女子フライ級。Tapologyのランキングでは30人中ハーディが21位、ウォーカーは前戦からのブランクがあるためランキング対象外。
ベネズエラのハーディーは29歳。UFC4勝5敗(1一本勝ち)。キャリアでは9勝5敗1分(1KO・2一本勝ち)。バックボーンは空手・テコンドー・柔術で、テコンドーでは国際大会優勝経験あり。脳震盪のダメージにより3年のブランクがあり、その間はUFC中継のスタッフとしていたが、中継の解説を担当しているダン・ハーディと結婚。直後に復帰してからは3勝1敗。ウォーカーをTUF30決勝戦で破ったジュリアナ・ミラーからも勝利している。これが復帰後5戦目だが、なぜかすべて第1試合出場。
ウォーカーは36歳。UFC0勝2敗。キャリアでは7勝4敗(1一本勝ち)。2022年のTUF30女子フライ級準優勝。TUFまではグァムに在住しており、柔術黒帯のグラップラー。現在は南カリフォルニアのミレニアMMAに移籍。TUF決勝では組み・打撃の両方で一方的にやられる展開で、パウンドを打ち込まれTKO負け。2戦目もヤスミン・ルシンド相手にテイクダウンされるとポジショニングでも上を行かれて判定で完敗。正直何が強みなのかまだ見せられていない。ACLの断裂により2年半ぶりの復帰戦となるが、成長が見られなければ、UFCで今後の居場所がなくなる。
ハーディー1.16倍、ウォーカー5.55倍。
オーソのウォーカーにハーディは頻繁にスイッチを見せる。ハーディが飛び込んでワンツーをヒット。首相撲に捕らえたウォーカーだがハーディがパンチを打ち込み押し倒した。ウォーカーのガード。密着するハーディ。持ち上げて叩きつける。ウォーカー下からハイガードにするが、ハーディはまた持ち上げてスラム。そこまで高く持ち上げていないので特にダメージはない。ケージ際までじわじわと移動。ハーディインサイドからヒジ・パウンド。クローズドを解除してケージで立ったウォーカー。ハーディ立ち際にハイを入れる。すぐ組んでいくハーディだがウォーカー四つから外掛けテイクダウン。下から蹴って離すハーディ。ウォーカーが入ってくるところに蹴り上げ。ガードに入ったウォーカーに腕十字!裏十字で極めに行くが時間がない。ホーン。
1Rは打撃・上から攻め、最後は腕十字を極めかけたハーディ。
2R。遠い間合い。カーフを蹴るハーディ。ウォーカーが出たところにワンツーを入れた。さらにジャブをヒット。ウォーカーは遠い間合いだと出来ることがない。右がヒットしウォーカーフラッシュダウン。ハーディ追い打ちに行かず腕を上げてアピールし立たせる。さらに右がウォーカーの顔面を捕らえる。ウォーカーの左ミドルをキャッチして左で顔面を殴るハーディ。ウォーカーは打撃で劣勢な展開しかないので組みに行くしかないが、距離を詰められない。ハーディが打撃を入れ続ける。残り15秒で胴タックルからテイクダウン。ハーディが下から足関を狙う。鉄槌を入れるウォーカーだが時間がない。ホーン。
2Rハーディ。ウォーカーはテイクダウンに行くのが遅すぎた。残り15秒では何をする時間もない。
3R。間合いに入れないウォーカー。ハーディがパンチをヒットさせていく。手を出されると下がって組めないウォーカー。右オーバーハンドを出したがハーディがパンチ連打を返しヒット。組みに行くハーディだが切られた。出る必要がないハーディに対し、ウォーカーは距離を詰められないまま見合う時間が増える。左オーバーハンドで飛び込んで組み付いた。ハーディが倒れ込む際に背中を向けてハーフバックに。ウォーカー最後のチャンス。チョークを狙うが。右腕を両手で掴み、左腕を脇に挟んでディフェンスするハーディ。ウォーカー上にいるが何も出来ないままタイムアップ。
3Rもテイクダウン後何もできなかったのでハーディか。
判定三者30-27でハーディ勝利。
3連敗となったウォーカーだが、ハーディのテイクダウンディフェンスがそれほど強くなかったので、最初からテイクダウン勝負に行っていれば勝ち筋が無いわけではなかった。テイクダウンを仕掛けられないのでは、そのチャンスもない。