格闘技徒然草

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UFC on ESPN+117:第12試合・ハファ・ガルシア vs. ジャレッド・ゴードン

ライト級。Taplogyランキングでは96人中ガルシア30位、ゴードン18位。

メキシコのガルシアは31歳。UFC5勝4敗(1一本勝ち)。キャリア17勝4敗(1KO・8一本勝ち)。テイクダウン主体のグラップラーで、17勝でKO勝ちが1試合しかないが、UFCで戦ううちに打撃技術が向上してきており、打撃でも勝負できるようになっている。メキシカンの両親を持つがカリフォルニア育ちで、3月のメキシコ大会が自身初となるメキシコでの試合で、UFC最年長ファイターのヴィンス・ピシェルに判定勝ち。ピシェルは翌月引退を表明している。

ゴードンは37歳。UFC9勝6敗1NC(3KO勝ち)。キャリア21勝7敗(8KO、2一本勝ち)。ボクシング・レスリングがバックボーン。現ランカーのパディ・ピンブレット相手に優勢だったが判定負けし物議を醸したことがある。2017年のUFCデビュー戦でKO勝ちして以来、ずっと判定での勝ちが続いていたが、2023年にマーク・マドセンから1Rで6年ぶりのKO勝ち。ナスラット・ハクパラスト戦での僅差スプリット判定負けの試合を挟んで、今年5月には元ランカーのチアゴ・モイゼスを1RでKO。ストライカーとしての能力が上がってきている。

オッズはガルシア3.05倍、ゴードン1.40倍。

両者オーソドックス。お互いガードを固めてパンチを放っていく。両者とも組みや蹴りを見せずにパンチのみで攻めていたが、ガルシアが初めてカーフキックを放つと足が流れる。またカーフキック。そこにパンチを合わせるゴードン。ゴードンが右から左、アッパーとコンビネーションを打ち込んだ。ヒットしガルシア後退。詰めるゴードンにタックルに入ったガルシア。テイクダウンしたが、ゴードンがすぐに立ち上がると小手投げで凌ぐ。離れたガルシア。1R終了。

2R。パンチの間合いで両者足を止めて打ち合い。ゴードンの右が入り一瞬動きが止まったガルシア。ゴードンタックルに入るが、ガルシアはギロチンに抱えて引き込んだ。そのままマウントになり絞める。ギロチンが外れるがなおもマウント。ガードに戻したゴードン。ケージ際まで移動して立ち上がると、ガルシアのテイクダウンを小手で巻いて凌いだ。また足を止めてのパンチの打ち合い。右フック、アッパーとヒットしゴードンが打ち勝つ。ガルシアの右がヒットするが、ゴードンが打ち返すとまた下がる。残り1分。ゴードンの前蹴りにガルシアは関節蹴りを返す。ガルシアのヒジで額をカットしているゴードンだが前に出て行く。ガルシアがタックルでテイクダウンしたところで2R終了のホーン。

3R。開始と同時に両者中央で足を止めての打ち合い。タックルに入るゴードンを受け止めてヒジを入れたガルシア。ガルシアの右が入り下がったゴードン。さらに右を入れたガルシア。ゴードンはタックルのフェイントを見せながら右オーバーハンドを打ち込む。ガルシアも右オーバーハンドを返した。左ボディ。ゴードンが出るところにガルシアの右フックが入りダウン!ガルシア鉄槌連打!バックに回ってリアネイキドチョーク。ゴードンはマットに背中をつけて外したが、なおも上を取っているガルシアがヒジを打ち込む。レフェリーストップ!

3R2分27秒、ガルシアTKO勝ち。自身2度目、UFCでは初となるKOでの勝利。