格闘技徒然草

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UFC on ESPN+117:第2試合・モンツェ・レンドン vs. アリス・ペレイラ

女子バンタム級。Taplogyランキングでは28人中レンドン27位、ペレイラはデビュー戦でランク外。

メキシコのレンドンは36歳。UFC1勝1敗(1判定勝ち)。キャリア6勝1敗(すべて判定決着)。相手の19歳ペレイラに対し、レンドンは格闘技(柔術)を始めたのが20歳、MMAデビューが31歳という遅咲きの選手。組みの強さと、スタンドで右を当てていくのが武器。初戦はカーフを蹴られて効かされたが、蹴り足キャッチでテイクダウンする展開で判定勝ち。昨年3月の前戦はUFCデビューとなるストライカーのダリア・ジェレズニャコバとの対戦で、テイクダウンを狙うレンドンとこらえるジェレズニャコバで接戦となったが判定負け。昨年11月にも試合が組まれていたが欠場し、今回は1年半ぶりの試合。

ブラジルのペレイラは19歳。UFCデビュー戦。キャリア5勝0敗(3KO、1一本勝ち)。現契約選手唯一の10代ファイターで、もちろん最年少。DWCSを経ず、昨年12月にUFCとの契約が決まった。それからデビューまで間が開いたが、19歳8カ月24日でのUFCデビューは女子ファイター最年少記録となる(これまでの最年少はジョン・チャンミ)。しかし、ローカル時代のここまでの相手はキャリアが浅いか国際的なレベルに達していない選手がほとんど。打撃は荒く、攻撃力は高いものの、ディフェンスのレベルは不明。UFCで戦える実力があるかどうかは見てみないとわからない。

オッズはレンドン2.14倍、ペレイラ1.74倍。ペレイラがフェイバリットではあるが、大差ではないというところに、実力が信じ切られていない部分があるか。

両者オーソドックス。レンドンが間合いを詰めるが、ペレイラはサイドステップで距離を取る。追ってくるレンドンにアッパーを見せるペレイラ。タックルに入ろうとするレンドンだが、ペレイラがアッパーを合わせて離れる。なおも追っていくレンドン。ペレイラは遠い間合いからワンツーを打ち込む。タックルに入ったレンドンだが、ペレイラが両脇を差して受け止めると引き剥がした。右ボディから左を打ち込むペレイラ。またタックルに入るレンドン。ペレイラは受け止めてヒザを入れると離れる。レンドンの追い足が止まったところで左右のパンチ・前蹴りを入れるペレイラ。残り1分。レンドンがパンチを打ち込みながら詰めてケージを背負わせる。シングルレッグに入ったレンドン。ケージを背負ってこらえるペレイラ。離れて左右のパンチを打ち込んだペレイラ。さらに飛びヒザを放ったところで1R終了のホーン。

2R。また間合いを詰めるレンドン。タックルから組み付くことに成功したが、ペレイラがすぐに引き剥がして離れた。サークリングしたペレイラが間合いに入ってきたレンドンにワンツーをヒット。ペレイラが距離を取り、レンドンの打撃の打ち終わりにパンチを入れる展開が続く。間合いを詰めたレンドンがプッシングでペレイラのバランスを崩すと、一気に距離を詰めて左右のパンチを連打する。バランスを崩したペレイラに連打を入れた。ペレイラもスーパーマンパンチで出ていくが、レンドンの連打をもらうと背中を向けて距離を取ろうとする。追ってきたレンドンに対し打撃を避けるようにタックルに入るが、切ったレンドンがバックに回りバックマウント。リアネイキドチョーク。ディフェンスしているペレイラ。2R終了。

2Rはペレイラの得意分野である打撃でレンドンが盛り返したラウンドに。

3R。レンドンが先にパンチを出していく。ペレイラはステップを止めて前に出ていく。詰めたところでレンドンの右が顔面にヒットするが、ペレイラタックルに。ケージに押し込みテイクダウンを狙うが、レンドンが引き剥がして離れた。消耗が見えるペレイラ。間合いを詰めるレンドンに対し、またサークリングで距離を取る。入ってくるレンドンに左フックを合わせた。ペレイラのパンチをかいくぐって胴タックルに入ったレンドンだが、ペレイラが引き剥がし離れる。またサークリングするペレイラ。距離を取るだけで手が出ていない。レンドンがシングルレッグで飛び込んだが、ケージを背負って切ったペレイラ。ワンツーを放つペレイラに対し、レンドンが距離を詰めてパンチを打ち込む。顔面を捕らえてペレイラのマウスピースが飛ぶ。なおも詰めてパンチを入れたレンドン。タイムアップ。

判定29-28ペレイラ、29-28レンドン、30-27レンドン。2-1のスプリットでレンドンが勝利。

女子ファイターで最年少UFCデビューとなったペレイラだが、キャリア初黒星。