格闘技徒然草

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UFC278:第1試合・ダニエル・ラセルダ vs. ビクトル・アルタミラノ

フライ級。

ここまで2連敗中のラセルダ。初戦は安易に下になりパウンドで削られ、最後はパンチでダウンしてのKO負け。2戦目は第3試合に出場するフランシスコ・フィゲイレードにテイクダウンからパスを狙った瞬間に膝十字を極められ一本負け。下からの攻めが得意で、ローカル時代の11勝はすべてフィニッシュしての勝利。

メキシコのアルタミラノは、5月に平良達郎のUFCデビュー戦の相手だったカルロス・カンデラリオとコンテンダーシリーズで対戦しUFCとの契約を争った。序盤はテイクダウンを奪われる展開で失ったが、カンデラリオが失速し、後半追い上げて逆転判定勝ち。結果、負けたカンデラリオもUFCとの契約を果たしている(敗者では初のUFC契約)。2月のUFCデビュー戦は、同じくコンテンダーシリーズで判定勝ちして契約を決めたカルロス・ヘルナンデスで、ほぼ互角の接戦となったが、スプリット判定負け。9歳の時、一家でメキシコからテキサスに移住したものの、16歳の時には就労ビザが切れ、以降アルタミラノは不法滞在者に。身分証もなく、免許も取得できないため、大学進学もまともな就職もできない状態となっていた。その間、MMAのトレーニングを続け、21歳の時に法改正で若年移民の強制退去の延期措置が取られ、合法的な立場となっている。

お互い打撃でガンガン打ち合う。ラセルダの右がヒットしアルタミラノダウン!すかさずパウンドを入れるがアルタミラノすぐに立つ。ラセルダパンチから膝。アルタミラノがパンチから押し倒して上になるとパウンド。ラセルダガードから腕十字を狙うが、防ぎながらパウンド・肘を落としていくアルタミラノ。また腕十字。外して肘連打。ガンガン肘を入れていく。かなり攻めて消耗もありそうだが打撃を止めない。ラセルダ防戦一方。アルタミラノが立った体勢からパウンド連打。腕でブロックするだけのラセルダを見てレフェリーストップ!

アルタミラノUFC初勝利。最初にダウンを喫したが、ダメージはそこまでではなかった模様。攻め疲れを恐れずにラッシュし続けた。

初戦と同じく、ガードで上から削られての敗戦。下からの攻めが得意と言っても、あれだけ打たれるなら逃れて立つという展開が必要だった。