格闘技徒然草

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★UFC172:セミファイナル・フィル・デイヴィス vs. アンソニー・ジョンソン

ライトヘビー級。
D-1レスラーで大学4年連続オールアメリカンを獲得したエリート中のエリート・デイヴィス。ランキングは4位で、タイトル挑戦経験がない選手の中では最高位。しかし、前回のLYOTO戦ではメディアスコアのほとんどがLYOTO支持という微妙な判定での勝利。その結果、相手はUFC出戻りのジョンソンになってしまった。勝ってもグスタフソンの再挑戦が優先されそうで、実績にするには不足がある相手。
計量オーバー常習犯で懲罰的にリリースされたジョンソンは、ウェルターから最終的にはヘビー級まで階級を上げて、リリース後は全勝。第3メジャーのWSOFで元UFCヘビー級王者アルロフスキーらを倒してUFC復帰を果たした。さすがにライトヘビー級では減量ミスもなく一発クリア。ライトヘビー級ではUFCで1試合もしていないにもかかわらずランキング14位にノミネートされている。
さすがにライトヘビー級では普通の体格に見えるジョンソン。タックルに来たデイヴィスにアッパーを入れる。デイヴィスはタックルを狙うが組み付けない。デイヴィスプレッシャーに押されている。タックルを切られてジョンソンのパウンド連打を貰う。なんとか立ち上がって抜けたデイヴィスだがピンチが続く。スタンドで押すジョンソン。デイヴィスは押されての逃げタックルなので有効じゃない。ホーン。
1Rはジョンソン。デイヴィスがこんなに明確に劣勢になるのは初めて見た。
2R。ジャブを打っていくデイヴィス。距離を取ってのアウトボクシングに切り替えてきた。デイヴィスのハイにジョンソンもハイを返す。パンチからまたタックルに行くが読まれている。ジョンソンが重いパンチを打ち込む。デイヴィスも手数を出すが、ジョンソンのパンチ一発で引っくり返されてしまう。デイヴィス低空タックルを見せたがこれも切られた。ホーン。
2Rもジョンソン。打撃で優勢で、タックルも完璧に対処している。
3R。ジャブからまたタックルに行くデイヴィスだが止められる。タックルで押し込むがケージで耐えるジョンソン。離れ際に膝。右ハイで逆転を狙うデイヴィスだがガードされる。スーパーマンパンチも受け止められる。どんどん出てくるジョンソン。打撃を打ち込むデイヴィスだがヒットが浅い。残り15秒でジョンソンタックル。デイヴィスはキムラを狙ったが防がれタイムアップ。
3Rは微妙だがいずれにしてもジョンソン勝利は動かない。
三者フルマークでジョンソン勝利。14位が4位を破るビッグアップセット。