格闘技徒然草

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UFC323:第7試合・メイシー・バーバー vs. カリーニ・シウヴァ

女子フライ級。バーバー5位、シウヴァ9位。

バーバーは27歳。UFC9勝2敗(4KO勝ち)、キャリアでは14勝2敗(6KO・2一本勝ち)。パンチが武器のストライカーだが、テイクダウンディフェンスがやや穴となっている。20歳でUFCデビューし、将来を嘱望され「フューチャー」のニックネームをつけられたが、まだタイトル挑戦のチャンスが回ってきていない。昨年3月の前戦に勝利して6連勝とした後、7月に組まれたローズ・ナマユナス戦は、ファイトキャンプ中に罹患した感染症が完治せず欠場。今年6月には、エリン・ブランチフィールドとのプロスペクト対決が組まれたが、メディカルチェックをクリアできず試合直前に中止となってしまった。いずれもメインで組まれていた試合での欠場で、立て続けに試合を飛ばしたため、UFCとしてもプッシュしづらい状況になっている。今回はまず、無事に試合ができるかどうかが第一関門となる。

ブラジルのシウヴァは32歳。UFC5勝1敗(3一本勝ち)、キャリアでは19勝5敗(8KO・9一本勝ち)。ファイティングナーズ所属。フィジカルが武器のグラップラーで、UFCでの唯一の敗戦は、元ランカーヴィヴィアニ・アロージョに対し、ガードから腕十字に捕まったのが響いての判定負け。前戦は逆に、ジオニ・バルボーザにテイクダウンされるも、ガードからの仕掛けで攻めさせず、スクランブルを制して判定勝ちしている。

オッズはバーバー1.56倍、シウヴァ2.50倍。

サウスポーのバーバーにシウヴァはオーソドックス。ジャブを突くバーバー。ワンツー。オーソにスイッチしてワンツー。またスイッチ。左ハイ。インローを返すシウヴァ。左ハイ。打ち終わりに組みに行ったシウヴァ。スタンドバックにつくと足をフックさせてグラウンドに持ち込みチョーク。しかし真後ろにつけておらずズレている。チョークを解除したが四の字ロックに移行したシウヴァ。チョークをディフェンスしているバーバー。反転しようとするが、シウヴァはフェイスクランクに捕らえる。放したが、なおもバックの体勢が続く。反転したバーバー。上になりパウンド!下からの蹴りで抵抗するシウヴァに右のパウンドを連続で入れる。ホーン。

1R最後の攻めはあったが、そこまでの攻めでシウヴァのラウンドか。

2R。シウヴァの蹴りをキャッチしてテイクダウンを狙うバーバー。シウヴァはギロチンに捕らえる。引き込みを狙ったが放した。ボディロックに捕らえたバーバーがテイクダウン。バックについた。シウヴァが足で蹴り離そうとしたが、グラウンド状態のバーバーの顔面に蹴り上げが入りタイムストップ。立ち上がり際にふらついているバーバー。インターバルが取られる。減点なしで再開。すぐに組んでいくバーバー。あっさり組まれてボディロックを許すシウヴァ。バーバーがテイクダウンしてバックに回る。亀のバーバーにパウンドを入れる。シウヴァは急に失速。気持ちが入っていないか。バーバーはシングルバックからパウンド・ヒジを打ち込む。なんとか向き直ったが、バーバーはパスをしていく。シウヴァ三角クラッチ。そのまま後転スイープで三角マウントになるが、絞めに入る時間がない。ホーン。

2Rバーバー。

3R。詰めるシウヴァ。バーバーは距離を取るが、ケージ際まで下がる。タックルに入ったがバックステップでかわすシウヴァ。バーバーが左ハイ、前蹴りを出すが、また徐々に下がる。シウヴァは出るが詰めきれない。バーバーが先に打撃をヒットさせてサークリングする。前蹴り、ワンツーをヒット。シウヴァタックルへ。ダブルレッグでテイクダウン。すぐにガードを取り下からヒジを入れるバーバー。足関の体勢になるシウヴァ。しかしバーバーが起き上がり上を取った。シウヴァラバーガード。四角クラッチ。両腕が入っているので絞まることはない。密着して外すバーバー。残り40秒で離れて立ったバーバー。寝たままのシウヴァの足を蹴っていく。残り20秒で立ったシウヴァにバーバーがタックルでテイクダウン。タイムアップ。

30-27、29-28×2の3-0でバーバー勝利。

バーバー7連勝。タイトル挑戦に大きく近づいた。シウヴァが3Rにテイクダウンした後、足関の体勢になったところでバーバーが上を取ったのが勝負の分かれ目か。シウヴァは下になるのを厭わないのが仇になった。2Rのグラウンド顔面蹴り上げは減点されても文句は言えなかったところ。