カーロス・アルバーグ 1.39
ドミニク・レイエス 3.10
ジミー・クルート 1.54
イヴァン・エルスラン 2.54
ジャック・ジェンキンズ 1.36
ラモン・タヴェラス 3.25
ジェイク・マシュース 1.24
ニール・マグニー 4.20
ジャスティン・タファ 1.85
ルイ・サザランド 1.98
トム・ノーラン 1.65
チャーリー・キャンベル 2.30
ナヴァホ・スターリング 1.41
ホドルフォ・ベラト 3.00
キャメロン・ラウストン 2.30
アンドレ・ペトロスキー 1.65
ジョナサン・ミケイレフ 2.02
オーバン・エリオット 1.82
ジェイミー・ムラーキー 1.93
ロランド・ベドーヤ 1.89
コルビー・シックネス 2.30
ジョサイアス・ムササ 1.65
ミシェル・モンタギュー 1.44
ルアナ・カロリーナ 2.85
ブランド・ペリチッチ 1.51
イライシャ・エリソン 2.64
ロマ・ルックブンミー 3.00
アレクシア・タイナラ 1.41
2月のシドニー大会に続いて今年2度目のオーストラリア大会。コロナ後のオーストラリア大会は5度目だが、今回はナンバーシリーズではなくファイトナイトイベント。コロナ前の2018年以来となる。そのためか、ランカーはメインのアルバーグ vs. レイエスと、プレリムに出場する女子の下位ランカー2人のみに。パースのある西オーストラリア州政府観光局とUFCは複数年契約を結んでいて、パース大会は2023年から3年連続での開催だが、ナンバーシリーズだった過去2回と同じくRACアリーナでの開催となる。
パースといえば、5月にタイトルを獲得したウェルター級王者のジャック・デラ・マダレナがパース出身・在住だが、元ライト級王者マハチェフの挑戦を受けるのは11月のニューヨーク大会に。果たしてマダレナが王者として地元で凱旋試合を行うことはできるのかどうか。
メインはニュージーランドのアルバーグが、元タイトル挑戦者で、一時の不調のどん底から蘇ってきて3試合連続KO勝ち中のドミニク・レイエスと対戦する試合。
元キックボクサーのアルバーグは、MMA本格転向初戦がDWCSでの試合で、勝ったがUFCデビュー戦では1Rに打撃で攻めたが、2Rに失速してしまい、逆転KO負け。MMAの洗礼を受けたが、それがキャリア唯一の黒星で、その後は8連勝中。初の一本勝ちも記録するなど、MMAファイターとしての完成度が上がっている。前戦は元王者のヤン・ブラホヴィッチとの対戦で、全ラウンド僅差となったが判定勝ちしている。
対するレイエスはプロデビューから全勝でUFCと契約し、UFCでも6連勝で王者ジョン・ジョーンズのタイトルに挑戦。マスコミ・ファンの過半数がレイエスの勝利を支持した内容だったが、物議を醸す判定で惜しくもタイトル獲得はならず。その時点ではレイエスが遠からず王者になると誰もが予想した。ところがレイエスはJJのヘビー級転向により空位となった王座の決定戦でブラホヴィッチに2RKO負け。さらにRIZINから移籍後2戦目となるプロハースカにもKO負け。チューンナップファイトとなるかと思われた当時2桁ランカーのライアン・スパンにも、ワンツーをもらって失神KO負け。明らかに効かされやすくなっており、ダメージの蓄積が心配される状況になってしまった。
通常、ここまで打たれ弱くなった選手が復活してくる例は少ない。1年半のブランク明けとなった昨年6月の試合では、ランク外のダスティン・ジャコビーとの対戦が組まれたが、オッズでアンダードッグの評価。打撃で押されてケージを背負ってしまったが、そこからパンチを効かせて連打を打ち込み、5年半ぶりの勝利を手にした。さらに次戦では同じタイトル挑戦経験者のアンソニー・スミスに2RKO勝ち。前戦はニキータ・クリロフ相手にマクレガー vs. アルドばりのバックステップしながらの左フックでダウンを奪い、鉄槌連打でKO勝ちで3連勝としている。
ライトヘビー級は来週のUFC320でタイトル戦・マゴメド・アンカラエフ vs. アレックス・ペレイラのダイレクトリマッチが行われ、アンダーカードでも2位プロハースカ vs. 4位ラウントリーJr.が組まれている。タイトル戦の勝者がどちらになるかにもよるが、アルバーグ vs. レイエスの勝者にチャンスが回ってくる可能性もある。
予想はアルバーグKO勝ち。レイエスは連勝中だが、やはり一発もらうとすぐに効かされてしまう状態は治っておらず、3連勝は効かされる前に倒している結果に見える。
セミで組まれているのは7月に5年ぶりに勝利したジミー・クルート vs. UFC0勝2敗のイヴァン・エルスランというカード。本来のセミが消滅したために昇格した試合だが、本来のセミもUFC2勝4敗のジュニア・タファ vs. 2勝2敗のイボ・アスランという微妙なカード。中止になった試合を含めると、ヘビー級2試合・ライトヘビー級4試合が組まれていたが、ランカーレベルならともかく、重量級の前座レベルの試合は見ていてきついものがある。
また、未勝利の選手の試合も多い。
- イヴァン・エルスラン 0勝2敗
- ルイ・サザランド 0勝0敗
- キャメロン・ラウストン デビュー戦
- ロランド・ベドーヤ 0勝3敗
- コルビー・シックネス 0勝1敗
- ジョサイアス・ムササ 0勝1敗
- ミシェル・モンタギュー デビュー戦
- ブランド・ペリチッチ デビュー戦
- イライシャ・エリソン デビュー戦
全28人中、3分の1の9人が未勝利。その分、第1試合以外は全部地元オセアニア勢が出るカードになっている。いかにもファイトナイトといったラインナップ。
デビュー戦で注目なのは、ニュージーランド初の女子UFC契約選手となる第3試合のミシェル・モンタギュー。女子ラグビーやモトクロスの選手から21歳でレスリングを始め、MMAも開始。IMMAFで世界王者になっている。2022年にプロデビュー。これまでは層が薄い女子フェザー級での試合で、今回始めてバンタムに落としての試合になる。PFLやBellatorのワンマッチに出場し6連勝しているものの、相手はトップレベルではない。ただ、全試合リアネイキドチョークでの一本勝ちというのはなかなか興味深い。
相手はフライ級の15位ルアナ・カロリーナ。前戦で計量失敗しており、こちらは今大会からバンタムに上げての試合となる。階級下とはいえ、UFCで3連勝中のカロリーナ相手にオッズではフェイバリット。実際どこまでできるのかは、試合を見てみないとわからないが。
第1試合開始は28日朝8時から。速報します。
終了は14時前後になると予想される。同日のRIZIN.51はオープニングファイト11時30分、本戦が13時開始予定。若干バッティングするため、RIZINは序盤追っかけ再生で視聴予定。