格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

RIZIN男祭り:オッズ/予想

平本丈 2.30
田丸辰 1.59

MMA1勝2敗の平本弟と、RISE王者でMMAはデビュー戦の田丸。田丸はMMAに専念するというわけでもない模様で、どれだけ対応できるかはやはり未知数。

ちゃんとした選手なら田丸を組みでコントロールすることはできるだろうが、平本にはそこまでのフィジカルの強さがないと見て、田丸KO勝ち。しかし結局は田丸の対応力次第か。

山本アーセン 1.80
冨澤大智 1.87

アーセンは一度ローカルから出直せとRIZIN失格の烙印を押されたが、ブランクがありながら特にローカルで実戦経験を積むこともなく、母の引退試合に合わせてRIZIN復帰。ここで負ければさすがに終わりというところで、強豪の伊藤をレスリングで封じ込んでの判定勝ち。次戦の福田戦は実力差が明らかで、打撃戦でボコボコにされたものの、打たれても戦い続ける根性を見せたことでかえって評価が上がる。が、前戦の柴田戦ではまさかのハメ技の足関で秒殺一本負け。伊藤に負けてるヒロヤが柴田に勝ったことで、伊藤戦の勝利すらもチャラとなってしまった。

冨澤は昨年末にMMAルールでカズJr.と対戦しKO勝ち。相手がカズJr.だったので実力は良くわからなかったが、レスラーのアーセン相手では厳しいか。

アーセン判定勝ち。

朝久泰央 1.10
ウザ強ヨシヤ 6.50

キックルール。オッズのみ。

ジョン・ドッドソン 1.22
征矢貴 3.75

ベアナックルボクシングルールで対戦した試合のリマッチをMMAルールで。ドッドソンもフライ級GP出場候補の一角ではあるが、すでにMMAではやり切っているためか、扇久保戦を見ても、レスリングの攻防などの体力的にきつい展開になると諦めが早い。征矢も組みでスクランブルの展開に持ち込めれば勝機はあるが、打撃勝負だと厳しいか。

ドッドソン判定勝ち。

ヒロヤ 1.83
篠塚辰樹 1.83

Krush王者篠塚のMMAデビュー戦。平本とともにトレーニングしているだけに、キックからの移行はスムーズにできるかもしれないが、それでも適正は人それぞれなので、蓋を開けてみなければわからない。グラップラーのヒロヤは本来ならストライカーが一番相性が悪いタイプだが。

ヒロヤ判定勝ち。

ダニー・サバテロ 1.33
太田忍 3.00

メイン以外では一番MMAとしてのレベルが高い組み合わせ。サバテロはひたすらしつこく組んでいくグラップラー。ダメージ重視になりつつある昨今のMMAの判定基準にはあまり向いていないが、それでもドミネイトし続けて勝利するスタイル。RIZINルールだと、3R中一回でもダウン等大きなダメージを受けると、それ以外すべて押さえ込んで制しても負けてしまうので、さらに向いていないと思うが、それでも組みのレベルでは圧倒しているはず。

初戦でいきなりレスリング銀メダリストの太田と対戦。しかしMMAグラップリングでは元谷に上を行かれており、サバテロが相手だと厳しいか。

サバテロ判定勝ち。

中村大介 2.00
桜庭大世 1.71

デビュー戦で矢地に秒殺KO勝ちの桜庭Jr.の相手は階級下で6連敗中の44歳中村。
まあ序盤にパンチが入ってのKOなので、これまで矢地が勝ってきた相手に桜庭Jr.が勝てると思えるような勝ち方ではなかったし、実力的にはまだ未知数という判断があってのマッチメイク。田村潔司vs桜庭シニアの遺伝子を継ぐ者同士という煽りにするのだろうが。

とはいえ、最近の戦績こそ振るわないが、中村は楽な相手ではない。ノーガードからの変則的なパンチは非常に見にくく、前戦の五明戦でもたびたびヒットしていた。組むとあらゆる体勢から腕十字・アームロックの仕掛けがあり油断できない。

桜庭Jr.はバックボーンが柔道のグラップラーで、打撃のトレーニングはMMAデビューが決まってから始めたものなので、どちらが強みかと言われればグラップリングだが、体格差を考えると打撃の方が勝機がある。どちらで勝負してきたとしても、中村は相手の土俵で受けて立つだろうから、打撃になるのか組み技になるのかは桜庭の判断次第。

打撃勝負に行くとみる。桜庭の打撃への対応(打たれた時に引くのか、強気に出ていくのか)が未知数だが、体格差と蓄積したダメージの差で、打ち合いになればKOするのは桜庭と見る。今まで試合でクリーンヒットを受けてこなかった桜庭が打たれて引いてしまうという可能性もあるが。

桜庭がほぼKO状態から極めに行って一本勝ちと予想。

神龍1.53
伊藤裕樹 2.45

両者とも、フライ級GPの出場枠が8名だったとしても入るレベルの実績がある選手であり、GP前に潰し合いをする必要性があまり考えられないが、負けた方は、負け方やダメージによってはGPに出場できなくなる可能性もある、リスクしかない試合。

神龍は昨年は扇久保、ホセ・トーレス相手に僅差で判定負け。扇久保戦で勝っていると思っていたにも関わらず判定負けしたことを受けてか、大晦日トーレス戦はレスリングで上回りながら、自ら下になって足関を仕掛けるも、結果としてそれが敗着となって判定負け。

伊藤は5連勝中で試合内容も良いが、5戦のうち前戦のララミーを除いた4戦はオッズでもフェイバリットで順当な勝利。ララミーもそこまで強い選手ではないと思っていたので、実力的には連勝前からそこまで評価は大きく変わっていない。アーセンにレスリングで封じ込まれたり、ヒロヤ相手にけっこう苦戦していたりと、組みが強い相手に苦戦している。最近の試合を見ると組みもかなり強くなっていると思うが、神龍では相手が悪いだろう。

神龍判定勝ち。

皇治 -
シナ・カリミアン -

この試合はオッズなし。

マレク・サモチュク 1.83
ダニエル・ジェームス 1.83

KSWのサモチュクは初見で実力は不明。

ジェームスは40歳でBellator実質初参戦し、いきなりランキング5位のタイレル・フォーチュンと対戦。ルーキーの頃から育成した選手を咬ませ犬と当てて売り出すBellatorいつもの手法だったが、ジェームスがパンチ一発で逆転KO勝ち。安定して強い選手ではないが、一撃で試合を引っくり返す能力があるので油断できない。

サモチュク判定勝ち。

スダリオ剛 1.69
ジョゼ・アウグスト 2.05

アウグストはLFA代表とのことだが、その前はBellatorに出ていて2勝2敗。今日のPFLで負けたアレックス・ポリッツィに敗れている。荒っぽいパンチで攻めるタイプで、スダリオとの対戦は当たったもの勝ちになりそう。

スダリオKO勝ち。

上田幹雄 1.87
シビサイ頌真 1.80

抽選で最後に残ってしまった上田とシビサイは練習仲間とのことだが、同門の選手が出るのであれば、組み合わせはガチの抽選ではなく主催者が決めた方が良かったように思う。RIZINとしてはヘビー級を盛り上げるなら世界的に見てレベルが高いとは言えない日本人だけが勝ち上がるより、実力的にもファイトマネー的にも呼ぶのにちょうどいい外国人が出てきて欲しいというところだろうし、トーナメントの組み合わせを意図的に操作する必要もなかったのかもしれないが。

昨年のコバルチェク戦を見ると寝技はまだまだだった上田。グラップラー相手はやりにくいと思うが、一緒に練習しているシビサイが相手というのは吉と出るか凶と出るか。いつも練習でやられている悪いイメージが先行するかもしれないし、とりあえず知らないことをやられる心配はないという安心感があるかもしれないし、読めない。

上田判定勝ちと予想。

萩原京平 1.53
西谷大成 2.45

セミ朝倉未来につなげるためのJTT勢をならべた試合順なのだろうが、それならRIZIN0勝2敗の西谷よりもヒロヤの方が良かったのでは?ヒロヤだと相手が平本のチームメイトの篠塚になるから、あえて避けたのか。

萩原は4連敗していたが、香川大会で咬ませ犬相手に秒殺勝利。西谷はDEEP中堅クラスの戦績でRIZINに出場したものの、鈴木博昭に飛びヒザのカウンターのパンチでKO負け、昨年4月には高木に1RKO負け。8月のDEEP復帰戦では海飛と降雨ヌルヌルルールで対戦しギロチンで一本負けして、試合後には引退を表明したものの、後に撤回。MMA公式戦は海飛戦以来となる。

さすがにDEEPでも負けているレベルの西谷よりは萩原が上。萩原KO勝ち。

高木凌 2.25
秋元強真 1.61

香川大会の時点で出場が決まっていなかった高木。西谷と萩原に勝っているとはいえ、RIZINでレギュラーを張れる実力があるかはボーダーライン。萩原にはチョークで勝ったが、相手が萩原だったためで、RIZINクラスの相手になると組みに不安要素が残る。

秋元は打撃が武器だが、組みの強さもJTTトップクラスとの評価を練習仲間から得ている。が、元谷戦ではバックを取られてずっと抜け出せないままで、寝技の実力差を感じさせた。本来はバンタムだが、10月のRIZIN LANDMARKではフェザー級契約で鈴木博昭と対戦し判定勝ち。

ともにストライカーだが、萩原相手に打撃で劣勢となりタックルで勝負した高木より、秋元の方が打撃に自信を持っているだろう。かと言って、組みでは萩原戦のようにフィニッシュを奪える可能性は低い。

秋元判定勝ちと予想。

朝倉未来 2.60
鈴木千裕 1.43

1か月前に激闘の末に敗れたばかりの鈴木。朝倉が勝てば、仕切り直しに平本戦を組み直せるし、鈴木は緊急出場でコンディションが十分ではなかったという言い訳も立つが、鈴木が勝った場合、コンディション不十分の鈴木にすら負けるようだと平本戦を組み直しても盛り上がりに欠ける。RIZINにとっては朝倉が勝つと負けるのとでは今後のビッグマッチの展開が大きく異なる。朝倉勝利に全BETしたマッチメイク。

クレベルからもタックルからのテイクダウンは防ぎ切った鈴木。結局上を取ってもスイープでポジションを取られていたが、朝倉相手にはその心配はない。金原戦も序盤は静かな展開だったが、スイッチが入ってからはラッシュを仕掛けてそのままKO勝ち。朝倉はそのラッシュを凌いでカウンターを取れるかどうか。

鈴木KO勝ちと予想。

クレベル・コイケ 3.50
ラジャブアリ・シェイドゥラエフ 1.25

クレベルのガードに対し、シェイドゥラエフが上で主導権を握れるかどうか。パトリシオ戦やサトシのマッキー戦を見ても、フィジカルの強い相手に下攻めでは限界がある。シェイドゥラエフは当然下から強い柔術家の対策をしてくると思うが、そこでディフェンスで精一杯になるのか、上から攻められるレベルなのかによって展開は変わる。ガードを取られても不利だとタックルに行くこともできないし、スタンドの打撃戦でも相手のタックルや引き込みを警戒しないといけなくなり、結果後手に回ることになる。

インタビュー等の発言では、シェイドゥラエフは寝技の攻防でも自信を持っているようだが、不用意にクレベルのガードに入ると、あっさり三角・十字に捕まって一本を取られてしまう可能性もある。必要以上に恐れてはいけないし、過剰に自信を持ってもいけない。難しいところ。

シェイドゥラエフのKO勝ちと予想。

オープニングファイトは4日午前11時45分、イベント開始は13時から。同日のUFCが終わり次第速報します(UFCは13時半~14時くらいに終了予定)。