フライ級。Tapologyのランキングでは47人中シュネル35位、モラレス37位。
シュネルは35歳。UFC7勝7敗1NC(3一本勝ち)。キャリア17勝9敗1NC(2KO・9一本勝ち)。空手のバックボーンがあるトータルファイター。元ランカーだが、今回が初のコ・メイン出場。2016年、現王者パントージャや扇久保が出場したTUF24に、LFAの前進・Legacy FC王者として出場。2回戦で優勝したティム・エリオットの必殺ギロチンに捕まり一本負けした。翌年UFC本戦デビューすると、4戦目で現RIZINバンタム級王者の井上直樹に判定勝ちして初黒星をつけている。マテウス・ニコラウ、スティーブ・エルセグ、コーディー・ダーデンに3連敗したことで、試合後グローブを置いて去り引退を表明したものの、半年後の今年4月に復帰し、ジミー・フリックに判定勝ちしている。
モラレスは31歳。UFC2勝2敗(2一本勝ち)。キャリア13勝2敗(2KO・7一本勝ち)。今年のTUFフライ級で優勝。2017年にUFCと契約していたことがあり、デビュー戦は1Rチョークで勝利してPOTNを受賞。しかしそこから2戦は当時無敗で後に王者となるデイブソン・フィゲイレードにKO負け、さらにエリック・シェエルトンにスプリット判定負けで連敗し、リリースされた。コロナ禍を挟んで約3年のブランク明けで復帰すると、所属のアルファメール主催のA-1コンバットでフライ級王座を獲得。それが評価されてTUFへ出場を決めた。TUF1回戦は1Rチョークで一本勝ち。準決勝は僅差判定勝ちで勝ち上がると、決勝では無敗のカザフスタンファイター相手にオッズでは圧倒的アンダードッグの評価だったが、ハイペースな打撃・テイクダウンでの攻めで消耗させて、バックマウントを奪うと、反転した相手に三角絞めを決めて一本勝ちした。
オッズはシュネル4.00倍、モラレス1.26倍。TUFウィナーのモラレスが元ランカー・シュネルに対し大幅フェイバリット。
両者オーソドックス。間合いを詰めるシュネル。近い距離でパンチの打ち合い。四つに組んだシュネルがテイクダウン。モラレスすぐにスイープして上を取り返した。サイド。頭をまたいだモラレスがアームロックを狙う。リバース・クルシフィックスの体勢に。反転して向き直ったシュネルだがそこにギロチン!がっちり入り四の字ロックでシザースしながら絞めるとシュネルタップ!
寝技も強いシュネルを圧倒してフィニッシュ。このところ勝ち上がれないTUFウィナーだが、層が薄いフライ級だし、モラレスは期待できそう。