで新型コロナウイルスに感染し、数度の入院。後遺症により一時引退も示唆していた。今回の計量では計量終了ギリギリのタイミングで0.5ポンドオーバー、再計量でパスしている。ここまではランク外の相手としか戦っておらず、ジンリャンが初のランカー挑戦となるが、オッズはマカチェフに続くフェイバリット。レスリングがバックボーンで、テイクダウンから攻めるスタイル。

チマエフいきなりタックル。受け止めたジンリャンだがバックに回って投げを狙う。こらえるジンリャンを投げてテイクダウン。立とうとするジンリャンをバックからコントロールするチマエフ。ハーフバックにして殴るチマエフ。左のパンチが顔面に入る。真後ろに回った。両足フック。体を伸ばしてパウンド。体を伸ばしてパウンドラッシュ。チョーク!パームトゥパームからクラッチして絞める。耐えたジンリャンだが逆のチョークに!がっちり入りジンリャン落ちた!

チマエフ復活勝利。圧倒的なオッズの支持に応えた。タックルに入ってからは終始コントロールして逃げる隙を与えず。