ライト級5分3R。ゲイジー3位、フィジエフ11位。
当初、ゲイジーと6位のダン・フッカーとの5Rマッチが組まれていたが、フッカーが2週間前に負傷欠場。急遽、代役として名乗りを上げたフィジエフとの対戦に変更となった。
激闘王ゲイジーはUFC13戦で8勝5敗。13試合中、11試合でボーナスを獲得しているが、ボーナスがもらえなかった2試合はいずれもタイトルマッチ。暫定王座決定戦やBMFタイトルマッチにも勝利(ポワリエ戦。その後ホロウェイに敗れて王座を失う)しているが、いまだUFCの正王者にはなれていない。前戦のUFC300でのホロウェイ戦もファイト・オブ・ザ・ナイトを受賞したものの、ゲイジーはホロウェイとの打撃戦で終始圧されており、残りわずかでホロウェイがやる必要のない打ち合いを要求した上でゲイジーをKO。ゲイジーにとってはいいところがあまりなかった試合だった。36歳。
フィジエフはUFCデビュー戦でまさかのバックスピンキックでの秒殺KO負けを喫して以降6連勝したが、その後ゲイジー戦、ガムロット戦と連敗中で、現在6勝3敗。カザフスタン生まれ、キルギス育ちで、父がアゼルバイジャン人のため国籍はアゼルバイジャン。バックボーンはムエタイで、12勝中8KO。前回のゲイジー戦は、1Rフィジエフが優勢で、2Rはほぼ五分、3Rにギアを上げてきたゲイジーに対し、フィジエフはややスタミナに難があり失速。結果、僅差の2Rを制したゲイジーが勝利している。続くガムロット戦は、フィジエフが2Rにミドルを放った際に、軸足の膝前十字靭帯を損傷。負傷TKO負けとなり、今回は約1年半ぶりの復帰戦となる。32歳。
オッズはゲイジー2.36倍、フィジエフ1.62倍。前回もオッズではフィジエフがフェイバリットで、前戦で敗れた上に、膝の負傷で長期休養明けでの緊急出場という条件でもなお、フィジエフ優勢のオッズとなっている。
会場の人気は当然ゲイジーが圧倒的に上。
両者オーソドックス。牽制のローを見せるゲイジー。フィジエフスイッチを見せる。またローを入れたゲイジーだが、フィジエフが押し倒して上に。ゲイジーすぐに起き上がったが、フィジエフがローをキャッチしてまたテイクダウン狙い。スクランブルで上を取り返そうとしたゲイジーだが、フィジエフこらえて横三角の体勢。ただ絞まってはいない。外した。ゲイジー立ってスタンドに。スイッチしながらボディにパンチを入れたフィジエフ。ゲイジーアッパー。右。パンチで飛び込んだゲイジーにフィジエフ受け止めてボディにヒザ。引き剥がすゲイジー。フィジエフミドルから左フック。またミドル。組んだフィジエフ。ゲイジー四つでケージに押し込もうとしたが離れた。残り1分。ゲイジーの右フックがヒット。フィジエフスイッチを繰り返し距離を取る。ゲイジーなんとダブルレッグ。離してパンチを入れたゲイジー。ホーン。
1Rは打撃のヒットでフィジエフ。
2R。アップライトに構えて間合いを詰めるゲイジー。フィジエフはステップで距離を取る。左ミドルから左ストレートを出したフィジエフだが、ミドルがローブローに。すぐ再開。圧を強めるゲイジー。間合いに入ると左右のパンチを入れる。フィジエフ右ボディ。追っていくゲイジー。右フックがヒット。左右のパンチを打ち込むがフィジエフブロック。フィジエフ左ミドル。左ボディ。ゲイジー至近距離で右フック。アッパー。フィジエフ左ハイから右フック。組んだフィジエフだが右フックで引き剥がすゲイジー。フィジエフテンカオ。ゲイジーの右アッパーが入りフィジエフダウン!ゲイジー鉄槌!タックルに入りしのごうとするフィジエフだがゲイジーがぶってパンチを入れる。立った。ゲイジーの右ハイはかわした。ホーン。
2Rゲイジー。完全に盛り返した。フィジエフのダメージがどの程度残っているか。
3R。また詰めるゲイジー。右フックから右アッパー。かすめた。フィジエフバックスピンキック。一瞬タックルを見せたゲイジー。またアッパー。ゲイジーの右フックに左フックを返すフィジエフ。フィジエフミドルから三日月蹴り。ちょっと下がったゲイジーだが、また詰めて右アッパー。ゲイジー右ハイ。キャッチしたフィジエフ。全店で外したゲイジー。フィジエフボディブロー。腹に攻撃を集中している。組んでヒザ。離れた。ゲイジー右フック。またアッパー。クリンチして首四つで殴り合う両者。離れ際に右ハイを入れたゲイジー。またアッパーを連打するゲイジー。フィジエフ三日月蹴り。右を当てたゲイジー。またクリンチアッパー。右フック。残り1分。またアッパー。ゲイジータックル。受け止めたフィジエフ。ケージに押し込む。離れ際にパンチを入れるゲイジー。両者ハイの打ち合い。残り15秒。足を止めて打ち合う。タイムアップ。
3Rのヒット数はほぼ五分。フィジエフのボディ攻撃の方がダメージがありそうだったが、ゲイジーは効いた素振りを見せなかった。ややゲイジーか。
しかしフィジエフも11日前の出場決定でここまで良く戦った。