格闘技徒然草

MMAを中心とした格闘技情報&観戦ブログ

UFC230:第9試合・カール・ロバーソン vs. ジャック・マーシュマン

ミドル級。この試合はロバーソンがお隣ニュージャージー出身。

ロバーソンはMMAデビュー戦で判定勝ちの後、3試合連続1R勝利。コンテンダーシリーズに出場すると15秒でKO勝ち。UFC初戦も1Rチョークで一本勝ちと、5試合連続で1R勝利が続いていたが、前回シーザー・フェレイラにテイクダウンを奪われマウント→肩固めで失神。プロ初黒星を喫した。2015年にはプロでのキック経験がないにもかかわらずジェロム・レ・バンナとの対戦が組まれ、ダウンを奪ったがレフェリーが30秒近く試合を止めるという疑惑の裁定があり、結局判定負けしている。

28歳で早くも30戦目という若くしてキャリア豊富なマーシュマンだが、ストライカーではあるものの、寝技は微妙。下になると何も出来ないことも。

左ハイを入れたロバーソン。組んでケージに押し込んだロバーソンだがパンチを入れて離れる。ロバーソン左がヒット。前蹴り。前に出てくるマーシュマンに左フックを合わせようとしたが空振り。たがタイミングは合ってる。ロバーソンが左肘からパンチのラッシュ。ケージまで詰めて連打を入れた。左ミドル。マーシュマンは左ボディから右フック。ロバーソンまた左ミドル。ホーン。

1Rロバーソン。

2R。マーシュマンが闇雲にパンチのラッシュを仕掛けた。しかしロバーソンの左をもらいぐらつく。マーシュマンは下がらず手を出していく。しかしロバーソンの左をまたもらった。足を止めて打ち合いをするマーシュマンだが、ロバーソンは意表をついてタックルに。テイクダウン成功。サイド。固めて肘を入れるロバーソン。マーシュマン返せず。そのままホーン。

2Rロバーソン。

3R。マーシュマンが飛び込んでくるところに左を合わせたロバーソン。スイッチして左のジャブを当てる。また左。マーシュマン何度も左をもらっている。ロバーソン3R残り時間半分でまたタックル。テイクダウン。サイド。アメリカーナ。決まらず。残り1分でマウントへ。マーシュマン全く返せず。下からホールドするのみ。ロバーソンは体を起こさずホールド。残り10秒でちょっとだけ強い打撃を入れてタイムアップ。

30-26×2、30-27の3-0でロバーソンが完勝。

勝ったがセーフティドライブだったロバーソン。実は膝を痛めていたとのこと。タックルに行ったのもそのため。

マーシュマン、相変わらず下になると何も出来なさすぎる。

UFC230:第8試合・デレク・ブランソン vs. イスラエル・アデサニャ

ミドル級。ランキング6位ブランソン、9位アデサニャ。

買った試合では6連続KO勝ち中のブランソン。レスリングバックボーンのストライカー。LYOTOをKOしているが、前戦ではStrikeforce以来の再戦となるジャカレイ戦が組まれ、Strikeforceの対戦と同じく1RKO負けしている。

キックボクサーのアデサニャはGLORYではタイトルマッチまで行ったトップストライカー。UFCでもここまで3連勝中。前回はランカーのタヴァレスに得意の押し込みを許さずスタンドをキープして危なげなく判定勝ち。

打撃では当然アデサニャが上だが、テイクダウン警戒がある分、後手に回る可能性もある。

 ブランソンタックルに。ダブルアンダーフックでケージに押し込む。ブランソンがタイツを掴んだとのことでブレイク。中指を立てるアデサニャ。ブランソンまたタックル。押し込むが倒せず。アデサニャがパンチでプレスしていく。ブランソンはタックルのフェイントからパンチを出す。アデサニャ左ハイ。ブランソン、今度はパンチのフェイントからタックル。押し込んでしっかりとクラッチした。低いタックルに切り替えたが切ったアデサニャ。また組みに行くブランソンだがカウンターの膝!効いた!さらに右ハイからのパンチを貰いブランソンダウン!立ったブランソンがパンチを出していくが、またもらってダウンしたところでハーブ・ディーン止めた。

タックルをしっかりと切って打撃で完勝。アデサニャにとってはパーフェクトゲーム

UFC230:第7試合・ジェイソン・ナイト vs. ジョーダン・リナルディ

フェザー級

4連勝(うち3試合でボーナス獲得)でランキング入りしていたナイトだが、そこから3連敗。下になってからのラバーガードからの攻めが得意だが、下になるとむしろ負けパターン。打撃とテイクダウンで勝てる場合は強さを発揮するが、打撃もレスリングもランカークラスが相手だと厳しい。

リナルディは地元ニューヨーク出身。ご当地ファイターとしての起用だが、前戦では幼少期を過ごしたノースカロライナ州シャーロッテで開かれたUFC on FOX27でセミ前に組まれている。しかしUFC1勝2敗で、本来は前座クラスの選手。レスリングと柔術がバックボーンで、勝った試合ではUFC2人目となるヴォンフルーチョークを決めている。

プレスするのはナイト。リナルディの飛び込んでの左がヒットするが、ナイトなおも出ていく。リナルディ右ハイ。飛び込んでタックルに。ラバーを狙うナイトからパス。ナイトは自分の足を手で掴んでガードに戻す。ガードからケージで立ったナイトだがすぐに倒される。得意のラバーガードに。オモプラッタ。しかし腕を抜かれてハーフを取られる。パウンドで削るリナルディ。ナイトはガードに戻すとまたラバー。しかし外されまたパウンドをもらう。ケージで立とうとするが立たせないリナルディ。ホーン。

1Rリナルディ。ここまではナイトの負けパターン。

2R。またタックルでテイクダウンしたリナルディ。ナイトはまたラバー。が、外されパスされた。上四方からキムラを狙うリナルディ。バックに回った。四の字バック。チョークを狙う。アゴの上からフェイスロック。しかし外したナイト。とはいえバックマウントからは逃げられないまま。バックにいるリナルディを殴るナイト。ホーン。

2Rリナルディ。

3R。リナルディタックル。切ったナイト。スタンドでバックに回ったナイト。リナルディが前転して逃れようとしたがそのままバックを取られる。しかしリナルディがキムラからスイープして上に。また上四方からキムラを狙うとバックに回るという2Rと同じムーブ。フェイスロック。パームトゥパームで絞めるが浅い。バックから殴りながらチョーク狙い。ナイトなんとか防ぐ。亀から立ち上がったナイトが前転するが四の字バックが外れず。残り1分。苦し紛れに背中のリナルディを殴る。タイムアップ。

30-27、30-26、30-25の3-0でリナルディ勝利。2Rと3Rは10-8になってもおかしくないラウンドだった。

UFC230:第6試合・シジェラー・ユーバンクス vs. ロクサン・モダフェリ

女子フライ級だったが、ユーバンクスが1.2ポンドオーバー。キャッチウェイトに。ランキング4位ユーバンクス、7位ロクサン。

もともと、ユーバンクスは年末のUFC232でジェシカ・アイと対戦予定だったが、UFC230のメインのタイトルマッチがないため、急遽UFC232で組まれていたヨアンナ vs. シェフチェンコをバラしてシェフチェンコ vs. ユーバンクスでの王座決定戦に変更となった。しかし、この試合の評判が悪かったためか、UFC229で試合をしたばかりのデリック・ルイスがコーミエのタイトルに挑戦するヘビー級タイトルマッチに変更。フライ級王座決定戦は予定通りUFC232でヨアンナ vs. シェフチェンコが行われることになったものの、ユーバンクスの試合はそのまま残った。

ユーバンクスとロクサンはTUFのトーナメント準決勝で対戦し、ユーバンクスが勝利して決勝のフライ級初代王座決定戦に進んだが、ユーバンクスが体重超過により消滅。王座決定戦にはロクサンが進み、判定負けしている。1年半ぶりの再戦。ユーバンクスはTUF後は同じくTUFに出ていたローレン・マーフィーと対戦し判定勝ち。

ロクサンはTUF決勝で敗れた後、7年前に敗れたホンチャックと対戦。判定勝ちでリベンジを達成するとともにUFC3戦目にして初勝利を挙げた。

昨年からの再戦ということで、オッズはユーバンクス優勢。

打撃戦。パンチの打ち合いからユーバンクスがシングルレッグに。尻餅をついたロクサン、立とうとしたがそのまま寝かされ押さえ込まれる。ガードから腕十字を狙うロクサンだがユーバンクス読んでる。ロクサン下から肘。ユーバンクスは立ってパス狙い。ロクサンがデラヒーバからバックを狙うが外す。足で距離を取り立ったロクサンだがその瞬間にまた倒される。下から腕十字を狙うロクサンだがユーバンクスパウンド。ロクサンも下から打ち返しているが、下からのパンチでは有効打とみなされないので厳しい。ユーバンクス鉄槌連打。ホーン。

1Rユーバンクス。

2R。打撃戦からユーバンクスの右ハイでぐらついたロクサン。追い打ちのパンチを貰いダウンを喫する。パウンドを落とすユーバンクスに足に絡みついて足関狙いで凌ぐ。ユーバンクス離れてまたスタンドに。ロクサンがパンチで出るとタックルへ。ケージで堪えるユーバンクス。ダブルアンダーフックに捕らえたユーバンクスだがロクサンが内股で投げて初めて上を取る。ハーフ。マウントを狙うが残り1分。ユーバンクスは下からキムラを狙う。キムラからバックを狙う動きを見せたユーバンクスだがロクサンが上をキープし細かいパウンドを入れる。ホーン。

2Rユーバンクス。

3R。パンチで出てくるユーバンクスにロクサンもパンチを返す。打たれながらもパンチをヒットさせるロクサン。タックル。切られた。手数を出し続けるロクサン。ユーバンクスも疲れは見えるが重いパンチをヒットさせる。ユーバンクスが組んでダブルアンダーフック。外掛けテイクダウン。ハーフ。フルガードに戻したロクサン。スイープ仕掛けたが返せず。ユーバンクスが腰をコントロールしてパウンドを入れながらパス狙い。ロクサン亀に。立ったロクサン。テイクダウンを狙ったが潰される。タイムアップ。

三者フルマークでユーバンクス勝利。会場は体重オーバーのユーバンクスにブーイングを送るが、耳に手を当てて挑発するユーバンクス。

UFC230:第5試合・フリオ・アルセ vs. シェイモン・モラエス

フェザー級

タイガー・シュルマンMMA3人目の男アルセ。タイガー・シュルマンらしく打撃が強い。UFCデビューから2連勝中。前回はキック38勝2敗のティーマー兄に打撃で上回った末にチョークで一本勝ち。

シェイモン・モラエスはWSOFでバンタム級王者のマルロン・モラエスと対戦しチョークで一本負け。UFCデビュー戦は昨年の上海大会での元ACB王者マゴメドシャリポフ戦で、アナコンダチョークで一本負け。2戦目は1,2R優勢に進めたものの、3Rに失速しての29-28×3判定勝ちで、勝ったもののブーイングを浴びた。

パンチ連打を入れたアルセ。ブロッキングしたモラエスがじわじわ出ると、飛び込んできたアルセに右のカウンターでダウンを奪う!パウンド連打!アルセなんとか草刈りで倒して逃れようとするが倒せず。パンチを落とすモラエスに横三角。外されたがその瞬間に立ったアルセ。アルセボディロックからテイクダウン狙い。スタンドでバックを取り、そのまま背中に乗る。スタンドでチョークを仕掛ける。モラエスディフェンス。アゴの上からフェイスロックを狙うが外すモラエス。しかし時間が過ぎていく。ホーン。

前半ダウンを奪ったモラエスと後半バックキープして攻めたアルセ。どちらを有利と見るかはジャッジの判断が分かれそう。

2R。打撃で攻めるモラエスに組み付いたアルセが投げを狙う。こらえたモラエス。ケージに押し込むと肘を入れる。入れ替えてダブルアンダーフックに捕らえたアルセ。出血はアルセ?離れた。打撃戦。アルセはパンチから組み付いていくが引き剥がされる。モラエスの右をもらいアルセまたダウン!アルセの足をさばいてパウンドを落としていくモラエス。しかし離れて立たせた。アルセがパンチで出る。モラエスはフルスイングの右。ホーン。

2Rモラエス

3R。パンチを打ち込んでいくアルセ。また右側頭部からの出血がひどくなる。モラエスも返り血で真っ赤。左ハイを入れたアルセ。モラエスは右ミドル。パンチ連打で出るアルセだがヒットしていない。1R取っていればまだ判定勝ちの可能性もあるアルセが積極的に手を出していく。左ボディから右。モラエスこのラウンドはややディフェンシブ。パンチをかわしているがヒット数で負けてる。アルセがヒット率は低くても手を出し続けている。タイムアップ。

判定29-28モラエス、29-28アルセ、30-26モラエス。スプリットでモラエス勝利。

判定が割れるのは想定内だが30-26モラエスは意外。

UFC230:第4試合・ライマン・グッド vs. ベン・サンダース

ウェルター級。

地元のタイガー・シュルマンMMA2人目となるグッドはBellator初代ウェルター級王者。初防衛戦でベン・アスクレンに敗れてキャリア初黒星を喫したのが8年前。UFCには2015年に初参戦し、連敗中のアンドリュー・クレイグに快勝したものの、その後USADAの検査に引っかかり出場停止に。前回はエリゼウカポエイラに僅差判定負け。

10thプラネットでグラップリングを学ぶサンダースはUFC再契約後6勝4敗。前回は柔術世界王者セルジオ・モラエスとのグラップラー対決だったが、モラエスのクラシカル柔術の前に完敗し一本負け。

リーチで勝るサンダースにじわじわ出ていくグッド。サンダースのパンチがヒット。前に出たグッドに首相撲。膝連打。グッドはクリンチアッパー。アッパーと膝の打ち合いが続くが、アッパーが入りサンダースダウン!鉄槌連打でサンダースの意識が飛びKO!

UFC230:第3試合・マット・フレヴォラ vs. ランド・バンナータ

ライト級。

地元ニューヨーク出身のフレヴォラ。昨年のコンテンダーシリーズで勝利しUFCデビューを決めたが、今年1月のデビュー戦ではディフェンス無視でパンチで突っ込み、2度ダウンして1分ジャストでKO負け。会場は盛り上げたものの、MMA初黒星。

バンナータはUFCデビュー戦でトニー・ファーガソンからダウンを奪い健闘。バックスピンキックでKO勝ちするなど派手な試合を見せ、UFCデビューから4戦連続でボーナスを獲得したが、前回は攻めが雑で判定負け。連続ボーナスも止まった。UFC1勝3敗1分けと負けが先行している。

スタンドで間合いを詰めるバンナータだが、フレヴォラが下がりながらも積極的に打撃を入れていく。膝を入れたが右ハイをもらいフレヴォラダウン!すぐ起き上がるとタックル。しかし切られた。右ミドルを入れたフレヴォラ。ダウンしても手を出していく。右をヒットさせるがバンナータは効いてないアピール。またフレヴォラの右がヒット。右ハイ。ハイキック、バックスピンハイキックを打ち込むフレヴォラ。パンチがヒットしバランスを崩したバンナータ。バンナータ意表をついてシングルレッグに。離してハイキックを出したが空振り。間合いを詰めたバンナータだがフレヴォラの肘をもらい効いた。下がるバンナータ。パンチで出てきたフレヴォラにタックル。テイクダウンするが際で入れ替えたフレヴォラがギロチン。マウントで絞めたが外れた。ホーン。

ダウンがなければフレヴォラでもおかしくないが、1Rはバンナータか。

2R。打撃で出るバンナータ。前蹴りが顔面にヒット。右がヒット。さらにもう一発入りフレヴォラダウン!パウンド!立ったフレヴォラがパンチを打ち返すがバンナータのパンチをもらっている。バンナータの攻めをなんとか凌いでいるフレヴォラ。タックル。スイッチで凌いだバンナータ。離れると右を打ち込む。バンナータが前に出ていく。パンチ連打からバックスピンハイキック。両者ともさすがにちょっと動きが落ちてきた。それでも手を出す。間合いを詰めてパンチの打ち合い。押されているフレヴォラ、攻撃は最大の防御とばかりに手を出していく。フレヴォラタックル。切ったバンナータが立ち際に右ハイ。またタックル。倒したがバンナータギロチン。浅いか。ホーン。

2Rバンナータ。

3R。両者消耗しているが攻めはやめない。フレヴォラの蹴りをキャッチしたバンナータに片足のままパンチを入れていくフレヴォラ。テイクダウンされたがすぐ立ってスタンド。バンナータ右ボディから左フック。さかんにバックスピンハイキックを放っていくバンナータだがクリーンヒットはしない。フレヴォラタックル。倒したがすぐスクランブルで脱出したバンナータ。残り1分。フレヴォラがパンチからバック肘。バンナータも打ち返す。打撃戦でタイムアップ。

1Rフレヴォラもあるので、その場合は3R次第。手数では3Rフレヴォラ。

29-28フレヴォラ、28-28で1-0のマジョリティドロー。2Rは二者がバンナータに10-8を入れたか。

両者ともにアグレッシブだが攻めが雑でディフェンスが甘い者同士、噛み合って盛り上がった。

UFC230:第2試合・シェイン・バーゴス vs. カート・ホロボウ

フェザー級

バーゴスは今日3人が出場する地元ニューヨークのタイガー・シュルマンMMA所属。UFCデビューから3試合はすべて地元ニューヨークでの試合で3連勝。前回は隣のボストンでの試合でカルヴィン・ケイターにKO負けし、MMA初黒星。ボクシングが強い選手。

2013年にUFCに参戦し1試合でリリースされたホロボウだが、昨年TitanFCでJZカバウカンチを破りライト級王座を獲得すると、コンテンダーシリーズで勝利して再契約。今年8月の再デビュー戦でUFCデビュー戦のラオーニ・バルセロスにKO負け。10年前、22歳の時にグレイシー・ユナイテッドでトレーニングを始めた。

ローの蹴り合いからパンチで出たホロボウ。バーゴスのジャブがヒット。パンチ・ローで攻めるホロボウ。バーゴスはジャブを打ち込む。打ち合いからホロボウの左フックをアゴにもらい、返しの右でバーゴスダウン!ホロボウパウンド!しかしバーゴスが素早くガードから腕十字!足でバーゴスの体をまたいで防ごうとしたホロボウだが深く入って肘が伸びタップ!

得意の打撃でダウンを喫するピンチも、鮮やかな寝技のテクニックを見せて逆転。

UFC230:第1試合・アダム・ウィチョレク vs. マルコス・ホジェリオ・デ・リマ

ヘビー級。

ポーランドのウィチョレクはヘビー級では若めの26歳。UFCではデビューから2連勝。ややグラップラー寄りで、TDDに難はあるが下からの仕掛けが得意。前回のアージャン・ブラー戦では、UFC史上2回目のオモプラッタでのタップアウト勝利。が、ややブラーのディレンスがお粗末だっただけのようにも見えた。キャリア唯一の敗戦はローカル時代に現ランキング9位のマルチン・ティブラに喫したもの。

UFC4勝3敗のリマは2試合連続ライトヘビーで計量失敗し、今回からヘビー級に戻す。昨年USADAの検査に引っかかり出場停止が下ったものの、汚染されたサプリメントが原因と判明し解除された。UFCでは全試合フィニッシュ決着で、前回のOSP戦以外はすべて1R決着。ブラジルキック王者。

腹が緩めのリマ。ナチュラルヘビー級というより、不摂生に見える。スタンドでプレスするリマだがウィチョレクがタックル。テイクダウン。ハーフに。しかし脇を差して立ち上がったリマが立ち上がり際逆にテイクダウン。今度はリマのハーフ。抑え込んだままパウンドを入れていくリマ。ガードに戻したいウィチョレクだががっちり固められてできないまま残り1分。ガードに戻したウィチョレクだがリマが体を起こして強いパウンドを打ち込む。ホーン。

1Rリマ。

2R。プレスして打撃を入れていくリマ。ウィチョレクが組み付いていくが、組み止めたリマがケージに押し込む。ウィチョレクの内股を耐えたリマ。離れてパンチを入れた。ロー。ウィチョレク、スタンドで圧されてケージ際を回る。パンチから組み付くとケージに押し込んだ。足をかけてテイクダウンを狙う両者。どちらも倒せず離れるとまたリマがスタンドでプレス。強烈なロー。パンチを打ち込む。露骨に打撃を嫌がるウィチョレク。クリンチするとリマがダブルアンダーフックに捕らえたが、レフェリーブレイク。口が開いているウィチョレク。パンチを打ち込むリマにタックルで組み付き。リマはギロチンに抱える。首を抜いたウィチョレク。引き剥がしてパンチを入れたリマ。ホーン。

2Rもリマ。

3R。ウィチョレクが打撃で出て組み付くが、リマがケージに押し込む。ダブルアンダーフック。ウィチョレクの内股を堪えて逆に投げてテイクダウン。サイド。マウントに移行。リマがブリッジで返して脱出。スタンドになるがウィチョレクの蹴りにリマがパンチを合わせるとスリップダウン。パウンドを落とすリマ。ウィチョレクはガードから肘を入れる。しかしブレイク。KOするしかないウィチョレクだがスタンドではリマに圧される。ウィチョレクがボディロックからテイクダウン。残り1分。密着したままパウンドを入れるリマ。タイムアップ。

三者フルマークでリマ勝利。

UFCで初の判定となったリマ。体型的にはライトヘビーが適正だが、ヘビーの方がレベルが低くて通用するかもしれない。

ウィチョレクは打撃で押されすぎ。組みでもテイクダウンが弱く、リマ程度に下から攻められないようだとこの先は厳しい。

2018年11月のMMAイベント&視聴環境まとめ

日時はすべて日本時間。基本的に、「日本のどこでもリアルタイムで見られる」ものを優先して紹介。
※11.12Update

3日 ROAD FC 050

開催地:韓国・テジョン
第1試合開始時間:未定 メインカード開始時間:19時(予定)
放送媒体:YouTube(予定)
主な対戦カード

4日 UFC230

開催地:アメリカ・ニューヨーク
第1試合開始時間:7時30分 メインカード開始時間:11時
放送媒体:ファイトパス(プレリムのみ)、WOWOWUFC.tv・Amazon(メインカードのみ)
主な対戦カード

  • ヘビー級タイトルマッチ:ダニエル・コーミエ vs. デリック・ルイス
  • ミドル級:クリス・ワイドマン vs. ホナウド・ジャカレイ
  • ミドル級:デレク・ブランソン vs. イスラエル・アデサニャ

9日 ONE Championship:HEART OF THE LION

開催地:シンガポール
第1試合開始時間:19時 メインカード開始時間:21時30分
放送媒体:twitter(プレリムのみ)、AbemaTV、ONEアプリ
主な対戦カード

11日 ACB90

開催地:ロシア・モスクワ
第1試合開始時間:2時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:ネットPPV(オフィシャルサイト)
主な対戦カード

  • ヘビー級タイトルマッチ:セルゲイ・ヴェロステニィ vs. ムハマド・バラエフ
  • バンタム級:オレッグ・ボリソフ vs. 田中路教

11日 UFN139

開催地:アメリカ・デンバー
第1試合開始時間:8時30分(予定) メインカード開始時間:12時
放送媒体:ファイトパス、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

16日 Bellator209

開催地:イスラエル・テルアビブ
第1試合開始時間:未定 メインカード開始時間:4時
放送媒体:公式サイト(プレリムのみ・録画中継)、DAZN(メインカードのみ・17日11時より録画中継)
主な対戦カード

  • フェザー級タイトルマッチ:パトリシオ・フレイレ vs. エマニュエル・サンチェス
  • ライトヘビー級:フィル・デイヴィス vs. ワジム・ネムコフ

17日 InvictaFC32

開催地:アメリカ・オクラホマ
第1試合開始時間:10時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:ファイトパス
主な対戦カード

17日 修斗

開催地:東京・後楽園ホール
第1試合開始時間:18時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:AbemaTV、SAMURAI TV
主な対戦カード

17日 ONE Championship:WARRIOR’S DREAM

開催地:インドネシアジャカルタ
第1試合開始時間:21時 メインカード開始時間:22時30分
放送媒体:twitter(プレリムのみ)、AbemaTV、ONEアプリ
主な対戦カード

18日 UFN140

開催地:アルゼンチン・ブエノスアイレス
第1試合開始時間:9時(予定) メインカード開始時間:12時
放送媒体:ファイトパス、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

23日 ONE Championship:CONQUEST OF CHAMPIONS

開催地:フィリピン・マニラ
第1試合開始時間:20時 メインカード開始時間:21時30分
放送媒体:twitter(プレリムのみ)、AbemaTV、ONEアプリ
主な対戦カード

  • ヘビー級タイトルマッチ・ブランドン・ヴェラ vs. マウロ・シェリ

24日 UFN141

開催地:中国・北京
第1試合開始時間:17時 メインカード開始時間:20時30分
放送媒体:ファイトパス、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

25日 PANCRASE301

開催地:東京・スタジオコースト
第1試合開始時間:16時 メインカード開始時間:19時
放送媒体:ファイトパス、AbemaTV、TOKYO MX・エムキャス(19時より)
主な対戦カード

  • ライト級:アキラ vs. ソリホン・サドゥロエフ
  • 女子ストロー級:三浦彩佳 vs. タルシアラ・ピットブル

12月1日 TUF28フィナーレ

開催地:アメリカ・ラスベガス
第1試合開始時間:未定 メインカード開始時間:12時
放送媒体:ファイトパス、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

  • ウェルター級:ハファエル・ドス・アンジョス vs. カマル・ウスマン
  • TUF28ヘビー級トーナメント決勝
  • TUF28女子フェザー級トーナメント決勝

12月1日 Bellator210

開催地:アメリカ・オクラホマ
第1試合開始時間:未定 メインカード開始時間:11時
放送媒体:公式サイト(プレリムのみ)、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

  • ミドル級:チディ・エンジュクアーニ vs.

ジョン・ソルター

12月1日 DEEP JEWELS 22

開催地:東京・新宿FACE
第1試合開始時間:19時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:AbemaTVで放送の可能性あり
主な対戦カード

12月2日 Bellator211

開催地:イタリア・ジェノヴァ
第1試合開始時間:未定 メインカード開始時間:4時
放送媒体:公式サイト(プレリムのみ)、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

  • ミドル級:アレッシオ・サカラ vs. ケント・カウピネン

12月2日 UFN142

開催地:オーストラリア・アデレード
第1試合開始時間:8時30分(予定) メインカード開始時間:12時
放送媒体:ファイトパス、DAZN(メインカードのみ)
主な対戦カード

・その他(MMA以外の格闘技や当日中継未定のものなど)

3日 K-1 第3代スーパー・ライト級王座決定トーナメント

開催地:さいたま・さいたまスーパーアリーナコミュニティアリーナ
第1試合開始時間:15時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:AbemaTV、GAORA
主な対戦カード

  • 第3代スーパー・ライト級(65kg)王座決定トーナメント

14日 LETHWEI IN JAPAN 10 ~INORI~

開催地:東京・後楽園ホール
第1試合開始時間:18時30分 メインカード開始時間:未定
放送媒体:FITE TV(ネットPPV:4.99ドル)
主な対戦カード

  • 73kg級:渡慶次幸平 vs. ソー・テット・ウー

17日 RISE129

開催地:東京・両国国技館
放送媒体:Gyao
主な対戦カード

18日 シュートボクシング S-cup 65kg 世界トーナメント

開催地:東京・両国国技館
第1試合開始時間:14時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:SHOOTBOXING MOVIE COMPLEX
主な対戦カード

  • S-cup 65kg 世界トーナメント

21日 Krush.95

開催地:東京・後楽園ホール
第1試合開始時間:18時 メインカード開始時間:未定
放送媒体:AbemaTV、GAORA
主な対戦カード

UFC230:オッズ/予想と展望

ダニエル・コーミエ 1.13
デリック・ルイス 6.25
クリス・ワイドマン 1.54
ホナウド・ジャカレイ 2.60
デイヴィッド・ブランチ 1.24
ジャレッド・キャノニア 4.40
カール・ロバーソン 1.38
ジャック・マーシュマン 3.25
デレク・ブランソン 3.60
イスラエル・アデサニャ 1.31
ジェイソン・ナイト 1.38
ジョーダン・リナルディ 3.25
シジェラー・ユーバンクス 1.18
ロクサン・モダフェリ 5.25
フリオ・アルセ 1.28
シェイモン・モラエス 4.00
ベン・サンダース 5.75
ライマン・グッド 1.15
マット・フレヴォ3.60
ランド・ヴァンナータ 1.31
シェン・バーゴス 1.31
カート・ホロボウ 3.65
ブライアン・クレハー 2.20
モンテル・ジャクソン 1.71
アダム・ウィチョレク 1.38
マルコス・ホジェリオ・デ・リマ 3.20

メインはかつてないドタバタの末に決定。なかなかタイトルマッチが決まらず、年末に決まっていたヨアンナ vs. シェフチェンコのフライ級王座決定戦をバラしてシェフチェンコ vs. ユーバンクスのタイトルマッチをメインとして発表したがこれが大不評。結局、フライ級王座決定戦は元のカードに差し戻した上に、先月のUFC229で試合したばかりのデリック・ルイスがコーミエのタイトルに突然挑戦する試合が決まった。

試合間隔が短すぎるルイスも大変だが、急に試合が決まったコーミエも十分なコンディションではないはず。ファイトマネーの部分である程度優遇されたのと、ルイスが相手なら楽に勝てるという読みか。

ケンカ屋ルイスは面白い試合はするものの、タイトルマッチまでたどり着くとは思わなかった。敗北寸前からの逆転KO勝ちを何度も見せており、その最たるものがUFC229でのヴォルコフ戦。終始手が出ず3R残りわずかになってから、意を決して放ったパンチでダウンを奪うとパウンドで失神させてみせた。打撃のテクニックでは比較するまでもなくコーミエが上だが、誰が相手でも一発入れば逆転するチャンスがある。

もっとも、グラウンドという明確な穴があることも確かで、コーミエのタックルで倒されパウンド→チョークという展開になれば、パンチのまぐれ当たりでの勝利はほとんどなくなる。残念ながらルイスにはコーミエ対策を行う時間もない。序盤以外にはチャンスがなさそう。

コーミエがチョークで一本勝ち。

メイン以上の注目カードだったダスティン・ポイエー vs. ネイト・ディアスがポイエーの負傷により消滅。さらに、セミで組まれていたワイドマン vs. ロックホールドの再戦もロックホールドの負傷欠場で消滅してしまった。しかしこちらはジャカレイが代役としてワイドマンと対戦することで、元のカードより興味深くなった。

メインカードはタイトルマッチ以外はすべてミドル級戦で、TUFコーチ対決で対戦予定のウィテカー vs. ガステラムを除くとランキング1位~9位のすべての選手がUFC230で戦う予定があった(1位ロメロと8位コスタの試合も予定されていたがロメロの怪我で消滅している)。

中でも注目はUFC3連勝中のキックボクサー・アデサニャの試合。前回、グラップラーのブラッド・タヴァレスを下しランキング入りしたが、今回の相手はレスリングバックボーンのストライカー・ブランソン。組みだけを警戒すればよかったタヴァレスと違い、ブランソン相手にはタックルを警戒しつつ、強烈な打撃も警戒しなければいけないので、打撃の技術が圧倒的に上であってもパンチを貰う危険がある。アデサニャがこれをクリアしてさらなる上位ランカーとの対戦に臨めるか。

第1試合開始は11月4日朝7時半より。速報します。