ライト級だったが、ボンフィムが5ポンドオーバーしキャッチウェイトに。Tapologyのランキングで94人中パディーヤ50位、ボンフィム40位。
パディーヤは30歳。UFC3勝0敗(1KO・1一本勝ち)。キャリア16勝6敗(8KO・5一本勝ち)。打撃と、タックルからの寝技が武器、緊急UFCデビューの初戦と、Road To UFCウィナーのロン・チューと対戦した2戦目でフィニッシュ勝利。今年3月の前戦は、相手の地元イギリスでジャイ・ハーバートと対戦し、両者消極的な試合となり、僅差のラウンドを制して判定ながらUFCデビューから3連勝とした。
ブラジルのボンフィムは29歳。UFC2勝2敗(1KO勝ち)。キャリア20勝5敗(9KO・4一本勝ち)。武器はボクシングとギロチン。メインに登場するガブリエルの兄だが、弟の試合を前に体重オーバーしてしまう失態。2022年、弟と同日のDWCSで勝利し同時にUFC契約。UFCデビュー戦も同日で、ともにフィニッシュ勝利したが、元タイトル挑戦者のスティーブン・トンプソンを破りランキング入りした弟に対し、イスマエルは2戦目でブノワ・サン・デニに1Rチョークで一本負け。3戦目は体重オーバーで試合中止と前途多難。前戦は今年2月で、UFCデビュー戦以来となる兄弟同時出場となったが、弟は2RKO勝ちでパフォーマンス・オブ・ザ・ナイトを受賞したのに対し、イスマエルはナジム・サディコフに1Rドクターストップ負け。ローカル時代から続いた兄弟同時出場の無敗記録が途絶えている。
オッズはパディーヤ2.64倍、ボンフィム1.51倍。
両者オーソドックス。飛び込んだパディーヤだが頭が当たったか。特に問題なく続行。パンチの打ち合い。ボンフィム。詰める。左の肘を打ち込む。パディーヤも右フックを返す。さらに前蹴り。前に出てケージを背負わせたボンフィム。ジャブのダブルから右フック。しかしパディーヤのカーフキックがヒット。効いた。ボンフィムが下がる。詰めたパディーヤがボディロック。小手投げでしのごうとするボンフィムだがパディーヤはこらえるとケージに押し込みヒザを入れていく。押し込まれたままのボンフィム。頭を付けたパディーヤ。両脇を差した。残りわずかで差し返したボンフィムがテイクダウン。背中を向けたパディーヤにチョークを狙う。外されて立たれたが、すぐに詰めてパンチを入れるボンフィム。ホーン。
1Rは制した時間の長さでパディーヤ。しかし終盤にボンフィムも攻める糸口が見えたか。
2R。パディーヤが詰めてカーフキック。前に出るボンフィム。カーフを蹴られるがパンチを出していく。しかしパディーヤがなおもカーフキック。完全に効いている。ボンフィムのパンチもヒットしているが、左足に体重が乗っていないか。パディーヤがケージに詰める。またカーフキック。ボンフィムのパンチもヒットしているが、手打ちのため威力がないか。パディーヤが詰める。またカーフキック。ヒジで飛び込んだパディーヤに左右のパンチを返す。完全に左足を殺されているボンフィム。パンチをヒットさせていくが威力が足りないのか、パディーヤが詰めて首相撲からヒザ。下がるボンフィム。タックルに入ったが切られた。パディーヤがボンフィムの頭を押さえつけてヒジ。ボンフィム自ら背中を付けて引き込む。パウンドを落とすパディーヤ。足関を狙ったボンフィムだが外された。寝たまま立たないボンフィム。パウンドを打たれて亀に。なおもパディーヤがパウンドを打ち込むと、ボンフィムは亀の体勢で打たれるままに。戦意喪失と見てレフェリー止めた。
ボンフィムのパンチも悪くなかったが、その前にカーフキックで足を壊されてしまった。弟に勝ちのバトンをつなげることができず。