格闘技徒然草

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UFC on ESPN+122:第3試合・ティーシャ・ペニントン vs. デニージ・ゴミス

女子ストロー級。ペニントン13位、ゴミス15位。

ペニントンは36歳。UFC11勝7敗(1KO勝ち)。キャリア15勝7敗(1KO・1一本勝ち)。元女子バンタム級王者ラケル・ペニントンと結婚している。バックボーンは空手・キック・テコンドーの打撃系格闘技だが、組みの強さもある一方、UFCでの11勝でフィニッシュ勝利が1回しかなく、明確なストロングポイントもない。女子ストロー級が始まったTUF20からの生き残りで、女子ストロー級で唯一、歴代王者全員との対戦経験がある。常にランキングトップ10に入っていたため、ほとんどがランカーとの対戦。2018年から4連敗していたが、2020年からは3連勝。現王者ダーンにスプリット判定で敗れて連勝がストップした後、出産のため2年のブランク。復帰後の初戦はタバタ・ヒッチにスプリット判定負けしたが、その後は2連勝中。この試合後にも、すぐ次の試合がしたいとアピールしており、もし試合が組まれない場合は、家族を増やすことに専念したいとのこと。

ブラジルのゴミスは25歳。UFC5勝2敗(3KO勝ち)。キャリア11勝3敗(7KO勝ち)。バックボーンはムエタイで、荒々しい打撃が武器のストライカー。2敗の相手はアンジェラ・ヒルとロマ・ルックブンミーで、いずれもバックボーンはムエタイだが、組みで押される展開での負け。組みで負けたことで、現在は柔術の強化に努めており、前戦ではテイクダウンから押さえ込む場面も見せた。

オッズはペニントン2.45倍、ゴミス1.54倍。

オーソのペニントンにゴミスはサウスポーに構えたが、両者スイッチを見せる。ミドルを蹴るゴミス。ゴミスが右ストレートを打ち込むと足をキャッチ。テイクダウンしたゴミスだが立たせた。圧を掛けるゴミス。ケージを背負ったペニントン。ゴミスがミドルを腹に入れる。また蹴り足をキャッチしたゴミスが軸足を払ってテイクダウンするが、またグラウンドには行かずに立たせた。打撃戦で押され気味のペニントン。残り10秒でタックルに入るが、ゴミスはスタンドバックを取られた体勢からアームロックを狙う。ホーン。

1Rは打撃で優勢だったゴミスのラウンド。

2R。蹴りの間合いで両者キックを出していくが、間合いを詰めるのはゴミス。ケージを背負ったペニントンに右オーバーハンドをヒット。右ボディから右フックを入れるゴミス。前蹴り。ペニントンは組みに行く動きも見せていない。離れた間合いの蹴りでヒット数は多いペニントンだが、ローをジャッジがどれだけ評価するかは微妙。残り1分。ゴミスからタックルに入ったがすぐに離れた。カーフキック。ペニントンが出てきたところに胴タックルに入る。切ったペニントン。パンチの手数を増やしてきた。またタックルに入るゴミスだが切ったペニントン。ホーン。

2Rもゴミスか。

3R。また詰めて打撃を出していくゴミスにペニントンも蹴りを返す。首相撲に捕らえたゴミス。ヒザを入れてケージに押し込んだ。押し込みながらパンチを入れるとシングルレッグに。こらえるペニントン。両脇を差してヒザを入れるゴミス。ペニントン払腰でテイクダウン。初めて上に。下から脇を差して入れ替えようとするゴミス。バックに回ろうとしたペニントンだが、ゴミスが投げて上を取り返すと逆にバックに回る。両足をフックしたゴミスだが、ペニントンが立ち上がりスタンドバックの体勢に。ペニントンは正対に成功。しかしゴミスが首投げで投げて袈裟固めに。ハーフに移行してパウンドを入れるゴミス。下から蹴って離すペニントン。立ち上がるとパンチを打ち込んでいくがタイムアップ。

判定が出る前に勝利を確信したゴミスのセコンドが、ゴミスに黒帯を授与する。

判定三者30-27でゴミス勝利。

打撃でリードし、後半は組みでも成長したところを見せたゴミス。