格闘技徒然草

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UFC on ESPN67:メインイベント・コーリー・サンドヘイゲン vs. デイヴソン・フィゲイレード

バンタム級5分5R。サンドヘイゲン4位、フィゲイレード5位。

サンドヘイゲンはUFC10勝4敗の33歳。2021年にピョートル・ヤンと暫定王座決定戦で対戦したが判定負け。そこからソン・ヤドン、マルロン・ヴェラ、ロブ・フォントに3連勝したが、前戦のウマル・ヌルマゴメドフ戦では序盤ペースを握ったものの、次第に組みと打撃で押されるようになり、5Rにはテイクダウンからコントロールされ完敗。元キック世界王者からのMMAに転向したが、フォント戦ではテイクダウンを取りまくって勝利するなど、トータルで戦えるスキルを身に着けている。

フィゲイレードはUFC13勝4敗1分の37歳。バンタム級は最年長アルドを筆頭に、セフード、ザハビ、フォントと35歳オーバーの選手も多い(逆に20代はヤドン、ウマル、フィリップスの3人のみ)が、トップ5ランカーはフィゲイレードのみ。初代王者DJからタイトルを奪ったセフードが返上し空位となった王座を獲得すると、モレノとの4連戦では1勝1敗1分となった後の決着戦で3RTKO負け。その試合後、減量苦もあってバンタム級に転向した。バンタムではいきなりランカーのフォントに勝ってランクインすると、ガーブラント、ヴェラの元王者・タイトル挑戦者に連勝したが、昨年11月のヤン戦では両者力を出し切る試合となったものの、5Rすべてヤンが支持される内容で判定負け。組みの強さに加え、軽量級離れした打撃の強さが武器ではあるが、相手のサイズが大きくなったバンタム級では、フライ級時代に比べると倒すことはできなくなっている。

オッズはサンドヘイゲン1.19倍、フィゲイレード4.90倍。ともに前戦で3連勝を止められた同士だが、オッズは大差に。

両者オーソ。インローを蹴るサンドヘイゲンにフィゲイレードはカーフ。詰めたサンドヘイゲン。タックルに入ろうとするフィゲイレードを受け止めたサンドヘイゲンがケージに押し込みボディを殴る。離れ際にアッパーを入れたフィゲイレード。サンドヘイゲンがスイッチするとフィゲイレードも合わせてスイッチ。戻すとすぐにオーソに戻す。フィゲイレードシングルレッグから大内でテイクダウン。立とうとするサンドヘイゲンの背中に乗ろうとしたが強引。足のフックがなく、落とされて下になったフィゲイレード。ハーフから足を抱えるフィゲイレードだが、サンドヘイゲンが顔面にパウンドを入れる。外ヒール。しかしサンドヘイゲン鉄槌。フィゲイレードが体を起こしてバックを取ろうとするが、また下に。膝十字狙い。外れるとサンドヘイゲンがパウンドラッシュ。リーチが長いサンドヘイゲンのパウンドが顔面まで届いている。膝でフィゲイレードの右腕を潰してパウンド。ハーフからパウンド・ヒジ。ホーン。

1Rサンドヘイゲン。フィゲイレードかなり削られた。

2R。詰めたサンドヘイゲンだが、フィゲイレード組んでスタンドバックに。しかし自ら放してハイを蹴る。ジャブを突くサンドヘイゲン。飛び込みにフィゲイレードが右を合わせた。また出たところでフィゲイレードシングルレッグ。テイクダウンしたが、サンドヘイゲン足関に。フィゲイレードもアンクルを狙うとサンドヘイゲンが起き上がり上に。フィゲイレードすぐに離れて立った。スタンドでフィゲイレードがパンチからタックル。テイクダウン。パウンドを打ち込む。下から蹴り上げるフィゲイレードだが、サンドヘイゲンがハーフにしてヒジ。パウンド。また足を取りに行くフィゲイレード。足関スイープで上になる。しかしサンドヘイゲンが下から足を絡めて上になる。パウンドを入れるが、50/50の体勢でサンドヘイゲンが体を起こした時にフィゲイレードが膝を痛めてタップ!

結末はアクシデント的だったが、終始優勢に試合を進めたしたサンドヘイゲンの勝利。