急遽くまれたため、バンタム級より5ポンド重い140ポンドキャッチウェイトに。フォントはバンタム級9位。
フォントは4連勝の後2勝4敗と負けが増えており、ランキングも下降気味。ボクシングが武器のストライカー。サンドヘイゲンとフィゲイレードにはテイクダウンされ続ける展開で判定負けしている。前戦では柔道・レスリングがバックボーンでソン・ヤドンにも勝利しているカイラー・フィリップスと対戦し、1Rに懸念されたテイクダウンされて一方的に攻められる展開で落としたものの、2R以降は打撃で圧を強め、テイクダウンされてもすぐにリカバリーして判定勝ちで連敗をストップ。37歳。
当初はフォントが引退試合となる元バンタム級王者ドミニク・クルーズと対戦予定だったが、クルーズが負傷欠場。代役としてジェアン・マツモトの出場が決まった。準備期間がないため、バンタム級より5ポンド重いキャッチウェイトとなる。
日系ブラジル人のマツモトは23年のDWCSで判定勝ちし、無敗でUFCと契約。ムエタイ・柔術がバックボーン。UFC初戦はレスラーのダン・アルグエタのタックルに苦しむ展開から、タックルに合わせたギロチンで一本勝ち。前戦はTUFウィナーのカトーナと対戦し、1Rにヒジを効かされる場面はあったが、2R以降は打撃で押して判定勝ち。プロデビューからの連勝を16に伸ばしている。来月のUFC313でクリス・グティエレス戦が組まれていたが、代役で3戦目でのランカー挑戦のチャンスを掴んだ。25歳。
オッズはフォント2.30倍、マツモト1.65倍。ここ最近振るわないフォントに対し、緊急出場で飛び級でのランカー挑戦が実現した無敗のマツモトがフェイバリット。データで年齢差がある場合若い選手が勝つ可能性が高いということもあり、若くて無敗の選手はオッズで人気になりがち。マツモトはここ2戦前座で決して楽勝ではなかったが。
両者オーソ。フォントいきなり間合いを詰めてワンツー。ケージまで下がったマツモトにさらにワンツーを打ち込む。マツモトタックルで凌ぐ。フォントこらえてヒジを入れる。入れ替えた。マツモト脇を差しさらに入れ替えるとダブルレッグに。シングルレッグに切り替えたマツモト。ケージでこらえるフォント。引き剥がすと距離を取らずにすぐ詰めて右をヒット。さらにワンツー。アッパーで飛び込んだがかわしたマツモト。フォント三日月蹴り。ジャブからワンツーがヒット。マツモトのパンチを貰い下がるフォント。マツモト追っていきタックル。テイクダウン。しかしフォントガードから三角→オモプラッタ。外れてハーフに鳴るが、フォント下からキムラに捕らえる。逆サイドに回ってディフェンスしたマツモト。ハーフで固めた。フォントが体を起こすと得意のギロチン。下になり外そうとするフォント。抱えているマツモトだが放すとサイドで押さえ込みながらパウンド。フォントが立つとスタンドバックに。残り10秒でリフトしテイクダウン。パウンドを入れるがホーン。
1R前半はフォントだったが、パンチが入りフォントが下がってからはマツモトペース。1Rはマツモトのラウンドか。
2R。またすぐにプレッシャーをかけていくフォント。カーフを蹴るマツモト。ワンツー。フォント三日月蹴り。ワンツー。下がるマツモトだがカーフを蹴るとサークリングしケージに詰まらない。ジャブ。マツモトタックル。フォント逆にギロチン。しかしすぐに首を抜いたマツモト。立とうとするフォントの足を束ねる。立ったが外掛けで倒しテイクダウン。まだケージを背に寝かされないようにしているフォント。バックに回ったマツモトだが、フォント立つとクラッチを切り離れた。すぐにプレスするフォント。アッパーは空振り。マツモトもパンチを返す。またカーフ。ちょっと嫌がっているフォントだが詰めていく。左右のパンチを打ち込むフォント。マツモトまたタックル。切ろうとしたフォントだがアンクルピックでテイクダウン。すぐに立ちに行くフォントをリフトしてテイクダウンしかしまたすぐに立つフォント。またリフトしてテイクダウン。残り1分。サイドに出たマツモトだがフォントは下からキムラ。そのまま体を起こし立って離れた。すぐ詰めるフォント。ケージを背負うマツモトがパンチを返す。右ハイ。ヒットしたがフォントでてパンチを入れる。ホーン。
2Rマツモト。しかし緊急出場でペースが早い試合のため、スタミナが心配。
3R。すぐ詰めるフォント。マツモト距離を取りながらパンチ・カーフを入れる。足が流れるフォントだが詰める。右をヒット。マツモトカーフを入れて離れるが、かまわず追っていくフォント。しかし足の踏ん張りが効かなくなってきたか。フォントのヒジでマツモトが額をカット。組んでケージに押し込むマツモトだが、フォントが顔面にヒザを入れると引き剥がした。出るフォント。ワンツー。ケージ際をサークリングしながらカーフを蹴るマツモト。タックルに入ったがフォントが両脇を差してケージに押し込む。ヒジを入れて離れた。アッパー。マツモトなおもカーフ。さらにカーフ。フォント組んでケージに押し込もうとしたがマツモト入れ替える。またヒジを入れるフォント。マツモト離れた。ジャブから右フック。組んできたマツモトにヒジ。マツモト消耗している。ケージに押し込みヒジ。口が開いているマツモト。投げを狙ったマツモトだが倒せず。離れた。フォントパンチから前蹴り。マツモトも手を出し続ける。下がらないフォント。マツモトも打ち合う。押すフォントだがタイムアップ。
3Rはフォント。割れるとしたら1Rだが…。
29-28フォント、29-28マツモト、29-28フォント。スプリットでフォント勝利!
僅差の試合を終始ハイプレッシャー戦法で制したフォント。
マツモトは内容では決して負けていなかったが、確実に取りたい3Rをフォントの圧に押されて落とした。
#UFCSeattle Official Scorecard: Rob Font (@RobSFont) vs Jean Matsumoto
— UFC News (@UFCNews) 2025年2月23日
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割れたのはやはり1R。

メディアスコアもファンスコアも7割がマツモト支持。ただ割れるのも無くもない。