格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

★UFC164:三賞発表/総評

  • ファイト・オブ・ザ・ナイト:イム・ヒョンギュ vs. パスカル・クラウス
  • KO・オブ・ザ・ナイト:チャド・メンデス
  • サブミッション・オブ・ザ・ナイト:アンソニー・ペティス

ファイト・オブ・ザ・ナイトはチコ・ケイムス vs. カン・ギョンホの方にあげてもらいたかった(ギョンホは惜しい判定負けだっただけに)。
メインはまさかの一方的な展開。ベンヘンはタックルで攻める作戦だったが、テイクダウンをすべて金網で防がれ、右ミドルをもらい劣勢。ペティスのカポエイラキック自滅でせっかく上になったのだが、ガードから取られてしまった。体がやけに細く見えたのはなぜだったのだろうか。
ペティスは消滅したジョゼ・アルドとの対戦をアピールしていたが、それよりライト級タイトルの防衛戦を優先してほしい。ライト級トップランカーたちがタイトル挑戦の行列待ちで待機させられる辛さは本人が一番わかっているはず。ジョゼ・アルドスーパーファイトをやるのはチャド・メンデスの再挑戦を退けてからだろう。ペティスはランカーとは9位のドナルド・セラーニしか対戦していないので新鮮なカードが期待できる。ギルバート・メレンデスが次戦をクリアしたら対戦というのが一番いいと思う。
11年ぶりの復帰戦となったジョシュはフランク・ミアに完勝。距離を詰めて組んでからの打撃という作戦を完全に遂行した。相変わらずクレバーな印象。次はランキング上位のヴェウドゥム・ペザォン・ブラウンとの対戦が見たい。
前座だったが韓国人の2選手はどちらも良かった。お国柄なのか単に個人の能力の違いなのかどうかはわからないが、フィジカルで劣勢になる日本人選手に対し、韓国人選手はフィジカルでも互角以上に渡り合う。打撃戦でもいいパンチをもらってもタックルに切り替えたりせず打ち返していく。それが必ずしも勝利に結びついているわけではないが(実際ギョンホは負けているし)、力を出しきれずに負けていく日本人選手を見ていると羨ましく感じる部分もある。