格闘技徒然草

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UFC on ESPN+122:第1試合・ザカリー・リース vs. ジャクソン・マクヴェイ

195ポンド契約。両者ともミドル級だが、計量2日前に急遽決まったため、キャッチウェイトに。Tapologyのランキングでは71人中リース45位、マクヴェイ67位。

当初マクヴェイと対戦予定だったロバート・ヴァレンティンがファイトウィークに入り欠場。代役としてリースが出場を決めた。

リースは31歳。UFC3勝2敗1NC(1KO勝ち)。キャリア9勝2敗1NC(5KO、2一本勝ち)。リーチと身長が195cmで、リーチを活かした打撃を武器としている。ガードからの腕十字も得意で、DWCSではそれで一本勝ちしてUFCとの契約を決めたが、UFCでの2敗はいずれもガードから仕掛けたところでの敗戦。コーディ・ブランデージにスラムで叩きつけられ、アザマト・ベコエフにはパウンドを打ち込まれてKOされている。9月の地元テキサス大会でセドリクエス・ドゥマスと対戦したが、開始直後に放ったローキックがローブローになり、ドゥマスが戦闘不能となりノーコンテストに終わっている。

ローブローをもらったドゥマスも先週代役で出場し、ドンテ・ジョンソンに2R一本負け。そのジョンソンも当初マクヴェイの対戦相手候補として2週連続出場を了承していたが、試合後の医療上の出場停止期間だったため、許可が降りずに流れている。

マクヴェイは26歳。キャリア6勝1敗(3KO・3一本勝ち)。柔術バックボーンだが、193cmの長身と196cmの長いリーチを活かした打撃が武器。ローカルでキャリア6勝0敗、全1R勝利していたところに、今年6月に欠場選手の代役としてUFC契約。しかし今度は相手が欠場し、代役出場選手が計量で大幅オーバーしたため中止に。翌月に仕切り直しで組まれたUFCデビュー戦は、UFC4勝2敗のブルンノ・フェヘイラ相手にスタンドでバックを奪い、立ち際に背中に乗ろうとしたところまでは良かったが、前に落とされるとサイド→マウントと奪われ、マウントからの腕十字で一本負け。全フィニッシュしてきたローカルの相手はだいぶ格下ばかりだったので、UFCレベルにあるかどうかは初戦の内容のみでは良くわからなかった。

オッズはリース1.33倍、マクヴェイ3.45倍。緊急出場のリースがフェイバリットに。

両者サウスポー。リースが先に左を入れる。カーフキック。もらって一回転したマクヴェイだが、首相撲でケージに押し込むとヒジ。リースもボディブローを返す。マクヴェイがボディにヒザ。ちょっと嫌がっているリース。さらにヒジ・ヒザを入れるマクヴェイ。前のめりに。マクヴェイのヒザを腹にもらって一瞬膝をついたリースだが、すぐに立った。しかしなおもケージに押し込んだマクヴェイがヒジを入れる。リース距離を取ると左右のパンチを入れるが、マクヴェイがまた組んでケージに押し込む。ヒザを入れたがファールカップに当たる乾いた音が鳴りローブロー。タイムストップ。リースはヒジで左眉尻を大きくカットしている。長めのインターバルが取られて再開。マクヴェイはすぐに組んでケージに押し込むと、また首相撲からヒジ・ヒザ。リースもヒジを返すが、腹にヒザをもらう。引き剥がし離れたリース。左オーバーハンドを放つと組んで外掛けテイクダウン。残り1分半。ハーフ。パスしてサイドに出たリース。変形の横三角に入るが絞まっていない。ホーン。

1Rはヒザでボディを効かせたマクヴェイのラウンド。しかしリースもテイクダウンしてからは簡単にパスしており、まだチャンスはある。

2R。すぐタックルに入りテイクダウンしたリース。ガードを取るマクヴェイ。すぐに立ち上がったが、立ち上がり際にリースが足を束ねてテイクダウン成功。マクヴェイ、テイクダウンディフェンスに難があるか。背中を向けたマクヴェイだが、リースはリアネイキドチョーク。喉元に腕が入りマクヴェイタップ!

リース、緊急直前出場で逆転勝利。

両者柔術茶帯だが、寝技の実力には差があった。マクヴェイは首相撲からのヒザでかなりリードしていたのに、もったいない負け。テイクダウンディフェンスの改善が必要となる。