ウェルター級。
アイスランドのネルソンはUFC10勝5敗。元ランカーだが、ブランクの間にランキング外に落ちている。UFC16戦目となるが、北米での試合は3試合のみで、それ以外はすべてヨーロッパでの試合。伝統派空手の打撃と柔術がバックボーン。2019年にレオン・エドワーズとギルバート・バーンズに連敗した後、2年半のブランクがあり復帰。復帰後の2戦はいずれも直前で対戦相手が欠場し、代役の佐藤天・ブライアン・バーバリーナにグラウンドで圧倒して勝利。バーバリーナ戦からはまた2年のブランク明けとなる。大きな原料は行わず、ナチュラルに近いウェイトで試合をすることでも知られる。36歳。
ホランドはUFC13勝10敗1NC。ここ5年間で2試合しかしていないネルソンに対し、ホランドは18試合もしている。2025年に2試合戦う最初の選手。ウェルターでは一時ランキング入りもしていた。試合を多くこなしたいという要望により、ここ3戦は階級上のミドル級でも試合を受けていた。ロマン・ドリッゼには肋骨を痛めての負傷TKO負け、元ONE王者ライニアー・デ・リダーには1Rチョークで一本負けと連続1Rフィニッシュ負けし、今回からまたウェルターに戻すが、今後も試合数をこなすことを最優先にするため、ミドル級のオファーも受けるとのこと。重いパンチが武器だが、グラウンドには穴があり、最近向上しつつあるとはいえ、グラップラー相手には分が悪い。32歳。
オッズはネルソン1.85倍、ホランド1.98倍。
両者オーソドックス。ネルソンはいつも通り両足を開いた構えでステップ。そこにローを入れていくホランド。ネルソンが詰めるところにジャブ、ワンツーをヒット。ネルソンのローをキャッチして右を入れる。離れ際、一瞬の間が合ったところでネルソンがタックル。テイクダウン。ホランドオモプラッタ。ネルソンそのまま担ぎ上げて外す。ホランドの下からの三角をサバいてパスを狙いながらパスを狙うネルソン。ネルソンインサイドからパウンド。ヒジ。ホランド下から足で距離を作って蹴り上げを狙ったが、ネルソンパスしてマウントを狙う。しかし勢いがつきすぎて立たれた。残り10秒でホランドのワンツーが入りネルソンダウン!パウンド!止められてもおかしくないが、レフェリー残り僅かと見たか流した。ホーン。
1R最後のダウンでホランドのラウンド。コーナーに戻る際にも足がふらついているネルソン。
2R。四つに組んだネルソンだが引き剥がされる。しかしまた組んだネルソン。ボディロックから投げを狙うがホランドこらえる。ケージに押し込みダブルレッグ。しかし倒せない。なおもシングルレッグを仕掛ける。ホランドはヒジ・パウンドで抵抗。ダブルレッグでテイクダウンしたネルソン。ホランドガードからまたヒジ。蹴り上げ。ネルソンガードに入ると攻め手がない。ホランドまたオモプラッタ。外したがまた蹴り上げ。今度は腕ひしぎ腕固めを狙う。ホーン。
上になっていたネルソンだが、そこからの攻めがなかった。ホランドの攻めもそこまでではなかったが。微妙なラウンド。
3R。詰めたネルソンだが、ホランドが首相撲からヒザ。ボディに入っている。ネルソンもクリンチアッパーを返す。ケージに押し込みシングルレッグからテイクダウン。倒れた瞬間にマウント!ケージを蹴って返そうとしたホランド。ネルソン上をキープするがガードに入れたホランド。東武にかかと落とし。しかしネルソン強いパウンドを落としながらパス。上に回って肩固め。ヒジを立てていて隙間があるが、徐々に深く入っていくネルソン。足が抜けたが、その瞬間に後転して脱出したホランド。首相撲からヒザ。離れた。残り1分。ホランドまたヒザ。顔面に入った。ふらつきながらもタックルに入るネルソン。四つでクラッチするが時間がない。ボディロックから投げを狙うが倒せない。ヒジを入れるホランド。最後にヒジを入れてスリップさせたネルソンだがタイムアップ。
ホランドが1R終盤のダウン奪取で流れを変え勝利。下からの対処もうまいが、簡単にテイクダウンを許すようだと戦績が安定しない。
久々復活のネルソンだったが、3Rの肩固めなど惜しい場面はあったものの完敗。
#UFCLondon Official Scorecard: Gunnar Nelson vs Kevin Holland (@Trailblaze2top)
— UFC News (@UFCNews) 2025年3月22日
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ジャッジは三者とも3Rがネルソン。